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安倍晋三の『新しい国へ 美しい国へ 完全版』を読みました。ちなみに私は『美しい国へ』も読んでおります。今回の『新しい国へ』はこの『美しい国へ』にまえがき3ページ、そしてトビラも入れて19ページ分、2013年1月号の「文藝春秋」に掲載した原稿を付け加えたにすぎません。私がこの付け加えた19ページ(実質18ページ)の中で何よりも驚いたのは「福島第一原発」「放射能」という単語が一度も出てこないことです。
いま東京電力福島第一原子力発電所のばら撒いた放射能によって、福島を中心とする広い範囲(それは海洋にも及ぶ)が汚れてしまいました。日本が法治国家であるならば、放射線管理区域にしなければならない地域が広大にあります。(そこに住む住民は1千万人になんなんとしている)そして、チェルノブイリでは、あのソ連でさえ移住地域にしたような線量の場所に、子どもを含めて多くの人が暮らしいている。もちろん農業にも漁業にも多大な影響を与えています。しかもその影響は、今後、何年続くのかわかりません。
これほど深刻な問題がまったく眼中にないなか、経済成長だの、防衛費を増やすだのといきり立ち、棚田への郷愁を口にしながら「日本を取り戻す」というこの人物の頭はとうてい理解できません。本当に暗澹たる気持ちになるとともに、2009年の政権交代をぶち壊した野田以下の面々には心の底から憤りを感じます(もっともそれが彼らのミッションだったのでしょうが)。
昨年末の総選挙で自民党は2009年以上に得票数を減らました。にもかかわらず地滑り的な圧勝をしたのは、民主がこれまた地滑り的に得票数を減らしたからです。つまりあの総選挙で明らかになったのは、国民の絶望なのだと思います。その絶望の先に成立した安倍政権は、とてつもなく危険だと私は思います。
http://fusenmei.cocolog-nifty.com/top/2013/02/post-619d.html
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