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2013年02月23日 「ジャーナリスト同盟」通信
<安倍・瀬戸際外交>
安倍が北朝鮮の瀬戸際外交を真似ている?石原や野田が突出させた尖閣問題を、さらに棹さしているのである。周辺国の人たちに日本不信を植えつけ、それを逆手にとって国内世論をナショナリズムへ引き込もうというのだ。貿易立国は平和外交を前提にしたものだ。その原則を放り投げて暴走を始めた格好である。安倍・オバマ会談の真相が気になるだろう。
<「竹島の日」に政務官出席>
島根県は2月22日を「竹島の日」と定めているという。多くの国民は知らないのだが、昨日は新聞テレビが大々的に報じた。初めて見る女性の内閣政務官が安倍と石破の指示で、初めて式典に参加、竹島日本固有の領土論を式典壇場で、用意した原稿を読み上げた。
即座に韓国で反発の動きが表面化した。日本大使館前での抗議活動、韓国政府の怒りの記者会見と、安倍は狙い通り、反日世論を噴き上げさせることに成功した格好である。
この様子をテレビで見た「無知の無知」の日本人は、韓国に対して反発することになる。韓国嫌いの日本人を必死で生産する安倍・瀬戸際外交である。
日本にまともなジャーナリズムが存在すれば、こうした隣国との関係悪化路線に対して、厳しく批判するところだろう。しかし、正論の吐ける新聞テレビは今の日本にない。
<米紙で中国批判>
ワシントンでは安倍・オバマ会談(2月23日)が1カ月遅れで行われた。訪米前の米紙ワシントン・ポストとの会見で、中国批判を連発した。安倍の中国嫌いは祖父・岸信介譲りである。
北京嫌いの台湾独立派や、チベットやウイグルの独立派に支援を惜しまない安倍である。彼の戦略的互恵関係の正体は、72年の国交正常化で確立した日中友好否定なのだ。
首相になっても好んで中国批判を繰り返す安倍である。徹底した反共主義者という点で、自民党最右翼なのだ。8・15靖国参拝も射程内に入った。
さっそく安倍インタビューに北京から強い反発が飛び出した。日中関係悪化路線に満足する安倍であるが、そんな安倍をリベラルなオバマがどう受け止めたのか?集団的自衛権の行使論に喜ぶようなオバマではないと思うのだが。彼はネオコンが支援したブッシュではない。
安倍の暴走発言は、そのうちワシントンから漏れてくるだろう。日本国民とアジアの人民はその都度、衝撃を受けることになろうか。
<TPPで中国封じ>
安倍は国民と自民党議員向けに「聖域なしのTPPに参加しない」と公言してきた。「聖域を認めるTPPに参加する」という立場だ。オバマはそんな安倍に手を差し出すことになろう。
本心はTPP参加にある。どうしてか?TPPの狙いは、日本経済の骨までしゃぶりつくしての米国経済の再生だけではない。ワシントンのアジア重視戦略は、中国封じも狙っている。後者に安倍の関心が集まっている。
こうしてみると、日本はもっとも最悪の政権をいただいてしまったことが、容易に理解できるだろう。極右・反共主義の行き着く先である。いくら公明党が取り繕っても無駄だろう。同党は安倍の駒にすぎない。
<狙いは天皇制国家主義の再興>
安倍の政治的目標は平和憲法を改悪・解体することに尽きる。自ら公言しているところだ。12・16総選挙での演説にも現れている。改憲を公約にして選挙戦を強行した自民党初の総裁である。
「新聞テレビは批判しない。批判できない」という政治環境のもとでの公約でもあった。新聞テレビを封じ込めての演技なのだ。国民に奉仕するはずの新聞テレビを「安倍に奉仕するマスコミ」にしての暴走といってもいい。
平和憲法を潰したあとの日本はというと、それは天皇制国家主義の再興である。戦前回帰・先祖帰りの日本帝国ということになろうか。
アジア人が絶対に受け入れない政治体制である。軍国主義の復活といってもいい。不可能な政治路線である。しかし、安倍は諦めないで挑戦する。財閥に服従する読売・産経・日経も宣伝に躍起だが、これはどう考えても危険だ。
<改憲・国防軍>
安倍日程は「聖域のあるTPP」を参院選前にぶち上げてワシントンを喜ばせ、円安誘導目的のアベノミクスで、つかぬ間の株高で富裕層を喜ばせる。それをことさらに宣伝する新聞テレビの力で参院選を勝利する。
彼の計画では、秋にも改憲を容易にできる改憲を強行する。それこそ世論を2分するような事態に巻き込む。そのための日中・日韓の、さらなる瀬戸際外交を強行して、国民の目を曇らせることに必死となろう。
その後に国防軍の創設、岸信介の野望である再軍備の完結、戦争国家への日本改造という目的を達成する?こんな大それた政治目標を平和国民もアジアの人民も許すはずがない。
この間に日本経済はさらに地獄へと落下することになる。貿易立国も崩れる。既に円安で貿易収支は大赤字を記録している。むろん、国家も地方の財政も破綻してゆく。市民はアベノミクスの副作用に今、気付くべきだろう。
2013年2月23日5時20分記
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