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2013年02月26日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆「民主党は次期参院議員選挙で確実に大惨敗する」と予測されている最中、民主党は2月24日午後、東京都内のホテルで、野党に転落して初めて党大会を開いた。だが、党再生に向けて今後、何を「旗印」にするか明確に打ち出すことができず、しかも、「次期参院議員選挙の戦略・戦術」もまとめ切れず、将来展望も描けずじまいだった。
これは、総選挙後2か月以上も経つのに、「敗戦気分」から脱することができないことが、大きな原因になっているからだ。この無気力感のなかで、総選挙を大敗させたいわゆる「戦犯」(野田佳彦前首相、岡田克也前副総理、藤村修前官房長官、安住淳前幹事長代行ら)の責任追及が中途半端に終わったこともマイナスに作用している。地方組織からは、「野田佳彦は、議員バッチを外して引退しろ」という怒りの声が飛んだ。だが、野田佳彦前首相自身は、「沈黙」を守り、無責任を貫こうとしていたという。
最悪なのは、民主党内の「純化路線派」と言われているグループが、「小沢一郎元代表を切って、すっきりした」と言い続けており,再び党勢を拡大しようという強い意志と意欲を持っていないことだ。
このグループは、野田佳彦前首相、前原誠司前戦略担当相、長妻昭元厚労相、長島昭久前首相補佐官、鈴木寛参院議員らで、米CIA対日工作者に使われている政治家たちである。これまで小沢一郎潰しに加担してきた。それだけに、生活の党の小沢一郎代表に対して、恐れにも似た「アレルギー」を持っている。
田原総一朗氏の番組「朝生テレビ」(2月23日未明)に出演していた鈴木寛参院議員が、小沢一郎代表について聞かれて「すっきりした」と発言していたのが、象徴していた。
◆民主党は現在、衆院議員57人、参院議員87人の勢力だ。しかし、これらのメンバーのなかには、「国政選挙」を仕切れる「選挙のプロ」がいない。文字通り皆無なのである。海江田万里代表、細野豪志幹事長ら最高幹部は、政策には強くても、国政選挙を総指揮する「ノウハウ」については「未熟」なのである。
小沢一郎代表は2009年8月末の総選挙を大勝に導き、政権取りを成功させた最大の功労者だった。この大政治家から何も学ぼうとせず、それどころか、切り捨てて、追放しておいて「すっきりした」と公言して憚らない国会議員が歴然と存在しているのは、実に情けない。
若い未熟な政治家にとって、小沢一郎代表のような老練な大政治家から「選挙必勝戦略・戦術」とその実践ノウハウをしっかりと伝授してもらう意義は大きい。それをわざわざ放逐するというのは、心得違いも甚だしい。大敗してしまうのは、当たり前である。
◆民主党が、どんな言い訳をしようとも、再び国民有権者から信頼を回復することは無理である。もし、信頼を回復しようと思うならば、野田佳彦前首相が議員辞職して政界から引退するのが、絶対必要である。
「民信なくば立たず」という孔子の言葉の意味は、極めて大きい。どんなに言い訳しようとも、「マニフェスト違反により、ウソつき、国民の信頼を失わせた野田佳彦前首相」が、のうのうと議員バッチにしがみついている限り、民主党は救われないのである。
反対に、「アベノミクス」という景気政策を掲げて、快進撃している安倍晋三首相は、強い追い風に後押しされて、内閣支持率を上げている。国民有権者の大半が、このアベノミクスを歓迎し、大きな期待を寄せている。この前渡洋々の安倍晋三首相率いる自民党に対して、民主党は太刀打ちできない。
次期参院議員選挙まであと5か月の間に、大変事でも起これば別だが、この上げ潮ムードが続けば、自民党の大勝利は、確実である。自公長期政権の可能性さえ大なのだ。
これに対して、民主党は、最悪の場合、「壊滅」する。その先に待ち構えているのは、「民主党の3分裂」である。それは「純化路線派」(共産党化するグループ)、「中間派」、「輿石東・小沢一郎派」の3つである。このうち、「中間派」、と「輿石東・小沢一郎派」が、こぞって生活の党に合流して、「生活民主党」として、新たに政権取りを目指すことになる。可能性は極めて大きい。
本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
韓国の朴槿恵大統領就任は、「日韓関係修復」と「東アジア共同体構想」を考える大きなキッカケとなる
◆〔特別情報@〕
韓国の朴槿恵大統領が2月25日、首都ソウルで就任式を行った。朴槿恵大統領は暗殺された朴正熙元大統領(大日本帝国陸軍の士官学校出身)夫妻の長女で、親日家として知られている。
今上天皇陛下のご学友の話によると、「朴大統領は若いころ、東京に滞在中、当時皇太子だった天皇陛下と交流があり、今後の日韓関係修復に朗報となっている」
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