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小林多喜二没後80年(東京新聞「筆洗」)/志賀直哉:彼等の意図、ものになるべし(この人を、たたえよ!)
http://www.asyura2.com/13/senkyo144/msg/212.html
投稿者 gataro 日時 2013 年 2 月 20 日 14:20:44: KbIx4LOvH6Ccw
 

http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013022002000140.html


【コラム】
筆洗
東京新聞 2013年2月20日


 昭和五年八月から翌年一月まで、東京の豊多摩刑務所に収監されていたプロレタリア作家の小林多喜二は、私淑していた志賀直哉に手紙を送っている


▼「この太陽の明るさは! それはまるで、北海道の春か十月頃をしか思わせません」。東京の冬の日差しに驚きを隠さず、出所したら「必ず一度お訪ねしたいと思い、楽しみにして居ります」とつづっていた


▼出獄後、多喜二は奈良に暮らす志賀を初めて訪ねている。地下活動に入った多喜二はその一年三カ月後、築地署で特高の刑事から拷問を受け死亡した。志賀は多喜二の母親に悔やみ状を書いている


▼<前途ある作家としても実に惜しく、又お会いした事は一度でありますが人間として親しい感じを持って居ります。不自然なる御死去の様子を考えアンタンたる気持になりました>。悔やみ状は雑誌『文化集団』に掲載されたが、検閲によって<不自然なる>の部分は伏せ字にされた(梯久美子著『百年の手紙』)


▼多喜二が亡くなってからきょうで八十年。特高警察が共産主義者の作家を虐殺した事件は、たった八十年前のこの国で起きた出来事なのだ


▼若者の非正規雇用が増え、新たな貧困問題が社会問題になった二〇〇八年には、代表作の『蟹工船(かにこうせん)・党生活者』(新潮文庫)が五十万部を超えるベストセラーになった。多喜二は今こそ、読む価値のある作家だ。


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http://gogogogoon.blog49.fc2.com/blog-entry-97.html


彼等の意図、ものになるべし(この人を、たたえよ!)
 2011-03-03


(志賀直哉は)日記に「アンタンたる気持ち」になったが「不図彼等の意図、ものになるべしという気がする」と書きました。


死をもたらした拷問にも耐え抜いた、それほどの性根をすえて小林多喜二という作家が、がんばりぬいた。そういう人間のめざした「意図」というもの、こういう課題というもの、これはけっしていいかげんなものではない。それをたたかいぬく、こういう信念、精神をもつ人間があるかぎり、それは実現するかもわからんのだということを、志賀直哉はふと考えたのであります。


──宮本顕治「小林多喜二とその戦友たち」(『回想の人びと』所収)より
 

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コメント
 
01. 2013年2月20日 23:53:44 : 7oSKGju5kA
「原発ムラどもめ
 喰らえ!必殺蟹光線!!!」

 

 
 「ぁ  ばぁあれぇぇたぁかぁああぁぁ〜〜!!!」
      (スマン。これ多分おっさん世代にしかわからん...)


02. 2013年2月21日 00:16:52 : JTbJPDhJ12
志賀直哉は日記でも同じことを書いていますね。

03. 2013年2月21日 07:47:23 : JTbJPDhJ12
>>2 ありゃ。半分しか読んでなかった。失礼。

宮本顕治氏は、拷問をやった側としての総括もすべきだったと思うね。今、ミャンマーの「民主化」の動きのなかで、学生運動の渦中で起こった内部粛清が問題になっている。スパイ扱いされて、仲間から拷問を受け死にいたった人、その遺族、あるいは、殺されないまでも最悪の汚名を着せられ拷問を受けたひとたち、彼らの名誉回復への執念は、大変なものだね。この話を聞いたとき、最初に思い出したのは、共産党のスパイリンチ事件と、「殺され」、汚名を着せられた労働者出身の中央委員のことだった。

ほんじゃ


04. 2013年2月21日 10:24:06 : BmlRwCfNDk
東京の某新聞について。このT新聞の読者が他の大手新聞に比較して、少ないのは気になるところですが、
T新聞の論説副主幹がいるので、私はT新聞とは無関係の一読者ですが、少しコメントしたい。大手メディアが国民の側に立っていないとする見方が多い昨今、T新聞は国民の味方になって論陣を張っている唯一頼りになる新聞だ。大手新聞の読者数が減少一方でその経営すら危ぶまれているのに、T新聞の読者数は増える一方だと聞く。

かつて明治期に、本格的夕刊紙として創刊したT新聞。創刊時、発行部数1万部。
大正時代、東京地元紙の頂点に立ち、新設文芸欄などで紙面刷新し、読者を増やし躍進。
1923年関東大震災で大打撃を受けた新聞界にあって、被災を免れた当新聞はさらに躍進を続けた。
昭和の初め新鮮な白タイル張り新社屋を建設し、下町中心の読者から山の手の読者も増やし、部数25万部、安定した経営を続けた。戦前の自由主義的なコラムで知られた紙面は、向坂逸郎、本多顕彰などをも、執筆者として活躍。東京ローカル紙として不動の位置を獲得していた。太平洋戦争時、「一県一紙」令により、『T新聞』だけが残り、現在に至っている。 
T新聞は雨の日には、濡れないようにビニールに丁寧に包装されて配達される。テレビ・ラジオ番組は中央ページにあり、抜き取って他ページとは別に使用できる。よく考えられている。読みやすい内容で、読み応えがあり、読者が増え続けるのは当然のことと頷ける。T新聞は実際手にとってみないとそのよさはわからない。知的教養人必読の新聞だ。T新聞の者と偽って、他紙を勧める詐欺的人物には要注意。


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