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2013年02月23日 世相を斬る あいば達也
常々思うことだが、歴史に学ぶことは、すべての思考の原点になる。このテーゼは変わらないのだろうが、極端に偏ったイデオロギーや歴史観に拘束された考えに取り憑かれるのも、無知蒙昧な話だ。昨夜の「貿易立国と云う神話」のような国民意識のご誘導、乃至は策謀的誘導は、今までも、これからも常に存在することを念頭に、物事を考えなければならない。テレビの情報等と云うものは、極めて限られたフィールドしか報道できないわけある。活字を読まない限り、その人の自立には、何の情報も得られない事実を確認しておきたい。特に、新聞に限定するわけではないが、相当の情報が詰め込まれているのも事実である。
勿論、小沢一郎を支持する筆者にしてみれば、全国紙等と云うものは“天敵”でさえあるわけだが、読まない事には、何事もはじまらない事実があることも認めざるを得ない。新聞購読を潔しとしない筆者は、いたしかたなくコーヒーショップで朝日と日経に目を通すようにしている。それを読み事で、いま政府関係記者クラブが、何を目的に動いているかの傾向を察知する。次にベタ記事を丹念に読み込んでおく。大きく扱われている記事はバイアスが掛かっているので流し見るだけで充分だ。最近はネットメディアも相当量の情報を流している。有名無名のブロガー達の情報も貴重である。しかし、個人媒体であればある程バイアスも激しくなるので、その辺の注意は必要だ。
なぜこんなことを書き出したかと云うと、ここ数日は興味深い様々な情報が氾濫している事実を目の当たりにしているからである。小沢一郎に纏わる拙コラムも概ね好評のようだが、小沢一郎と云う政治家を、あらためて確認し直したことから生まれたコラムである。単に小沢一郎を支持し、賛同の意見を開陳するだけではなく、実際に起きている国内外の事象を加味しながら、その真実に出来るだけ近づく必要があると考えを改めたのである。その意味で、時と場合には、小沢の考えに疑問を呈する場合も出てくるものと覚悟している。小沢が不快に思う質問を投げかけることもありそうな気分で、小沢支持コラムを書き続けようと思っている。
さて、前置きが長過ぎたようだが、独白なので勘弁して貰おう(笑)。昨日の情報で気になったものは、第一がプーチン露大統領と森元首相の会談だ。第二が細野民主党幹事長の小沢問題に関する発言だ。第三に議員を辞めてしまった鳩山由紀夫に関する情報だ。個人的には、この鳩山由紀夫の情報が、一番心に響いたものだった。たしかに鳩山由紀夫が政治家としてボケナスだったことは残念であるが、その人となりはいまだ健在と云う情報に触れたことは、実に気分のいいものだった。
岡留氏は以下のように日記に書き記している。≪ 沖縄の基地問題が全然進展しない状況の中で、議員を辞職した鳩山由紀夫元総理が沖縄にやってきた。宜野湾市での講演のためだが、講演前に、20人ほどの関係者との昼食会が開かれた。普天間基地の県外移設や東アジア共同体を掲げて政権交代を成し遂げた鳩山氏は、その後、側近の閣僚や霞が関官僚などの安保マフィアたちの裏切りに会い、最終的に辺野古移設を容認した。しかし、鳩山氏はいまだに普天間基地の海兵隊の抑止力を否定し、東アジア共同体の必要性を強く 主張しており、沖縄に東アジア共同体に関する財団方式の研究所3月にも立ち上げる方針。政府にとっては鳩山氏の動きは憎々しい限りだろうが、沖縄県民に すれば確実に新たな希望への途である。筆者も可能な限り、私人となった鳩山氏のサポーター役を務めたいと考えている。≫と云う情報である。
この鳩山由紀夫の「東アジア共同体構想研究所」(仮称)の詳細情報や、その分析など、日をあらためて語ろうと思うが、政治家に向かなかった鳩山由紀夫と云う元首相が、沖縄の基地問題を含む東アジア共同体に関して、行動し始めた事実は、マスメディアは無視しているようだが、ことの他重大な事件かもしれない。米中ロと云う常任安保理事国の勢力図の再構築と大きく関わる問題にまで発展する可能性がありそうだ。個人的には、結構ワクワク気分である。ヘリテージ財団にしても、運営費捻出の為には、チャイナマネーに手を出す有様なのだから、政治家を見限った鳩山の動きは、今後識者の間で物議を醸すだろう。
次に興味をひいたのが、細野民主党幹事長の発言だ。朝日新聞によると≪ 西松事件を含め、小沢一郎元代表(現・生活代表)の刑事的な問題で、間違っていないのであれば糾弾されるべきだが、そうではなかった。政党はもうちょっとしっかり対峙(たいじ)してよかったと思う。(小沢氏が)消費税の議論をめぐって党を割って出ていったことは残念だが、伏線がいっぱいある。世論は厳しかったが、司法は客観的事実を判断すべき場所なので、政治とか世論を持ち込まずに、 党はしっかり盾になる時はなってもよかったと思う。(BS朝日の番組収録で)≫と云う記事である。
個人的には社会主義セクト政治家と新自由主義論者とニュートラルな政治家が色濃い形を残し、決断力を放棄し、流れに漂うだけの“ヌエ”のような政党であるのなら、それでも野党第一と云うポジションにいる限り、野党の束ね役になるべきは、小沢の指摘通りである。ただ、誰からも文句の出ないような、どっちつかずの個性のない党再生を考えている限り、自民党に対抗し得る政党にはなり得ないのも事実である。細野には中傷の噂も絶えないが、人柄的には見るものも多く、海江田が引きさがり、細野中心に民主党に対抗できる党の性格を明確にする意志があるのであれば、再生の可能性もゼロではないと思われる。
それにしても、そのような作業が今夏の参議院選にまで間にあうとは思えないので、現民主党と生活の党の選挙協力は意味のないものとなるだろう。小沢一郎の原則論はべつにして、今夏の参議院選を前に、生活の党が、その政治的色彩を失う惧れの方がはるかに大きい。筆者の個人的シナリオから考えると、小沢一郎は、先ず「新・日本改造計画」を世に出し、あらためて、小沢の政治哲学を世に問い、政治理念を国民に知って貰う、その地道な地固めを優先すべきである。当面は生活の党独自の政治活動に一本に絞る方が捲土重来には、妥当なポジションだ。
安倍とオバマ会談も終わったようだが、TPPが聖域なき関税撤廃でないことを確認したわけだから、帰国後はTPP交渉参加の動きが加速、参議院選前に交渉参加を宣言するだろう。TPPにおける交渉ごとの結果が出るのは、当然参議院選以降であり、安倍は交渉する聖域分野を、選挙応援の原動力にまでする戦術を組み込んだことになる。どちらかと云うと、今回のオバマへのお土産は、防衛費の増額と集団的自衛権の行使の方向を明確にする事だったようである。この意外に厳しい要求を出さなかったオバマの判断に、ロシアのプーチンが日本に親和的態度を明確にしている事実が影響している事を、我々は確認すべきだ。
今日のコラムの第一主題、プーチン露大統領と森元首相の会談を語るには、他の話が長くなってしまった。日露平和条約に向けた外交戦略については、明日のコラムで語ることにする。個人的には、前述の鳩山由紀夫の「東アジア共同体構想研究所」(仮称)の実現が、ウンザリな出来事だらけの日本に僅かな光明が差した気分だ。中国の習近平の初の訪問先がロシアに決定した。これからの世界外交は、米中ロの神経戦的勢力争いが続く可能性が高い。ゆえに、日本は米国との関係以上に、中国、ロシアとの外交に気を配らなければならないのだ。中露のバックにブリックスが控え、その後ろに後進国勢力が連なっている事実認識を思うべきである。
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