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衆院予算委員会で質問に立つ民主党の玄葉光一郎前外相=28日午前、国会・衆院第1委員室(酒巻俊介撮影)
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20130301/plt1303010920001-n1.htm
2013.03.01 ZAKZAK
民主党は以前から、放った言葉が必ず自分に戻ってきて突き刺さる「ブーメラン政党」といわれてきた。28日の衆院予算委員会での質疑を通し、党の次代を担う玄葉光一郎前外相もその「お家芸」をきちんと継承していることが得心できた。
玄葉氏は環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)について、オバマ米大統領との会談で関税撤廃に事実上「例外」を認める共同声明を文書でまとめた安倍晋三首相にこう迫った。
「当たり前のことで国内向けのパフォーマンスだ。明示的に文書にしたわけではないが、すでに昨年4月に私と米通商代表部(USTR)のカーク代表との間で、関税は交渉の中で決まっていくと確認している」
これに対し、首相はあきれた様子でこう返した。
「だったら民主党政権時代に文書にすればよかったではないか。政治は結果だ。『そんなの俺たちだってできた』と言っても世の中に通らない」
外交交渉は往々にして「言った、言わない」の水掛け論に陥りがちだからこそ、文書化の意義は大きいはずだ。玄葉氏の交渉相手のカーク代表より、オバマ大統領の言葉が重い意味を持つのは論をまたない。玄葉氏がいくら言い募っても、負け惜しみにしか聞こえない。
また、玄葉氏は平成23年3月の東日本大震災発生から首相が自民党総裁に就任する24年9月までに、何度福島県の被災地を訪ねたかと質問した。そして首相が「3回ぐらいだ」と答えると、早速こう決め付けた。
「福島に思い入れがないと思えて残念だ」
だが、首相はマスメディアに宣伝はしていないものの、震災後にたびたび被災地に足を運んでいる。
例えば、震災発生間もない3月26日には支援物資を積んだトラックで福島県南相馬市、相馬市、新地町、福島市の避難所を訪問している。4月8日にはやはりトラックで宮城県仙台市、亘理町、山元町の避難所計8カ所、5月30日には岩手県盛岡市と宮古市の避難所、仮設住宅など、党総裁就任までに計10回ほど被災3県を訪ねている。
福島県が地元の玄葉氏は、それでも足りないと考えたのかもしれない。ならばまず、鳩山由紀夫、菅直人、野田佳彦の民主党政権の3代の首相が退任後、どれだけ被災地で活動してきたかの実績を示してほしかった。さぞや足しげく被災地に通い、復旧・復興に尽くしていることだろう。
もっとも、福島第1原発事故で全村避難を強いられた福島県飯舘村の菅野典雄村長は菅氏が退任後、四国霊場八十八カ所巡りを再開したことに対し、こう憤っていた。
「菅さんよ、首相を終えたならお遍路じゃなく、被災地の仮設住宅を歩くのが普通じゃないか」
3代の首相と同様、玄葉氏もブーメラン投げの名手となる資質を十分備えているようだ。(阿比留瑠比)
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