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2013年02月20日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆生活の党の小沢一郎代表が、2月25日に行われる朴槿恵(パク・クネ)次期大統領の就任式に招待されている。総選挙に大惨敗したけれど、日韓外交という檜舞台から国際政治家として復権する。
小沢一郎代表の韓国の保守政界での人気は、日本国内を上回る。とくに朴槿恵次期大統領の実父であり、米国CIAの工作により暗殺された朴正熙元大統領(側近のKCIA部長・金載圭に射殺された)と小沢一郎代表の政治の父・田中角栄元首相の運命があまりにも似ているからである。
朴正熙元大統領は、大日本帝国陸軍の士官学校出身で、独自に「核開発」に挑戦しようとして、米国の忌憚に触れて、暗殺された。田中角栄元首相は、原子力の燃料となるウランの調達源を米国に無断でオーストラリアやカナダに求めて、これも米国の忌憚に触れて、暗殺こそされなかったものの、ロッキード疑獄事件を仕組まれて、政治的に失脚させられた。
日本、韓国ともに米国CIAにとっては、中南米諸国の政権と同様、都合が悪くなれば、転覆される立場なのである。現在でも、この関係は、根本的に変わっていない。
この意味で、朴槿恵次期大統領は、いまや完全に米国CIAに取り込まれており、小沢一郎代表は、米国CIA対日工作者に「暗黒人民裁判」を仕掛けられて、「冤罪」に苦しめられてきた。完全無罪判決が下されたいまでも、米国CIAの監視下に置かれている。それぞれの国民の多くは、こうした関係に無知であり、マスメディアの虚報を信じ、惑わされ続けている。
朴槿恵次期大統領は、小沢一郎代表の事情をよく知っており、よく理解しているのである。それ故に、大統領の就任式に招待したとも言える。
KBSWORLDは2月19日午後5時21分、「小沢一郎代表 朴新大統領就任式に出席へ」という見出しで、以下のように配信した。
「25日に行われる朴槿恵(パク・クネ)次期大統領の就任式に、日本からは安倍首相が派遣する総理大臣経験者などの特使らに加えて、『生活の党』の小沢一郎代表も韓国政府の招きを受けて出席する見通しとなりました。これは、小沢代表が18日の定例記者会見で明らかにしたもので、小沢氏は韓国政府の招きで24日から26日までの日程で韓国を訪問するということです。大統領就任式の日本からの出席者については、安倍首相の特使については、麻生太郎副総理兼財務・金融相と岸田外相を派遣する方向で調整中のほか、森喜朗元首相や福田康夫元首相、1月4日に安倍首相の特使として韓国を訪れた、日韓議員連盟会長の額賀福志郎元財務相ら10数人が出席することがすでに決まっています」
◆日韓関係において、最も関係が深いのは、自民党「清和会」である。この派閥は、福田赳夫元首相が築いたが、源流は、岸信介元首相である。女婿は安倍晋太郎元外相、孫が安倍晋三首相である。岸信介元首相は、旧商工省(後に通産省、現在の経済産業省)の革新官僚と言われ、満州国官僚としても活躍し、その人脈は、朝鮮半島に及び、統一教会に深く関係して、勝共連合をつくった。そして派閥を福田赳夫元首相に譲った。日韓基本条約締結に当たっては、「フィクサー」として朴正熙元大統領との交渉に実力を発揮し、韓国経済の発展の基礎づくりに貢献した。
その後、田中角栄元首相の下にいた竹下登元首相が、「清和会」とは別ルートで日韓人脈を築いた。小沢一郎代表は、この人脈を引き継いできた。後見人の金丸信元副総理は、「超党派の議員団」を率いて北朝鮮を訪問し、金日成主席と会談し、「砂利利権」「名古屋・平壌直行便の飛行ルート利権」を獲得するなど、日朝関係を開発した。だが、金日成主席が急死したため、日朝関係は、振り出しに戻ったが、小沢一郎代表が人脈を引き継いだ。こうした関係も、朴槿恵次期大統領は、熟知しており、今後の日韓関係において、有益であると考えているようである。
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