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2013年02月27日 世相を斬る あいば達也
小沢一郎が「今考えても、なぜ民主党が早期の解散を行ったのかわからない」と言っているが、日本国全体が、そのように思っているだろう。そのお陰で、あり得ないような大勝利をおさめた自民党にしても、小沢と同様の疑問を持っているに違いない。嘘つきと言われたくないと云う野田の言葉を信じるバカはいないだろう。いまさら、民主党や、野田や菅の話をするのも無駄骨なのは判っているが、政治的決断とは異なる次元で、野田の“自爆テロ解散”が起きたのだと考える場合は、永田町の話題としてではなく、我が国の統治システムの問題として、考えてみる価値はある。
マスメディアの情報に踊らされている次元での判断としては、民自公の3党合意、消費増税の密約時において、その代わり「近いうちに解散し、信を問う」と云う約束事を遵守したと云う事実関係になる。その「近いうちに解散し、信を問う」と云う約束を守る、「バカ正直とまで言われた男だ」発言にも、多くの事前に官邸筋からのリークがあり、野田首相が気にしているのは「嘘つき」と呼ばれる事だと云う情報がマスメディア上で拡散されていた。しかし、政治の一寸先は闇と言われるにしては、嫌に手順通りの経緯で「解散宣言」がなされたものである。そう云う意味で「嘘つきと言われたくない解散」説は捏造である。
それでは、上記と同じ次元で、マスメディア情報を鵜呑みに立場から、もう一つの考えをしてみよう。民主党議員の殆どが、敗北があきらかな解散に打って出るなど、狂気の沙汰と云う考えが蔓延していた。現に実力幹事長である輿石も、解散に否定的見解を発言していた。何度もチャンスがあったはずの両院議員総会における野田代表解任決議は見送られてきた。この芽を摘んだのは輿石幹事長であり、野田佳彦の力によるものではない。その野田内閣を擁護してきた党幹事長の意向が、あれほどあっさり裏切られる事も奇異である。
そもそも、代議員制で且つ政党政治である我が国において、政策決定が大多数を制する勢力によって合意されたのであれば、今さら国民に信を問う必要もないのである。つまり、民自公のいずれの政党を選んでも、増税が行われると云う政党事情では、選択選挙そのものが成立しないのである。又、政権公約に書いてあるかないかの次元で、その都度、信を問われたのでは、代議員制の意味がない。勿論、政権公約違反が滅多に起きないのならいざ知らず、年中行事なのだから、解散の理由とはならない。
このような推察の立場に立つと、3党合意による消費増税法案が、如何に野田の独断であったかが判る。なぜこのような独断に野田が走ったのかを考えてみたい。そこに横たわる元凶は、野田佳彦と云う男が弱小派閥から、幸運にも党内怨嗟のメカニズムで生まれた政権であったことに行き着くだろう。小沢・鳩山と云う巨頭の勢力に対し、野田、前原、その他利権勢力の3派連合が勝利をおさめたのだが、首相就任後は、他勢力への配慮に明け暮れる毎日であったと想像する。支持に回ってくれた前原一派への心配り、小沢グループへの配慮、そして参議院勢力(輿石)への配慮ととめどない配慮の連続であった。
そのようなフラストレーションの中で、唯一の理解者で味方が財務省であった事は想像に難くない。こう云う状況に追い込まれた官邸の裸の王様が、「アナタが大将、権力者なのだから…」と云う悪魔の囁きが、天使の囁きのように聞こえたのかもしれない。挙句の果てに、大酒のみときている。隙だらけの裸の王様を、掌であやすのは容易なことだったろう。最期の最期には、権力の象徴である、伝家の宝刀を抜くと云うシンボリックな蛮行に出たと云う考えである。つまりは、俺が大将なんだ、と云う自己暗示に酔いしれ、あのような誰ひとり理解出来ない自爆テロを行ったと云う想像も成り立つ。あれほど醜い外観であるにも関わらずナルシストの化身となった野田佳彦を想像すると、身の毛がよだつ(笑)。
その財務省で悪魔の囁きのイニシアチブをとったのが、日本情報業界の草分けIIJに天下った勝栄二郎前事務次官だ。IIJと云う企業は目立たないのだが、日本のIT技術の司令塔の役割を担う、謂わば国策性の強い企業である。独立行政法人「情報通信研究機構」を陰で操る指導的立場の企業であり、今回の補正予算では、今まで1億にも満たない予算づけしかなかった独法に500億円も予算が下りたのだから、怪奇現象だ。おそらく、最近話題のナリスマシ事件の頻発への対応とか、ネット選挙解禁に対する対応とか、中国ハッカーへの対応のため、その強化につとめるためなんて尤もらしい理屈がついているのだろうが、勝栄二郎前次官の顔を立てたと云う情実予算であることは疑いようもない。財務の言うことさえ聞けば、予算で良い思いが出来る、負ける選挙でも勝てるでは、軍国主義さえも、尻をまくって逃げ出す日本の民主主義である。
真面目に財務省の日本財政の危機的状況の説明を信じ、俺は国士に違いないと考えたアホかもしれない。野田がアホと云う件については、解説の意味もない。ただ、アホだったと云うだけだ(笑)。最後に一番気になるのは、その権力の行使が脱税や政治資金規正法違反等々の疑惑を表沙汰にしない為に、財務や法務省とバーター取引をしたのではないかと云う疑惑である。野田の自己利益の為なら、友人であろうと、仲間であろうと、裏切り見捨てると云う成り上がり者に多い習性が、故永田議員偽メール事件で観察されているからだ。今回も、自分の身を守る為になら、多くの議員が討ち死にし、路頭に迷う事が予期できたとしても、理屈に合わない権力を濫用する事態を引き起こしたと云う推理だ。
邪推すれば、野田佳彦が千葉県の船橋を中心とする小選挙区で、大逆風の中、09年の追い風一杯の政権交代時の得票数を大幅に上回る得票を得た怪奇現象も、バーターのオプションとして加えられたのかもしれない。ムサシの投票用紙読み込みソフトによる不正選挙疑惑が噂される中、野田の得票でも同じことが行われたのでは?と云う疑惑の壁にぶつかるのである。現時点で確たる証拠が提示されていないので、怪奇現象ではあるが疑いの範疇から抜け出せないでいる。陸山会事件において、検察審査会にまつわる様々な怪奇現象といい、日本の統治機構が、物理的にも、システム的にも公正公平に行われていないとなると、真剣に政治や行政を考える意欲までが萎えてしまう。
まともな民主主義が通用しない我が国統治システムといえば、それを監視する役目(社会の木鐸)であるマスメディアのジャーナリズム精神の崩壊も、このような怪奇現象が普通の現象として表通りを歩く元凶になっているのだろう。26日に参議院本会議で、予想に反し12年度補正予算が1票差で成立した現象は大いに議論するに値する。殆どの新聞社が、このギリギリの採決の意味合いを報じていない。水面下で何が起きたのか、そう云う政治と云うか、政治の暗部とでも言うか、そう云う部分に焦点を合わせることこそ、木鐸の役目である。
日本維新の会が自民党補完勢力である事は明白だが、みどりの風の全員が賛成に回った裏舞台を解説するレベル程度には、木鐸度を上げて貰いたいものだ。生活の党の一人が欠席だったようだが、怪しい奴だ(生活の比例代表議員藤原良信)。みどりの風は衆議院議員亀井静香を入れて6人の国政政党だが、谷岡郁子、亀井亜紀子、舟山康江、行田邦子、平山誠と5名の参議院議員を擁し、参議院のネジレ解消のキャスティング・ボードを握っている事が今回明白になった。おそらく裏舞台で亀井静香の顔が効いているのだろうが、初めから谷岡郁子などは、これを狙っていた節がある。つまり、みどりの党イコール自民党補完勢力か、官房機密費集金マシーン政党かのどちらかである言わざるを得ない。げに怖ろしき女たちも居るものだ(笑)。
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