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(回答先: “自由主義経済”の牙城日経新聞でのアンケートでも、「政府の力で給与増」の“統制経済”を可とする声が80%以上 投稿者 あっしら 日時 2013 年 2 月 17 日 02:06:32)
お金は社会的存在なので、お金自体が「汚い」わけではないが、中高校生の80%近くが、お金を「汚い」ものと菅が考えているのは、実に“健全なこと”だと思う。
お金は生きていくための手段であるはずなのに、それをより多く手に入れることが目的になっている。
お金自体は煮ても焼いてもあまり食えたものではないのに、なぜか強力な力を有している。
お金を多く持っていれば、全てとは言わないが、人を相当なレベルで支配できる。などなど...
中高校になれば、理屈や経済論理はともかく、お金が発する“胡散臭さ”を感じ取って当然である。
お金は「汚い」ものという前提で、より楽しく生きるための手段として、お金をうまく稼ぎ上手に使う人が増えることを期待したい。
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金融ニッポン第5部 市場再生への道
(4)お金って汚い? 教育の空白、1500兆円眠らす
「お金ってきれいなものですか、それとも汚い?」
投資教育を手がける岡本和久(66)は全国の中学校や高校を回るたびに同じ質問をする。これまで約500人の生徒のうち8割弱が「汚い」と答えた。
知識なく痛い目
経済の血液であるマネーを循環させ社会を豊かにする。金融や投資のそうした意義を、学校で教わる機会はほとんどない。一方、財テクの失敗や詐欺などのニュースを通して、お金の悪いイメージは増殖する。「子どものお金観がゆがんでいる」。外資系運用会社のトップを務めた経験を持つ岡本は危機感を抱く。
大人になってもお金の知識が乏しいと、資産を守ることもままならない。都内の主婦(55)は「元本保証、年30%超の配当」をうたう出資話に乗った。将来の年金を不安に思ったのがきっかけだ。しかし、高い利回りを得るには大きなリスクを伴うのが投資の常識だ。元本保証という説明に感覚がマヒした代償は高くついた。後に詐欺であることが発覚し出資した300万円は取り戻せなかった。
普通の投資でも知識不足から思わぬリスクを負いかねない。千葉県の会社員の女性(59)は2年前、新興国の債券を組み入れる投資信託を銀行の窓口で買った。その後、新興国の通貨が乱高下するのをみて気になり問い合わせたところ、「ヘッジしているので心配ない」と説明された。円高でも資産が目減りしない為替ヘッジの有無さえ知らずに投資していた。
1500兆円の個人金融資産の半分以上を占める預金から、株式や投信などに資金を移し、資産形成を促す。そんな狙いから、国は「貯蓄から投資へ」の旗を振る。しかし、多くの個人は投資に関する基本的な知識を持たず、お金はなかなか動かない。
リスクをとれない銀行は貸し出しで運用しきれない預金を、国債の購入に回している。「個人から有望な成長企業に資金が流れるパイプが目詰まりしている。家計の利子所得が減るだけでなく経済全体の活力が鈍る」と慶大教授の吉野直行(63)は話す。
無料で投信教室
日興アセットマネジメントは自社に教室を設け、金融機関の従業員や投資の初心者を相手にした「投信の授業」を5年前から続けている。すべて無料。教材も自社製だ。
投資のリスクにはどんなものがあるか。投信の純資産と分配金の関係は……。内容はすべて基本中の基本。「日本で投資が広がるための種まきをしている」。授業立ち上げに加わったマーケティング副本部長の今福啓之(46)は語る。
世界でもリーマン・ショックを機に金融教育の大切さが改めて認識されつつある。住宅ローンや証券化商品に対する知識の乏しさが、危機の背景にあったからだ。昨年6月の20カ国・地域(G20)首脳会議の宣言にも、金融教育を広める重要性が盛り込まれた。
日本人が金融の知識が乏しくてもやってこられたのは、終身雇用で賃金は毎年上がり、年金も約束どおり支給されるという、社会全体の仕組みがあったからだ。しかし、バブル崩壊後の失われた20年を経た今、すべての前提が変わった。
金融を学び投資のリスクと向き合い成果を得る。そんな自立した個人が増え1500兆円が動けば経済も活気づく。富の蓄積がある日本ならではの個人マネーが主役の金融立国にも通じるはずだ。
(敬称略)
[日経新聞2月8日朝刊P.1]
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