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米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)に、「ギャングスタイル」と書かれた麻生財務相のファッション。黒の帽子を斜めにかぶり、襟元にファーがついた黒のロングコートに薄いブルーのカシミヤのマフラー。専門家の見立てによれば、総額はざっと150万円だ。スタイリストの嶺井淳氏がこう解説する。
「写真でチェックしただけなので、生地感が分からない。あくまで見た目の予測ですが、小物以外は、オーダーメードでしょう。まずスーツは袖口に重ねボタンを使用しているでしょう。これは高級品の証拠で、40万〜45万円はします。ファー付きのコートは多くは既製品のため、60万円とみていますが、オーダーなら倍の120万円。マフラーは、上質なカシミヤかビキューナ(ラクダ科)の可能性もあるため、10万〜15万円とみました」
帽子はイタリアのブランド、ボルサリーノと推測される。
「ラビットファーのフェルトの中折れ帽は、ボルサリーノの商品であれば5万〜10万円ぐらいします」(関係者)
イイモノを着ているのはよく分かったが、センスはどうか。かの辛口ファッション批評家のドン小西氏の評価は意外にも高かった。
「従来の政治家っぽいグレーのスーツに白シャツに比べれば、リスクを負っている。日本経済を左右する慎重な場であり、何を言われるか分からない上で、あえて気合を表しているのでしょう。まさに、“マフィア”の心で、あれはあれで成り立っている。ただ、ディテールを言わせてもらえば、まず、帽子のかぶり方が慣れていない。もっとコンパクトな英国調のソフト帽の方がいい。ロングマフラーもクラシックな英国調の柄物がベターです。コートも肩幅の狭いタイトなものを選ぶといいでしょう」
一方、こんな意見もある。
「身長が高くなく、なで肩の麻生氏には、ロングコートは似合わない。今時襟にファーの付いたコートを着る男性は珍しいですね。あのタイプの帽子は、顔が大きい人でないとこなせない。祖父の影響でキチンとしたものを着たいというのは伝わりますが、時代に合っていない。相手は気負ってきたなと苦笑でしょう」(ビューティーコンシェルジュ・クリス富平氏)
服はカネをかけりゃあ、いいってもんじゃない。
2013/2/21 7:00
http://netallica.yahoo.co.jp/news/20130221-00000001-a_aaac
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