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013年02月24日 「ジャーナリスト同盟」通信
<安倍・原発推進内閣をけん引する東芝財閥>
日本の権力の源流はどこか?知っている日本人は少ない。教育の現場で教えないからだ。教師も知らない。しかし、いまや多くの先進国において民主主義は、財閥とか多国籍企業、アメリカでいう1%の富豪によって排除され、彼らの支配下に政府・議会・司法の3権が組み込まれている。こうした現実は既にイギリスの学者が分析して久しい。日本では財閥である。日本経団連は住友財閥の代表が、その地位を占めている。安倍内閣は、またしても東芝である。東芝は東電福島原発3号機原子炉製造企業で知られる。核爆発を今も「水素爆発」と嘘をつくのも、財閥の威力にモノをいわせているからなのだろう。
日本を動かす権力の源は、悲しくも恥ずかしいことだが、それは財閥である。原子力ムラの中枢は財閥だ。米倉発言でも理解出来る。欧米のジャーナリスト・学者らは、史上空前の原発大惨事を目の前にしながらも、依然として原子力ムラが実権を握る日本に、大いなる不思議さを感じている。要の世論操作はマスコミを通じて、いとも簡単に出来るからなのだ。
「不正選挙も簡単に出来る」のかもしれない。12・16総選挙での、実に不思議な議席の配分だ。反原発世論が全く反映されなかった。というよりも原発派が議席のほとんどを手にした。選挙の一切を「ムサシ」という1民間企業が実施していることを、これまで国民は知らなかった。驚愕すべき事実に、これに気付いた市民は、今もネット上で怒り狂っている。
「ムサシ」の選挙プログラムは、およそ100人程度の技術者が参加して完成している。富士通である。このプログラムは、ごく数人の専門家は、信じがたいことに「いじることが可能」という。専門家の1人は、秘事を筆者に打ち明けてくれた。「操作出来ないプログラムにすればいいのだが、それをしていない」という。改憲選挙に使うつもりなのか?この「ムサシ」を追いかけてゆくと、米投資会社の不気味な存在に驚かされる。
市民の怒りは、民意を反映しない新聞テレビに向けられるのだが、マスコミも財閥のコントロール下に置かれている。これに今「原発推進の政府に対して朝日が挑戦している」というネット情報を見た。これは朗報である。注目したい。一部マスコミによる財閥への抵抗の動きなのだろう。成功すれば、日本の変革にも明るさが見えてくるのだろうが?
<佐々木・東芝が財政経済諮問会議に参画>
ワシントンでの1%批判運動は、まだ始まったばかりだ。日本では全く起きていない。批判は政府・政党・政治家に向けられるが、本丸の財閥には無批判である。財閥攻撃をした戦前の方がまともだった。
今後とも、貧富の格差が拡大してゆくと、流れは変わるのであろうが。
筆者が安倍内閣人事に注目した点は、人物では小泉経済政策を操作した屈米派の竹中平蔵、そして経済財政諮問会議のメンバーとなった佐々木とかいう東芝社長である。原子炉メーカーの大御所だと人は言う。
確か3・11直後の原子炉溶融(メルトダウン・メルトスルー)を目の前にしても彼は記者会見で「東芝は原子炉製造が事業の中心」といって公然と開き直った、守銭奴という悪魔に魅入られてしまった最悪の財閥人間が、安倍・官邸の中枢にもぐりこんだことになる。
この驚愕すべき人事こそが、安倍・原発推進内閣の正体をあぶり出している。民意にそむいているどころの話ではない。この人事を批判しない、出来ない日本のジャーナリズムである。日本にジャーナリズムが存在していない。この点で、朝日も原発推進派の読売日テレ・産経フジ・日経テレ東京と同列といっていい。
今回の安倍・オバマ会談は2時間かけたというが、そこでの原発推進の安倍政策にワシントンは安堵したに違いない。
<西室・東芝と小泉内閣>
財閥事情に無関心だった筆者は、安倍政権作りに汗をかいていた小泉内閣と東芝の深い関係に、当時は全く気付かなかった。宇都宮徳馬の「50,60鼻たれ小僧」そのものだった。
個人的に記憶に残る財閥というと、働いていた首都圏新聞・東京タイムズが、主銀行が平和相互銀行から住友銀行に移った時点で、倒産させられたことである。自慢するわけではないが、わりあいまともに権力批判記事を満載していた新聞だった。財閥にとってありがたくない新聞だったことが、本当の倒産理由だと今では受け止めている。
小泉は東芝から西室泰三をあらゆるポストにつけた。同窓(慶応義塾)の先輩だ。経済政策や日米関係にまで東芝の意向を反映させた。むろん、郵政民営化についても主要な役割を果たした。
<ブッシュ戦争加担と米原子炉WHの子会社化>
ご存知、小泉内閣はブッシュのイラク・アフガン戦争に深く加担した。憲法9条をないがしろにした首相で知られる。
ブッシュを感動させることで、東芝は米国原子炉メーカーのウェスチングハウスの子会社化に成功した。東芝のWH買収劇は想定外の事件だった。中国やイランが、こんなことが出来たであろうか。NOである。
小泉のワシントン忠誠にブッシュがOKしたものだ。間違いないだろう。
<土光・東芝と中曽根内閣>
東芝が権力のうま味に気付いたのは、中曽根内閣からである。土光敏夫が中曽根臨調を引き受けてからだ。当時の中曽根は土光に頭が上がらなかった。行革を土光に任せることで、彼は財閥の懐に入り込むことに成功した。他方、東芝は政治権力の甘い汁をたっぷりと吸いこんだ。
財閥は通常、官邸の裏側で処理する。時間がかかることも珍しくない。その点、官邸の権力を直接行使出来ると、効果は即効性を期待できる。
土光・西室・佐々木と3代の東芝トップが権力中枢を占めたことは、異常・異例である。これに文句ひとつつけなかった新聞テレビである。そして議会である。
野党は東電に対してと同様に、東芝批判をしていない。東電と東芝に屈してしまっている。日本に民主主義が存在しないことが、これだけでも理解できるだろう。
財閥は政府と官僚を手なずけている、さらに議会や司法にも。新聞テレビも。3権どころか4権をも掌握しているのである。
<東芝は三井の有力製造企業>
東芝は三井大財閥の傘下に入っている。三井の有力な製造部門なのだ。
小泉内閣の郵政民営化で活躍した西室は、メガバンクの三井住友の意向を受けて、これの推進に力を発揮したものだ。
昨今の日本財閥は、三井住友と三菱の巨大財閥に収斂されてしまっている。独占禁止法は名存実亡である。同法を運用している公正取引委員会も同様である。
<東芝病院医療事故が覚醒>
政治を見聞してきた筆者の弱点は、官界と財界についての分析が徹底的に欠落していたことである。財閥と官界は一体である。財閥の意向に官界は即座に反応して、それを議会・政党・政治家に投げ入れる。
これが、いうところの官僚主導の政治と言われてきている。もう一皮めくると、そこに財閥が控えている。財閥の意向が政府・議会の意思へと昇華されて国民を拘束する法律が誕生する。
筆者の目を開かせてくれた事件は、東芝病院の医療事故である。嘘と隠ぺいの医療文化の体現者としての財閥病院をそこに見たからである。反省や謝罪という言葉が、財閥病院に存在していない。
民主主義を容認しないかのような態度に愕然としたからである。財閥の横暴は、限りなく存在する。その確信から財閥取材を開始したのだが、そこから新たな日本を見つけ出してくれた。
足で稼いだ成果である。
2013年2月24日21時00分記
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