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2013年02月27日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆安倍晋三首相率いる自民党と公明党の与党が、上げ潮と追い風に恵まれて、快走している。かたや、小沢一郎代表が不在のうえに、鳩山由紀夫元首相も抜けて、肝心要の「旗印」もなく、魂も抜けている民主党は、エースと言われてきた前原誠司前戦略担当相や岡田克也前副総理らの「総理大臣の目」は、完全になくなっている。
この状況をつくり上げたのは、「ウソつき」と言われるのを嫌った野田佳彦前首相だった。安倍晋三総裁との党首討論の場で、「解散します」と発言したこの一言で、政局が大転換したのである。
この結果、勝利の女神が、安倍晋三首相に微笑み、民主党を奈落の底に突き落としてしまったのである。民主党は、地獄の苦しみから抜け出すことは、もはや不可能であり、残された道は、解党しか残されていない。
◆安倍晋三首相の上げ潮と追い風は2月26日午後開かれた参議院本会議場での「2012年度補正予算案」の採決において、如実に表れた。「わずか1票差で可決成立」したのだ。これには安倍晋三首相、麻生太郎副総理兼財務相も驚いたていた。
TBS Newsは2月26日午後5時35分、「今年度補正予算案、参院で1票差で可決・成立」というタイトルで以下のように報じた。
「『ねじれ国会』に大きな変化が起きました。与党が過半数割れしている参議院で、今年度の補正予算案がわずか1票差で可決、両院協議会を行わずに成立するという予想外の結果となりました。わずか1票差での可決が議長から発表された瞬間、安倍総理が事実を確認するかのようにあたりを少し見回してからゆっくり立ち上がったのが印象的でした。『白色票117票、青色票116票。よって予算案は可決されました』(議長)参議院では、自民・公明の与党の議席数は過半数まで16議席足りない状況ですが、今年度の補正予算案の採決では、日本維新の会やみどりの風の一部、そして、先日、民主党を離党した議員らが賛成に回り、わずか1票の差で可決され成立しました。ねじれ国会で、野党側と何の取り引きもないままに賛成を得て予算案が可決されるのは極めて異例のことです」
◆ところで、生活の党の小沢一郎代表は、安倍晋三首相をどう思っているのか?
総選挙の最中、外国人特派員協会で講演した際、記者団から「安倍さんをどう思っているか」と聞かれ、「よく知らない。いい人だと思う」と答えていた。この「よく知らない」というのは、ウソで、本当は「よく知っている」間柄である。安倍晋三首相の父親である安倍晋太郎元外相は、福田赳夫元首相の後継者として派閥「清和会」の領袖となったが、小沢一郎代表の後見人だった金丸信副総理と仲が良く、「隠れ田中角栄・金丸信」と言われてきた。安倍晋三首相は、父親が外相だったとき、秘書官を務めており、小沢一郎代表とも接触し、親密にいた。
また、小沢一郎代表は、週刊ポストのインタビューに対して、安倍新眉首相について「いい子だ」と答えている。こんな発言は、よほど親密でないとできない。さらに、小沢一郎代表、安倍晋三首相とも、お互いに「悪口」を言ったことはない。それどころか、第1次安倍晋三政権が樹立される直前、中国北京政府の胡錦濤国家主席との仲を取り持ち、日中関係を良好にする手助けをしている。そして、今回もまた、密かにバック・アップすることにしているという。つまり、いまのところは、野党の立場を維持しつつ、その実、安倍晋三首相を支えようとしているということだ。
本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
オバマ大統領は「米中戦争」を計画、米軍の身代わりに「日本の国軍」を尖兵にしようと策動
◆〔特別情報@〕
生活の党の小沢一郎代表の盟友で民主党の創業者・鳩山由紀夫元首相が「民主党離党」を明言した。鳩山由紀夫首相は、レッキとした「ハンガリー系フリーメーソン」であった祖父・鳩山一郎元首相の「友愛精神」を受け継ぎ、自身も「ハンガリー系フリーメーソン」として、「世界平和」を唱え、訴えてきた。
クーデンホフ・カレルギー伯が唱えて、今日実現している「EU」に習い、「東アジア共同体構想」を打ち出してきた。
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