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2013年02月18日 世相を斬る あいば達也
生活の党の小沢一郎がテレビ東京の田勢の番組で「野党第1党の民主党が呼びかけ、大きな受け皿を作ることを率先してやるのが自然。呼びかけがあればできるだけの努力をしたい」と発言、維新との協力には否定的考えを語った。まぁ至極まっとうな考えだ。現在、野党と思われるポジションにある政党は共産党、社民党、生活の党、みんなの党、維新の会等々だが、維新の会は自公政権補完勢力決定なので、野党の枠組みには入らない。みんなの党も生まれ育ちに怪しさがあり、正体不明と考える方が妥当だろう。共産党が他党と選挙協力は首長選等々では可能だろうが、国政では除外される。そうなると、自然の流れで、自公政権に対峙する野党は、民主党、生活の党、社民党、場合によるとみんなの党に絞られる。その核となるのが民主党なのだが、その政党の先行きには“イバラの道”しか残されていないように思われる。
海江田代表を本部長にする民主党改革創生本部なるものが、衆院選惨敗の理由や政権運営の問題点を総括する「党改革創生案」をまとめたが、まったくもって玉虫色な総括で、烏合の衆は生まれも育ちも烏合だと白状するようなものになっている。これでは再生など夢のまた夢だろう。自分達の党を創設する為に、自らの財産を注ぎ込んだ創設者や党を政権政党にまで押し上げてくれた最大の功労者に原因があるような文言を挿入したような総括は総括とは言わない。馬渕澄夫幹事長代理が出席した党員サポーターとの対話集会で、「野田前首相を除名にしてほしい」と云う発言があったようだが、実は民主党が敗北した最大の理由は、怖いもの、臭いものに蓋をし、その場その場の強いパワーに屈した政治家の集団である実体が有権者から見放されたのである。また同じ過ちを、反省を籠めて繰り返すのだから、小沢の“民主党が核となり野党共闘を”と云う考えが成就する場合、先の選挙同様反民主党の波に呑まれるリスクも考慮に入れるべきと考える。
民主党が国民世論から見放された元凶は、一も二もなく「公約違反政党」だったと云うことだ。最期の方では“強きを助け、弱きを挫く”典型的卑怯者集団になったからである。同じく“強きを助け、弱きを挫く”政党でも、そのような振舞いですよ、と恥じることなく嘯く自民党や公明党の方が悪党らしいと云うことだろう。民主党が偽善集団だったと国民が見限った結果である。今や民主党に現存する議員連中は、過去の代表者や権力者の誤りを念頭に総括をしたようだが、それこそが勘違いなのである。政権公約を守らずに、平気で生き残った議員たちこそが元凶そのものなのであり、日和見で烏合なのである。故に生き残った議員たちが、議員辞職でもしない限り、政権公約をあっさりと反故にした政党の罪は許されない。
ズバリ、筆者などは野田、菅、岡田、前原、安住などは衆議院選の責任を取り議員辞職させるか、除名するのが、民主党の唯一の生き残りの道と考えている。左翼セクト集団や松下政経塾絡みの右翼論者など、同衾したままで、我々は純潔なりと主張しても蒲団の中がみえないようでは意味がない。極論するなら、リベラル保守と云う立場を鮮明にすべきであり、その為に衆議院議員を半減させても、別居を決断してこそ、再生の可能性はありと見ている。それこそが総括である。総括とは仲間内の血流も辞さずと云う心構えが国民に伝わらなければ、糞の役にも立たない。そうでなければ、小沢の構想する野党共闘のピントはブレまくりで、求心力のある、或いは将来に希望が残る野党共闘とはなり得ない。
現在、思惑による安倍自民の経済政策に追い風が吹いているが、為替・株式相場の世界的好循環に助けられているだけで、実体が伴わない思惑相場は、何度かの投機利益を貪られた後に破綻する。その破綻がいつ来るかは判らないが、その破綻イコール安倍自民党の破綻である。現在の政治情勢を基準に、次なる戦略を考えるのは、あまりにもリスキーだ。何故なら、現在の政治情勢は思惑相場による自民党有利なだけで、いい加減な世論支持率を信じて、政党理念や行動を考えては拙いのである。イデオロギーでも、理念でも、矜持でも、生活実感でもない熱病に魘され、狂喜乱舞している阿呆どもの判断であり、いつでも心がわりするものだと受けとめておくべきだ。慌てるな、小沢一郎。
今夏の参議院選前までに、思惑相場の破綻があるかどうかは判らない。破綻がなければ、世論の心は大きく変わらないと腹を括るべきだ。時期を待てば良いだけのことだ。他党のことだが、烏合でしかない民主党の体質をリベラル保守にきっちりと整理整頓する為に協力すべきだ。小沢一郎なら、その任を一定の範囲で出来る筈である。あまり直近の戦術で、烏合との馴れあいは生活の党まで烏合ならしめる。整理整頓の出来た民主党となら共同戦線を張るべきだが、現在の民主党なら、みんなの党の方が数段マシな選挙協力の相手である。まぁ渡辺と江田の関係にもよりけりだが…。いずれにせよ、自らの痛みを伴う総括の出来ない民主党は、国民の為の政党ではない事だけは断言できる。ここと組めば、小沢の政治生命は本当に終わるかもしれない。
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