ニュースの匠:少子高齢化の先＝鳥越俊太郎
http://mainichi.jp/opinion/news/20130302ddm012070007000c.html
毎日新聞　2013年03月02日　東京朝刊

　◇人口減少という闇

　今回で本コラムは最終回となります。長い間ご愛読いただきありがとうございました。最後ですので、今一番私が心配していることを書いておこうと思います。それは今、日本でたいへんな勢いで進行する「少子高齢化」の先の先にほの見える日本社会の姿です。

　昨年「国立社会保障・人口問題研究所」がこれからの日本の人口推計を発表しました。２０１０年に１億２８０６万人の日本人口は３０年に１億１６６２万人と減り始め、４８年（約４０年後）には９９１３万人と１億人を割り込むそうです。そして５０年後の６０年には８６７４万人になると予想されています。今後５０年で４１３２万人の日本人が消えてなくなるという勘定です。４０００万人がいなくなる日本の国の姿を想像できますか。

　実は昭和２８（１９５３）年、日本の人口は８６９８万人でした。１億人を超えたのは昭和４２（１９６７）年です。だから５０年後にまた昭和２８年に戻るだけさ！という言い方もできます。

　しかし、経済が右肩上がりに成長し人口が増えていった時は「明日は今日より良くなる」という未来の輝きがありましたが、人口減少の先には明るさや輝きは見えません。

　２０６０年の世代別の割合を見てみましょう。０〜１４歳の年少人口は９・１％（約１割）、１５〜６４歳の生産年齢人口は５０・９％（約５割）、６５歳以上の高齢者人口は３９・９％（約４割）と推定されています。

　つまり働いて税金や年金、医療、介護、失業など各種社会保障のシステムを支えている現役世代が５割、支えてもらう側の年少・老齢世代が５割、言い換えると１人が１人を支える１対１社会が到来するのです。

　今は６・５割の現役世代が３・５割を支えるおよそ２対１の社会です。現在でも社会保障制度の維持は難しいのに１対１社会の維持は不可能でしょう。

　この「絶望」を「希望」に変えるには人口減少にストップをかけなければなりません。つまり、若い世代が頑張って子供をもっと多く産んでくれるか、多くの移民を受け入れるかですね。

　そこで最後に提案−−公共事業に何兆円もつぎ込むより人口増加誘導策を！　２人目の子供を産んだら５００万円、３人目には１０００万円あげます！という政策はどうでしょうか！？

コメント
01. 2013年3月02日 10:07:47 : YfLZROKTU6 > 人口減少の先には明るさや輝きは見えません。 > そして５０年後の６０年には８６７４万人になると予想されています。 ヨーロッパの大国ドイツの人口は82,490,000人である。 ドイツは世界に輝いているが、何故日本は８６７４万人になると輝かないのか？ 食料の自給率はわずかに４０％。 ８６７４万人になっても自給率は６０％にしかならない。 つまり、日本は８６７４万人になってもなお人口過剰国家。 > ２人目の子供を産んだら５００万円、３人目には１０００万円あげます！という政策はどうでしょうか！？ そんなことをしたら、朝鮮半島や中国から数千万人の密入国者がやってきて、日本の税金を吸い取ってしまうだろう。 鳥越俊太郎は「少子高齢化の先、人口減少という闇」と日本人を脅して、朝鮮半島や中国から流入させようという魂胆があるのではないか？ 鳥越俊太郎は馬鹿馬鹿しい戯言は止めるべき。
02. 不逞老人/予備役。 2013年3月02日 10:11:51 : t0XujJr/KbnIo : uRClOJyw8U 鳥越俊太郎さんの見方は　とても甘いと考えます 皆さんの　まわりにいる一六歳で 働いている人がいますか 二三歳でも　あるいは　二五歳でも　 仕事をしていない 学生系や無職系の　ひとを知りませんか おそらく　実際の「生産総人口」は　四割もいないようにおもわれます 実態は統計上の数値より　はるかにひどい 　　底なしの右肩下がりという　近代以降 経験のない崩壊社会に 　　　　わたしたちは暮らしているのです
03. 2013年3月02日 10:18:26 : cIkmTyypTY 　ずばり　少子化は　子供手当で　人口減少を止める事ができる 　＝＝＝ 　人口減少の　功罪については 　少子化　＝＞　効率化　ということになる 　労働者がいないのだから　ムダな仕事を排除するしか方法が無い （必然的にそうなる　重要な仕事は給与が高くなる） 　＝＝＝ 　労働人口の減少が　日本の発展にとって　どうなるか？？ 　労働人口　８０００万　＝＞　４０００万に減るとしても 　現状で　８０００万の内　意味のある仕事をしている人は　８００万しかいない 　４０００万になっても　６００万しか　意味のある仕事をする人はいらない 　わけで　日本の発展が　人口減少だけで阻害されるとは思わない 　 　日本が　少子化によって効率化すれば　日本の未来は暗くない
04. 2013年3月02日 13:24:57 : vgQVMWdybs 　今、日本の若い女性に当たり前のようにある医療がされている→「子宮頸ガンワクチン注射」だ。 この治療は、まったく必要のない者だ。 さらに、この注射薬の中身はまがい物で、子供を妊娠できなくなる薬品が混入されていると云われている。ジャパンハンドラーの意を汲んだ「日本人消滅作戦」である。 小中学生の女の子を持つ両親の覚醒を待っている。
05. 2013年3月02日 22:39:53 : dsZqplIOQg 額はともかく　鳥越氏の主張はただしい。公共投資というと道路・港湾等を 思い浮かべるが、その公共投資を使う人、がいなければゴミでしかない。 人口・教育こそが公共投資の要である。 人口１億で　年間GDP５００兆だから　年間５００万円/人の価値を生み出している。 価値を生み出す源泉＝人口にもっと投資すべきだ。
06. 2013年3月05日 19:45:28 : A7X3YLvUMU ＞そこで最後に提案−−公共事業に何兆円もつぎ込むより人口増加誘導策を！　 ＞２人目の子供を産んだら５００万円、３人目には１０００万円あげます！という政策はどうでしょうか！？ よい案だと思う。 民主党政権初期の理念、「コンクリートから人へ」は間違っていない。 こども手当てをさらに進化させた政策、つまり ベーシックインカムや負の所得税といった透明公正な政策の導入を望む。

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