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[FT]「死後硬直」を恐れる安倍首相の焦り(2013年2月1日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
2013/2/4 7:00
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM0106P_R00C13A2000000/
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM0106P_R00C13A2000000/?df=2
キリストが死からよみがえらせたラザロのように、安倍晋三氏は政界の墓から勢いよく飛び出してきた。2007年に失った首相の座に返り咲いて1カ月、安倍首相の勢いは止まらない。ペースを落とそうものなら、政治的な「死後硬直」が戻ってくると恐れるかのようだ。その見方は正しいかも知れない。
■「アベノミクス」や外交で前進
今のところ、安倍氏は金融市場を喜ばせ、財政・金融刺激策の攻勢で経済再生とデフレ脱却を狙う「アベノミクス」で支持率を伸ばしている。13兆1000億円の補正予算という過去最大級の刺激策を打ち出すとともに、日銀に2%のインフレ目標を掲げさせた。
外交政策では、日本をよりタカ派寄りに導きながら、(そこまで目立たないにせよ)同時に中国に歩み寄り、東シナ海の島を巡る危険な対立を終わらせようとしている。
経済を最優先する判断は、安倍氏が最初の首相在任時の失敗から学んだ結果だろう。当時、安倍氏は国民が年金制度の綻びを心配するのをよそに、自分が重んじる国家主義的な大義に労力を使った。参院選で大敗した後、ストレスで悪化しうる潰瘍性大腸炎が発症し、首相の職を辞した。
■参院選にらみ問題を先送り
今回は12月26日に首相に就任してから、日経平均株価は8%上昇し、安倍氏の支持率は6ポイント跳ね上がった。ただ、原子力、貿易、税制といった喫緊の問題を、雪崩のような景気刺激策の下に埋めたことは見過ごされなかった。安倍氏の所信表明演説はこれらをすべて省略し、日本のメディアにたたかれた。
安倍氏の曖昧な態度の理由は、今夏の参院選で勝ちたいからだと見られている。選挙に勝てば、安倍氏は2007年に過半数を失った参院を取り返し、自民党の復活を盤石にできる。
それまでは、世論調査が示す右派の自民党と有権者の間の大きな思想のギャップを際立たせる問題から距離を置く必要がある。
この戦略はうまくいくのか? 成否の行方は安倍氏の景気刺激策のインパクトにも左右される。エコノミストは成長予想を上方修正しており、並行して進んだ円安もあって企業収益は回復する見込みだ。
だが、企業は賃金を抑制する構えで、選挙の前に安倍氏が第2弾の景気対策を打ち出すとの噂もある。この策略が日本の公的債務に与える影響に有権者が尻込みするようなら、第2弾の景気対策はリスクが高いだろう。安倍氏に近いあるエコノミストは「追加の刺激策にはぞっとさせられる」と話す。
■短命な政権にならぬようかじ取りを
いずれにせよ6カ月という時間は、日本の政治にとって非常に長い。安倍氏の大腸炎は治まったようだが、仲間を選んで管理する同氏の能力には議論の余地がある。安倍氏の最初の内閣は失言や失態が多く、新しい内閣からも既に最初の失言が出た。
財務相の麻生太郎氏は1月下旬、政府は高齢者が「さっさと死ねるように」することで、高齢者医療の財政負担に対処する必要があると述べた。後から真意を説明しようとしたが、ひいき目に見てもこの一件は麻生氏のぶっきらぼうさが無謀さに転じうることを印象づけた。
安倍氏は、政権が麻生氏の助言を真に受けないようにすべきだ。
By Jonathan Soble
(翻訳協力 JBpress)
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英文記事のソースはこちら ⇒
Japan's PM wows voters with 'Abenomics' - FT.com
31 Jan 2013
http://www.ft.com/cms/s/0/0bc8d7d0-6ba2-11e2-8c62-00144feab49a.html
Shinzo Abe, Japan's political Lazarus, has burst from his grave at an almighty sprint.
In the month since the nationalist prime minister reclaimed the office he lost in 2007 amid scandals, an election defeat and a debilitating bowel ailment, Mr Abe has been unstoppable. It is as though he fears that, should he slow down, political rigor mortis could set back in. He may be right.
So far, Mr Abe has wowed financial markets and extended his popularity with voters with “Abenomics”, an onslaught of fiscal and monetary stimulus aimed at reviving the economy and ending nearly two decades of deflation. He has launched one of the largest pump-priming exercises in a history chock-full of them, a Y13.1tn supplemental budget, and browbeat the Bank of Japan into setting a 2 per cent inflation target.
In foreign policy, he has steered Japan in a more hawkish direction while simultaneously (if more quietly) reaching out to China to try to end a dangerous stand-off over islands in the East China Sea…
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