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2013年2月27日(水)
デフレの要因 わずか19品目/パソコン・ビデオレコーダー・家庭用ゲーム機…(しんぶん赤旗)
物価の持続的下落である「デフレ」がわずか19品目によって引き起こされていることが日本銀行の調査でわかりました。日本共産党の大門実紀史議員が20日の参院予算委員会で取り上げました。
(*記事にはこの動画はない)
2011年度の消費者物価指数(生鮮食品を除く総合)は前年度比0・0%と横ばいでした。ただ09年度と10年度、2年連続で下落したために、低い水準にとどまっています。日銀の試算は、消費者物価指数が前年度比0・0%となるにあたってどの品目がどれくらいの影響を与えたのか(寄与度)を調べたものです。
生鮮食品を除く総合指数の調査対象となる524品目のうち、消費者物価が前年度比10%以上下落したのは19品目でした。
最も下落したのはパソコン(デスクトップ型)で前年度比39・0%の下落。以下、ビデオレコーダー、家庭用ゲーム機(携帯型)、電気洗濯機(洗濯乾燥機)、電気冷蔵庫、テレビなどが並びます。化粧品のファンデーション(高級品)など3品目以外はすべて家電やIT(情報通信)機器です。
これらの中には高額な品目も含まれますが、すべての世帯が毎年買い替えるというものではありません。そのため消費者物価指数に占める割合(ウエート)は低くなります。ウエート合計1万のうちパソコンは10、ビデオレコーダーは14、テレビでも101で、19品目合計でも255にすぎません。それにもかかわらず、下落率が高いために19品目合計で消費者物価指数を0・6%押し下げました。
下落率の高い19品目以外では、261品目が10%未満の下落です。58品目が前年度並み、186品目が上昇しました。品目数が多いため、ウエートは9745を占めます。これらの505品目によって消費者物価指数が0・6%押し上げられました。
一部の家電やIT機器によって消費者物価が下落していることが「デフレ」の要因です。日常生活に身近な品目は、価格は下がっておらず、むしろ上がっているものもたくさんあります。
物価上昇は国民生活を直撃します。このようなときだからこそ、政府は「物価上昇目標」ではなく「賃上げ目標」を持つことが必要です。なによりも消費税増税を中止することが求められています。
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