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若い人にも政治に関心を持ってほしい。昨年の衆院選でそう考えたイベント企画オフィス代表の鈴木幸一さん(44)は仲間とともに、政治について語り合う場「せんきょCAMP(キャンプ)」を東京・渋谷に開設した。残念ながら投票率は戦後最低だったが、夏の参院選に向け、キャンプの試みは全国に広がりつつある。「イベント屋」の勘で、政治を語るブームは来ると信じている。(早川由紀美)
2年前の東日本大震災と東京電力福島第一原発事故で「誰のせいにもできない。問われているのは一人ひとり」という思いを強くした。突然の解散で決まった衆院選は「市民社会を力強いものにしていくためのチャンス」と考えた。
仲間と費用を出し合って渋谷の事務所を借りて、誰でも訪れて政治について語ることのできる「キャンプ」を11月末から約1カ月にわたり開設。元内閣府参与の湯浅誠さんを招いての討論会なども催した。インターネット上での呼び掛けで、同様の試みは横浜や鎌倉など十数カ所に広がった。現在も活動は継続中で、今年に入り、札幌、名古屋などでも新たに始まっている。
震災前から「自然に準じた社会」を志してきた。高校卒業後、1年間かけて自転車で日本を一周した。「山の中でおじいさん、おばあさんが笑いまくっている」といった、豊かな農村文化を実感した。その後、石川県で農業もした。
チェルノブイリ原発事故を受けた1988年の脱原発運動の盛り上がりで「自然の中だけではいられない。社会に向き合わないと幸せにはなりきれない」と感じた。95年現在のオフィスを設立。地球環境を考えるイベントや、フジロックフェスティバルなどの野外音楽祭にも多数、かかわってきた。
衆院選は低投票率に終わったが「日本の市民活動はそれなりに成長過程にある」と感じている。脱原発を訴える首相官邸前の抗議活動で、それまで別々に活動していた人たちがつながった。「キャンプ」を通じ、「社会のために何かやりたいと思っている人は増えているのに、その人たちの受け皿がなかった」と再確認した。震災後、定期的に通っている福島県南相馬市では、覚悟を持って残った人たちが街の今後を活発に議論している。そこにも新しい民主主義の息吹を感じる。
「ものごとはある一定の水準を超えると、一気に進み始める。参加型民主主義にも、そういうことが起きると思う」
2013年2月13日 東京新聞 朝刊 [脱 いつか来た道]
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