http://www.asyura2.com/13/senkyo143/msg/889.html
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◆ニューヨーク・タイムス社説1/2「戦時中の犯罪行為を否定する試みは中国やフィリピン同様韓国を憤激させるだろう。安倍氏のこの『恥ずべき衝動』は周辺地域の協力を脅かす」(週刊金曜日2/15P25)
ワシントン・ポスト社説1/25「彼等は侵略と人権侵害の最中でも、批判や謝罪要求を受け入れるいわれはないと論ずる。『みんなも同じようなことをやった』という類の論議で過去を否定する態度は、手痛いしっぺ返しを招くだろう」(週刊金曜日2/15P25)
ドイツのシュピーゲル誌やロサンゼルス・タイムスや英紙エコノミストも同じ批判を繰り広げた。そこで安倍は、7月の参院選まで歴史と憲法の改竄を隠して、経団連を巻き込んだ『経済再生の大芝居』に専念することにした。
その歴史観問題頬かむり作戦も直ぐに綻ぶ。国際法上の義務も習慣上のルールもない、米国好戦派だけにしか通じない射撃レーダー照射=攻撃と見做すこじつけで、中国に国際非難を集中させようと喚き散らして国際的な嘲笑を浴びた。(週刊金曜日2/15P4)
国際的な嘲笑を浴びはしたが、米国をも敵に回す根拠のない詭弁である『性奴隷(慰安婦)犯罪の否定』を『島の領土問題』の下に隠すことに成功したかに見える。性奴隷問題は軍拡とは結びつかないが、領土問題は軍拡に直結する、それが安倍には心地よい。(週刊金曜日2/15P29)
それに加えて、北朝鮮の核実験を阻止できなかった中国に対して、安倍は『中国恐れるに足らず』と感じたのではないか? それならとんでもない読み違いであるが、安倍自身が歴史と憲法の改竄衝動を抑えることができなくなったようだ。
昨日、安倍は『慰安婦の狭義の強制はなかった』『横田めぐみさんの拉致やハイジャック・テロの防止が出来なかったのは憲法が原因』『国防軍にしなければ誇りを守れない』などとアジテーションを行い、『まず96条からやっていこう』と自民党内をけしかけた。
(参照)
東京「首相 改憲論止まらず 自民会合に異例の出席」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013021602000114.html、
東京「自衛隊を「国防軍」に、首相意欲 自民党改憲本部会合で」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013021501001655.html、
毎日「自民党:安倍首相、改憲に地ならし開始 党内には波紋も」
http://mainichi.jp/select/news/20130216k0000m010080000c.html
◆一方、駐米大使や元駐米大使も米国のジャパンハンドラ―ズ中の軍事外交主義者に働きかけ、軍事外交に懐疑的で中国と経済関係を深めたいオバマ政権を揺さぶっている。その行為は執拗で、日本マスコミも手先となってオバマ政権を困らせている。
クリントン氏が退院し、退任前の記者会見で「尖閣は安保対象と単純に誤解させる報道」を行ったのも日本マスコミである。
今日は、元駐米大使で安倍晋三首相の私的諮問機関「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」座長の柳井俊二が「中国と北朝鮮よって安全保障環境がますます悪化」したから『集団的自衛権で米国以外と協力も』と過激発言。(朝日)
・・・「中国と北朝鮮よって安全保障問題が悪化している」のではなく「私たちが悪化させた」と言うべきだ。安部の取り巻きはヒットラー・ユーゲント並みか?
安部の仲間閣僚の極右発言も止むことが無い。北朝鮮核実験をネタに小野寺防衛大臣『日本を攻撃する意図が明らかで、脅威が間近に迫っている場合、先制攻撃は(憲法9条でも)可能だとロイター取材で発言』(人民日報)
安部自身も衆議院予算委員会で「国際情勢の変化によっては 敵基地(先制)攻撃用装備の保有を検討する必要がある」「それは憲法が認める自衛権に属する」(中央日報)と答弁し、米国に対して北朝鮮をテロ支援国家に再指定せよとけしかけた。(時事)
翌14日、安倍はオバマ大統領と20分間の電話会議。オバマ「安保理で(日本政府の提起する)制裁の追加・強化を含む決議の速やかな採択に協力する」。しかし、『米国によるテロ支援国再指定は議題にならなかった』(時事)
『付き合うに危険すぎる』と評される安部が意気込めば、オバマ大統領は引く。親密と見せれば、米国国民が人権蹂躙極右に染まったと追及される。
時事報道をよく読むと、それは肩すかしであった。翌日の米国務省報道官の記者会見で日本マスコミがどうなったのかと執拗に質問した。
ヌーランド報道官「北朝鮮と国際的テロ活動との関係は定期的に精査されているものの『現時点で再指定に関する発表は何もない』」。昔のように、国外で旅客機を爆破したり、テロ組織に武器を渡したりという証拠が無い、核実験はテロではないと拒絶されたに等しい。
(参照)
朝日「集団的自衛権「米国以外と協力も」 柳井・元駐米大使」
http://www.asahi.com/politics/update/0216/TKY201302150451.html、
人民日報「日本防衛相『日本は先制攻撃能力を備える権利ある』」
http://j.people.com.cn/94474/8129529.html、
中央日報「<北核実験>安倍首相「敵基地攻撃装備が必要」」
http://japanese.joins.com/article/424/168424.html?servcode=A00§code=A00&cloc=jp|main|inside_left、
時事「テロ支援国再指定、米に促す=安倍首相、14日に大統領と協議」
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date4&k=2013021300616、
時事「日米首脳、新制裁決議へ協力=大統領「防衛関与は不動」−北朝鮮核実験で電話協議」
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date3&k=2013021400150、
時事「テロ支援国再指定の動きなし=北朝鮮の核実験受け−米」
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013021600112、
◆どうやら、性奴隷(従軍慰安婦)犯罪問題から、尖閣領土軍事衝突危機および北朝鮮核実験問題へと国際的関心をそらす倍晋三の思惑は失敗したようである。
また、安倍は核実験を契機に、『日韓軍事同盟』を蒸し返して居るが、「北朝鮮の核実験もどこ吹く風のソウル市民。私たちには関係ない事とごとくに暮らしている」(ロシアの声)。
安部が騒げば、韓国の政府も市民もしらける。反面教師安部の効果で冷静になった米国と韓国政府と言う構図である。
安部の北朝鮮先制攻撃論に対して韓国政府は、「専守防衛には務めるが、北基地攻撃装備をする気はない。また、開城工業パークを朝鮮制裁の道具にしない、目下、パークの各項目の生産はすべて正常に稼動中だ」(新華社)
(参照)
ロシアの声「北朝鮮の核実験もどこ吹く風のソウル市民」
http://japanese.ruvr.ru/2013_02_15/104940653/、
新華社「韓国、武力で朝鮮の核実験に対応する意思はない」
http://jp.xinhuanet.com/2013-02/16/c_132171112.htm
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