http://www.asyura2.com/13/senkyo144/msg/117.html
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「米国と北朝鮮は“お友達”で、つるんであらぬ騒動を起こしている」といった謀略説は、阿修羅という異様な場でのお話としては可能でも、現実の国際政治の舞台ではおくびにも出せないシロモノである。
それは同時に、“北朝鮮騒動”が東アジアに軍事的緊張をみなぎらせることで、日本や韓国を対米従属につなぎ止めるとともに、中国を牽制するという米国支配層の対東アジア戦略に貢献するものであるとはあからさまには言えないことを意味する。
それを前提に考えれば、転載する記事で中国の学者が述べている次のような内容はまともな見方と言える。(当然のこととして、日本の支配層もだが、中国の支配層は、米朝関係の裏側(お友達関係)を知っている)
●「朝鮮は自らの利益に基づいて決定を行ったのであり、中国の意志に照らして事を行うことはあり得ない。朝鮮半島の非核化については、関係国のいずれもが義務を負っている。朝鮮による核実験の堅持は、各国の努力がいずれも効を奏していないことの説明にしかならない」
●「朝鮮が核実験で念頭に置いているのは中国ではなく、韓国でもなく、米国だ。この問題において失敗したのは米国、韓国、日本の政策だと言うべきであり、より省察すべきはこうした国々だ」
●「現在北東アジア情勢は不均衡だ。韓国と日本は米国の核の傘に守られているうえ、自らの軍事力も弱くないので、二重に守られていると言える。一方、朝鮮の安全保障上の圧力は主に米国からくるもので、核抑止も米国を念頭に置いたものだ」
●「歴史が証明しているように、米国と韓国が朝鮮に対して同時に『太陽政策』を実行していた時、朝鮮半島は多少緩和し、非核化実現について検討する条件が揃っていた。6カ国協議や対話メカニズムが主導的役割を発揮している時には情勢は緩和し、その反対の時にはエスカレートする。これは軍事演習、制裁、対立に直面すると、朝鮮は我が道を突き進むことを選ぶことを物語っている。これは朝鮮にとって自らを守るための選択だ」
●「中国が推し進めているのは、国連の枠組みの下で、6カ国協議を推進し、話し合いを通じて問題を解決し、朝鮮半島の非核化を促すことだ。この政策は今のところ核問題の解決にはいたっていないが、少なくとも摩擦を激化させてはいない」
●「一定期間の後に各国が外交的接触を再開することを望む。将来的にはやはり6カ国協議のような多国間対話メカニズムによって米朝間の不信頼と敵視を解決する必要がある」
●「中国は引き続き仲裁と対話促進の役割を果たすべきだ。結局のところ、根本的問題を解決できるのは交渉のみなのだから」
※ 関連投稿
「「金融」が暴走させた北朝鮮: 米国と北朝鮮の“仲の良さ”を知っていれば不思議ではない米国の制裁解除」
http://www.asyura2.com/13/senkyo143/msg/858.html
※ 過去の関連新聞記事(2004-02-19)
クリントン政権時代からの米朝の“不穏当”な関係が、毎日新聞の記事になっている。
「北朝鮮核問題:米外交、不透明さ露呈 [毎日新聞]」
http://www.asyura2.com/0401/war48/msg/154.html
※ アメリカ外交問題評議会(CFR)関連の過去投稿
「【朝鮮半島問題に関する米外交問題評議会タスクフォースリポート】「水面下の日朝交渉」が始まる直前にCFRから提起された対北朝鮮政策 【透けて見える日朝交渉の裏側】」
http://www.asyura2.com/2003/dispute6/msg/123.html
「米外交問題評議会:朝鮮半島危機を安定させるには――枠組み合意から包括合意へ [フォーリン・アフェアーズ]【「平壌が切望する安全保障上の確約を与え」、最終目標は「朝鮮連邦の形成」】 − 北朝鮮リンケージ・イラク攻撃支持者の愚昧 −」
http://www.asyura.com/2003/bd24/msg/943.html
「前米外交問題評議会会長インタビュー:米韓対立というもう一つの朝鮮半島危機 [フォーリン・アフェアーズ] 【米国シナリオの“危機”におののく愚かさ】」
http://www.asyura2.com/2003/bd24/msg/944.html
「アメリカと北朝鮮:「北朝鮮は一体何を望んでいるのか?」など [フォーリン・アフェアーズ]」
http://www.asyura2.com/2003/war24/msg/274.html
「北朝鮮危機は回避不可能だったのか:シカゴ大学教員ブルース・カミングズ [ル・モンド・ディプロマティーク]」
http://www.asyura2.com/2003/dispute8/msg/448.html
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「中国の対朝政策失敗論」に中国の専門家が反駁
朝鮮が3回目の地下核実験を行ったことを受け、下心ある少数の西側メディアは「朝鮮の行動は中国の対朝政策の失敗」と主張している。中国に故意に汚名を着せるこうした論調は、中国の専門家や学者に一斉に批判され、反駁されている。「新華網」が伝えた。
中国の専門家や学者は朝鮮の核実験について、より深く省察すべきは米国だと指摘する。歴史が証明しているように、武力と制裁の脅しは相手国を屈服させられないばかりか、反対にさらなる軍事力の維持・発展へと向かわせるのだ。
■「失敗論」は筋が通らない
中国人民大学国際関係学部の時殷弘教授は「朝鮮は自らの利益に基づいて決定を行ったのであり、中国の意志に照らして事を行うことはあり得ない。朝鮮半島の非核化については、関係国のいずれもが義務を負っている。朝鮮による核実験の堅持は、各国の努力がいずれも効を奏していないことの説明にしかならない」と述べた。
清華大学現代国際関係研究院の劉江永副院長は「『失敗論』は筋が通らない。一部メディアまたはネット上の主張は中国をけなしてけしかけるものや、下心あるものだ。対話による問題解決を主張する中国の立場は間違っていないし、まだ堅持すべきものだ」と述べた。
中国社会科学院米国研究所の陶文◆研究員は朝鮮の3回目の核実験後後に「中国は朝鮮との経済貿易関係を維持していることで、中国の対朝圧力は不十分だとか、中朝間の経済貿易関係は『国連の対朝制裁の大きな抜け穴』などと多くの国々から非難されている。実際には中国は国連決議を厳格に遵守している。国連決議は朝鮮とのあらゆる経済関係の断絶を求めてはおらず、中朝関の経済貿易関係は隣国間の正常な関係だ」と指摘。「中国は国際社会の責任あるステークホルダー、核拡散防止条約の締約国であり、世界の核不拡散体制の維持において国際社会に対して厳かな義務を負っている。これも朝鮮の新たな核実験実施に対して中国が断固反対する根本的な理由だ。この立場を誤解してはならない」と述べた。
■根源は朝米対立
劉氏は「朝鮮が核実験で念頭に置いているのは中国ではなく、韓国でもなく、米国だ。この問題において失敗したのは米国、韓国、日本の政策だと言うべきであり、より省察すべきはこうした国々だ」と指摘。「朝鮮の核実験は、制裁または高圧的政策によって朝鮮に言うことを聞かせることはできず、朝鮮は安全な国際環境と開放的な国際経済政策を与えられなければ強烈な危機感を抱くという問題を物語っている」と述べた。
中国国際問題研究所の阮宗沢副所長はこれについて「現在北東アジア情勢は不均衡だ。韓国と日本は米国の核の傘に守られているうえ、自らの軍事力も弱くないので、二重に守られていると言える。一方、朝鮮の安全保障上の圧力は主に米国からくるもので、核抑止も米国を念頭に置いたものだ」と説明した。
陶氏も「朝鮮の核問題がこれほど複雑化したのは、朝米両国の60年余りの敵対関係がもたらした『悪い結末』の面が大きい」と指摘した。
■正しい道は対話と協議
時氏は「朝鮮核問題解決の鍵は依然、朝鮮半島の非核化をどう推進するかにある。様々な試みがまだ進展していない今こそ、国連安保理決議に照らして行動し、制裁措置を定め、朝鮮の核兵器開発を制限すべきだ」と指摘した。
劉氏は「歴史が証明しているように、米国と韓国が朝鮮に対して同時に『太陽政策』を実行していた時、朝鮮半島は多少緩和し、非核化実現について検討する条件が揃っていた。6カ国協議や対話メカニズムが主導的役割を発揮している時には情勢は緩和し、その反対の時にはエスカレートする。これは軍事演習、制裁、対立に直面すると、朝鮮は我が道を突き進むことを選ぶことを物語っている。これは朝鮮にとって自らを守るための選択だ」と指摘。「中国が推し進めているのは、国連の枠組みの下で、6カ国協議を推進し、話し合いを通じて問題を解決し、朝鮮半島の非核化を促すことだ。この政策は今のところ核問題の解決にはいたっていないが、少なくとも摩擦を激化させてはいない」と述べた。
阮氏は「一定期間の後に各国が外交的接触を再開することを望む。将来的にはやはり6カ国協議のような多国間対話メカニズムによって米朝間の不信頼と敵視を解決する必要がある」と指摘。「中国は引き続き仲裁と対話促進の役割を果たすべきだ。結局のところ、根本的問題を解決できるのは交渉のみなのだから」と述べた。(編集NA)
◆は金へんにりっとう
「人民網日本語版」2013年2月17日
http://j.people.com.cn/94474/8131258.html
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