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03/02 01:20 日々坦々
【2013年2月27日・生活の党本部】小沢一郎代表・広野ただし副代表対談を聞きながらメモしてみた。
【2013年2月27日・生活の党本部】小沢一郎代表・広野ただし副代表対談
メモ
■韓国大統領就任式出席について
小沢一郎代表(以下、小沢)
韓国大統領就任式は、あまり形式ばらないで、とてもいい就任式だった。そのあと、晩さん会も出てくれと言われた出たが、そこでは日本人の参加者が少なかったと言われた。やはり、日本もよっぽど気を付けないといけないと感じた。
広野ただし副代表(以下、広野)
東アジアでは緊張関係がある。これから大いにそのパイプを生かして、安倍政権ではできないことをしてほしい。
小沢
安倍政権は中国のリーダーたちとザックバランに話し合うことはないから、可能なことはやっていきたいと思っている。
■昨年の総選挙について
広野
昨年の総選挙で自公が2/3を占めるという圧倒的勝利で終わった。
小沢
問題は国民みなさんも自分のことだから真剣に考えてもらいたいが、去年も国民所得は減っている。小泉政権の時に経済の全体のパイを広げれば国民所得は上げると竹中さんも言ったが、あれ以来、国民所得は10%ちかく下がっている。
民主党政権が失敗したので、「国民の生活が第一」というキャッチフレーズも色あせたが、国民の皆さんも考えなければいかない。
野党がバラバラで選挙をやったから負けたが、ほんとにそれでいいのか。
アベノミクスとかいっているが、実態はかつての自民党政権と同じで、お金をいっぱい使う割には国民の生活はよくならない。だから国民の皆さんは自分の懐、自分の生活のことだから、真剣に考えてもらいたい。
自分の身になって考えてみればわかることだから、我々の責任は大きいが国民の皆さん自身も真剣に考えてもらいたい。
戦後の右肩上がりの時には、パイが全体として大きくすることによって国民の配分も増えてくることが一致してきた。
小泉政権以来、都市と地域との格差、所得の格差、雇用の格差が広がった。これではダメだということで政権交代したが、民主党政権が失敗したから、その失望で自民党政権を選んでしまったが、
もっと考える努力をしてほしい。
■安倍政権について
小沢
旧い自民党のやり方そのものを継承してやっている。野田政権があまりにも国民の期待と違ったものだったので、なんとなく、よくなるんじゃないかという雰囲気が現状だと思う。たぶん今年も国民所得は下がると思う。
広野
311から2年経つが、復興がなかなか進まない。補正予算13兆円組んだがうまくいくのか?
小沢
ぼくも被災地出身だから、復興債を発行し19兆円、メインは公共事業ともう一つは中央省庁の縦割りそのもの。
何度も何度も役所に足を運んで手間ばかりかかる。復興庁ができたのに、余計に手間がかかるようになってしまった。
インフラ整備、公共事業はいらないとはいえないが、その期間が過ぎると終わってしまう。地場の企業を育てるという事業が足りない。そしていちいち厳しい審査をする。多少焦げ付いてもやるべき。
土地・家が全部流されている。新しい家をつくるのも金がかかる。政府が買い上げするなりやらなければならない。大災害なんだから、役所のひも付き補助金ではなく地方にやればいい。
こういう時にあらためて霞ヶ関の中央集権の弊害があらわになり、地方にすべてやるという我々の主張が証明されたといえる。
中央省庁の大改革につながるからよっぽど力の強いリーダー、内閣でないとできない。こういう非常事態だから少なくとも、民主党政権が自分たちが言ってきたのだから、やらないといけないが、できなかったのはかえすがえす残念だ
■原発事故について
小沢
収束したといっているが真っ赤なウソ。お腹に爆弾を抱えているようなもの。もちろん福島県民のみなさんももちろん大変だが日本自体の危機。
これこそ、いくらかかってもやらなければならない。抜本的に放射能を封じ込める対策をやらなければならない。
■TPPについて
小沢
日本政府がアメリカに言われてTPP参加ありき、参加せざるを得ないという判断のもと、エキスキューズとしてアメリカに頼んでつくった。あれは当たり前のことで、参加のきっかけとはならない。マスコミも大きな成果といっているが…。
TPPでのアメリカの主張は、単なる自由貿易ではなく構造改革で、日本の社会構造をアメリカのルールに変えるというアメリカナイゼーションというのが彼らの意図。
要は交渉能力で、あんな文言があろうとなかろうと、交渉できれば問題ない。ただ、今の政権ではアメリカの言うなりになってしまう。
アメリカの狙いは農業ではなく保険、医療、知的所有権というでかいものを狙っている。下手をすると日本がいいところ全部とられちゃうことになりかねない。
■国の在り様について
個別具体的政策、社会構造、原理以前にもっと日本人がもっと自立しなければいけない。新聞やテレビが報道するとそっちに流れ、誰かがいうとそっちに流れる。これでは本当の判断はできない。まして国民の集合体は国家だから、国民が自立しないと国家の自立もない。キチンと自立した個人と自立した日本ではないといけない。そういう前提に立って初めて、日本社会をどうしようか、個別の政策はどうするのか。
国民は自分の判断で投票しないといけないと、それぞれが自己主張のある人間として、お互いの自己主張を認めながらというのが民主主義。
■参院選について
去年の総選挙は最初から、第三極と言われている勢力が協力しなければ自公が勝つと呼びかけたつもりだったが、それぞれが自分たちがということで選挙戦が始まったが、得票は減っているのに、自公が三分の二とった。
今度もそういうことになり参院でも過半数をとる。今からでもやればいいが、どうもそういうことになってしまう。
次の総選挙で奪還するという強い意志をもって、その前哨戦としての参院選としてとらえている。
■政権奪還
政権交代はまだできる。今度で三度目。
この小選挙区制は、やる前は自民党一党が続くと社会党などは恐れおののいていた。そうじゃない、小選挙区制こそ政権交代が一番やりやすくなると主張して細川政権で成立させた。現実にそうでしょう。永久政権と思った自民党政権がが三年半前にひっくり返っちゃったわけだ。今度もまた三年半前と真逆の結果になった。
小選挙区制は政権交代がやりやすくなる。ちょっと油断していい加減な政治をすると相手にやられるという政治の緊張感が出てくる。
だから次の総選挙、我々が力を合わせれば、もう一度、三年半前の結果が出せると思う。
■今後の抱負について
一番、最近はやはりインターネットが普及してるので、今日もこうしてみなさんにお話しできるし、地方行脚も是非したいし、やるし、たまには、新聞・テレビもあまり好きでないけど出なきゃいけないかなと思っている。
最後のご奉公のつもりで頑張りたい。
本当に、今の安倍政権ね、これで参議院なんかまた圧勝すると、かなりいい気分でいろんなことに積極的になる可能性がある。
その積極性が国民の生活を豊かに安定させる積極性ならばいいが、どうも危うい、脆いところが見えるから、その意味で
我々は地に足の着いた、あくまでも国民の生活が第一、政治は国民生活を守りえないで政治にはならないという信念で頑張りたい。
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