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http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130224/crm13022402070002-n1.htm
2013.2.24 02:07
遠隔操作ウイルス事件で、神奈川県藤沢市の江の島で見つかった記録媒体内に「完全犯罪をしたかった」との文書があったことが23日、捜査関係者への取材で分かった。片山祐輔容疑者(30)の逮捕から24日で2週間。警視庁などの合同捜査本部の捜査で、真犯人が現実空間だけでなくサイバー空間に残した数々の痕跡も浮かんできた。片山容疑者は否認しているが、捜査関係者は「『片山容疑者=真犯人』と公判でも認められる客観的証拠はある」と自信をみせている。
■匿名化せず接続
「『サイバー捜査で捕まえられなかった』と言われるのは心外。サイバー空間で集めた証拠も、逮捕の大きな決め手になったんだ」
片山容疑者の逮捕直後、捜査関係者はこう不満を漏らした。片山容疑者特定の端緒は、江の島の防犯カメラの映像だったが、画像の解析と並行して、真犯人がネット上に残した複数の痕跡を発見していたからだ。
1月初旬、捜査協力を求めていた米連邦捜査局(FBI)が、米国のデータ保管会社のサーバーから複数の遠隔操作ウイルスを見つけた、との情報が寄せられた。そこに、片山容疑者の派遣先のパソコン(PC)でウイルスが作成されたことを示すデータがあった。
真犯人は第三者のPCをウイルス感染させ、ネット掲示板経由で犯行予告などを遠隔操作していたが、この掲示板に片山容疑者の派遣先のPCから、匿名化ソフト「トーア」を使わずに接続するミスを犯していたことも分かった。
■敏腕弁護士登場
真犯人は記録媒体の中で「完全犯罪をしたかった」と、ウイルスやトーアを使った理由を説明。片山容疑者が1月に処分した携帯電話には、江の島のネコの写真が一時保存されていた痕跡があり、証拠隠滅を図った可能性もある。
また、片山容疑者宅から押収したPCには約2年前、自殺予告メールで使われたのと同じアニメキャラクターの人形をネットで購入した記録も残っていた。
一方、片山容疑者は正月に江の島に行ったことは認めたが、「ネコに首輪は付けていない」と主張。接見した弁護士は、足利事件で再審無罪判決を勝ち取った敏腕の佐藤博史氏。合同捜査本部にとっても“強敵”だ。片山容疑者は佐藤弁護士にも「真犯人は別にいる。真犯人は名乗り出てほしい」と訴えたという。
記録媒体内にあったウイルスのソースコード(設計図)も、「自分は(ウイルス作成に使用されたコンピューター言語の)『C♯』では作れない。その技術がない」と否認している。
■「恨んでいない」
真犯人は誤認逮捕された男性4人のうち3人と、愛知県内の会社のPCを遠隔操作ウイルスに感染させたとしていた。ところが、昨年8月29日のアイドルグループの襲撃予告は神奈川県内の男性のPCから送信されており、5件目のウイルス感染だった疑いが強い。
真犯人は「以前、事件に巻き込まれた」「警察・検察を嵌(は)めたかった」と動機を説明。片山容疑者は平成18年、ネットでの脅迫罪などで実刑判決を受けたが、弁護人には「警察や検察に恨みを持ったことは一度もない」と話している。
片山容疑者は現在、合同捜査本部の取り調べに応じていない。弁護士側は「違法な取り調べが行われており、録音・録画をしなければ取り調べに応じない」として、留置場から出ないように助言。片山容疑者は“籠城”しているという。
捜査関係者は「否認は想定の範囲内。否認したままでも、起訴できるだけの証拠をしっかり固めたい」と強調している。
◇
遠隔操作ウイルス事件 遠隔操作ウイルスに感染したPCなどから昨年6〜9月、横浜市や大阪市のホームページなどに犯行予告・脅迫のメールや書き込みが相次いだ。警視庁と大阪、神奈川、三重の4都府県警は威力業務妨害容疑などで4人を逮捕したが、PCが遠隔操作されていたことが判明。4都府県警は誤認逮捕だったと認めて謝罪した。4都府県警は合同捜査本部を設置し、2月10日に愛知のPCを遠隔操作した威力業務妨害容疑で東京都江東区のIT関連会社社員、片山祐輔容疑者を逮捕した。
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