http://www.asyura2.com/13/senkyo143/msg/769.html
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(回答先: どこまでトンデモなんでしょうか:IP偽装事件にしても東電にしても (八木啓代のひとりごと) 投稿者 赤かぶ 日時 2013 年 2 月 12 日 18:50:00)
詳細は事件板で投稿するつもりだが、今回の事件は、警察が垂れ流しているような構図で収まるものとは思えない。
警察の捜査を概括すると、
1) 犯人はコンピュータとりわけインターネット関連ソフトについて知識があるはず
2) 犯人は過去に逮捕歴があるはず
3) 犯人は1月5日までの数日間に江ノ島を訪れたはず
という三つを手掛かりに進められたと推測できる。
実際の捜査手順は、1)と2)の条件を満たす“前科者”をリストアップし、3)の条件を満たすため、リストを脇に置いて江ノ島監視カメラの録画をチェックしたというものだろう。
逮捕された片山容疑者は、1)と2)の条件を満たすようだが、3)についてはハイビジョンレベルとされる画像が公開されていなし、片山容疑者が1月初旬に江ノ島を訪れたことを認めているかどうかさえ不明なのでなんとも言えない。
仮に、彼が江ノ島を訪れていたとしても、画像は猫と戯れている姿であって、記憶媒体付きの首輪を猫の首につけている姿ではないようだから、容疑者が首輪に記録媒体を付けたという証拠にはならない。
事件ネタは産経新聞と決めているので、産経新聞を読む限り、警察の捜査が、犯人のメールに引きずられていることがわかる。
犯人がいくつかの遠隔操作書き込み事件を行ったことは確かだが、その動機や手法は、実のところ不明なのである。
しかも、動機として、(警察に)「醜態をさらさせてやりたかった」と言っているのに、犯人の言説を真に受けて捜査する警察に大丈夫?と問いたくなる。
そのようななか、犯人の言動に寄り添った捜査をしている警察が唯一それから離れたのは、犯人が記憶媒体を付けた猫の首輪を付けに江ノ島に行った日付である。
犯人は、メールに添付した写真で、わざわざご丁寧なことに1月4日付けであることがわかるかたちで神奈川新聞を広げ、その上に猫の首輪を置いている。
量産品の首輪のようだからその検証はできないが、その写真に映っている首輪が江ノ島の猫に付けられたものなら、1月3日に江ノ島で猫と戯れていた人物は犯人でないことになる。
警察は、その写真を陽動作戦と見て、首輪は2個あると判断したようだ。
警察は、情況証拠を積み上げるために、片山容疑者が派遣された会社のPCを押収して解析を進めている。
片山容疑者の逮捕容疑は、あくまで、「昨年8月9日、ウイルス感染した愛知県内の会社のパソコン(PC)を遠隔操作し、ネット掲示板「2ちゃんねる」に「コミケで大量殺人する」と書き込み、主催者側の業務を妨害した」というものだから、他はどうでもよく(?だが)、その実行だけをうかがわせるもので十分である。
産経新聞の記事に、「捜査関係者によると、殺害予告は昨年8月9日午前10時40分ごろ、トーアを使って愛知県内の会社のPCが遠隔操作されて書き込まれた。片山容疑者の派遣先のPCにも同じ時間帯にトーアが使用された形跡があり、片山容疑者も社内で勤務中だったとみられる。片山容疑者は「(愛知県内の)会社を知らない」と容疑を否認している」というものがある。
驚くのは、片山容疑者が、遠隔操作ソフトを使っていないという否認ではなく、「(愛知県内の)会社を知らない」というレベルで否認していることである。
勤務先から派遣されているのなら、ウソをついても無駄なのに、その会社に派遣されたことはないと言っているのである。
遠隔操作ソフトの痕跡をどこまで消せるのか、利用実績はどこまで保持されているのかは知らないが、肝心な片山容疑者自身のパソコンからは、“トーアが使用された形跡”が見つかっていないようだから、警察の証拠固めは苦しいものがあるようだ。
表題の「あの検察でさえ、警察の片山容疑者逮捕に反対」は、産経新聞の「ちらつく過信と自己顕示欲 片山容疑者、現実空間に現れて墓穴?」という記事の中に、「逮捕前日の9日夜まで「早期逮捕」を主張する警察と、「時期尚早」とする検察がぶつかり合う」という経緯が書かれている。
検察は、警察が示した“情況証拠”では片山容疑者の公判を維持するのは難しいと判断したのであろう。
さらに、合同捜査本部に加わっているはずの身内の三重県警の幹部(伊勢神宮を破壊するとネット掲示板に書き込んだとして津市の男性を誤認逮捕した県警)も、「今回も男を容疑者に仕立て上げようとする別の人物がいないかどうか徹底的に裏付けを取るまで、軽々しいことは言えない」と語っているそうである。
なお、10日の朝のテレビ朝日「サンデー・ステーション」が、6日に撮影したとされる片山容疑者の映像を流していたので、警察は、それまでに一部メディアに対し片山犯人説をリークしていたことがわかる。
片山容疑者が真犯人ではないという証拠も心証もないので、今のところは、警察組織の知性と威信が問われる逮捕劇としておきたい。
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ちらつく過信と自己顕示欲 片山容疑者、現実空間に現れて墓穴?
2013.2.10 23:47[ネット犯罪]
遠隔操作を行っていた直接的な証拠がない中、警視庁などが片山祐輔容疑者の逮捕にこぎ着けた。逮捕前日の9日夜まで「早期逮捕」を主張する警察と、「時期尚早」とする検察がぶつかり合う一方、片山容疑者は同じ日、後手後手の捜査を感じ取っていたかのように東京・浅草の「ネコカフェ」にいた。「サイバー空間」から「現実空間」に姿をさらすミスを犯したとみられる片山容疑者。その心中には「過信」と「自己顕示欲」がちらつく。
片山容疑者は9日、放し飼いにされたネコと自由に触れ合える空間で、ネコを抱きかかえ、猫じゃらしで遊ぶ姿が目撃されていた。2日前にも別のネコカフェを訪問。店の従業員は「ほかの客との接点はなかった」と振り返る。
真犯人は動機やウイルスの「設計図」など、証拠が詰まった記録媒体を「現実空間」である江の島のネコに託した。防犯カメラにはネコと片山容疑者が戯れる様子が写っていたという。
片山容疑者は、都内の名門私立中高を卒業後、理工系大学を中退。専門学校でパソコンを学んでいた平成17年には、大手レコード会社社員への殺害予告事件で逮捕された。「『のまネコ』の使用を即時中止しろ。さもなくば社員を刃物で殺害する」。レコード会社のネコを模したキャラクターが、ネット掲示板「2ちゃんねる」に登場するネコのイラストに似ているとしてネット上で要求した。
両事件に共通するのは強い「自己顕示欲」だ。犯罪心理学に詳しい元東海学院大教授の長谷川博一氏は「人間関係が希薄で、思考や好みが偏りやすい性格」と推察。「人間関係が苦手な部分を、ネコで補っていたのではないか」と指摘する。
20年2月から勤務しているIT関連会社によると、片山容疑者は昨年12月から病気を理由に休職。社長の目にも「マニアックで思い込みが強い」と見えた。
報道機関などに送りつけられたメールは、警察を小ばかにする内容が徐々にエスカレートした。長谷川氏は「自己顕示欲が強まり、ミスするまで警察への挑発を続けざるを得なくなったのではないか」と話した。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130210/crm13021023510025-n1.htm
遠隔操作で30歳男を逮捕 ネットで殺人予告容疑
2013.2.10 21:38 [殺人・殺人未遂]
遠隔操作ウイルス事件で、インターネット掲示板でコミックマーケット(同人誌即売会)での無差別殺人を予告したとして、警視庁などの合同捜査本部は10日、威力業務妨害容疑で東京都江東区白河、IT関連会社社員、片山祐輔容疑者(30)を逮捕した。「全く事実ではありません」と容疑を否認している。
合同捜査本部は防犯カメラの映像から、片山容疑者が神奈川県藤沢市の江の島で記録媒体付きの首輪をネコに付けたと断定。片山容疑者が「真犯人」で記録媒体を作成した疑いが強いとみて、自宅など関係先の家宅捜索で押収したパソコンなどの解析を進める。
逮捕容疑は昨年8月9日、ウイルス感染した愛知県内の会社のパソコン(PC)を遠隔操作し、ネット掲示板「2ちゃんねる」に「コミケで大量殺人する」と書き込み、主催者側の業務を妨害したとしている。
捜査関係者によると、真犯人は複数回、遠隔操作ウイルスのプログラムを更新。逮捕容疑の愛知県内のPCから検出されたウイルスのバージョン番号と、記録媒体から見つかったウイルスの設計図にあたる「ソースコード」が一致したのが決め手となった。
真犯人は記録媒体内に残された文書で、「以前、事件に巻き込まれた」と過去の逮捕歴を示唆。片山容疑者は平成17年にネット掲示板で殺害予告をして脅迫容疑などで逮捕、起訴され、実刑判決を受けており、合同捜査本部は逆恨みから事件を計画したとみている。
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130210/waf13021021410011-n1.htm
派遣先会社で遠隔操作か 勤務時間中?匿名化ソフト使用の形跡
2013.2.11 15:27 [ネット犯罪]
遠隔操作ウイルス事件で、威力業務妨害容疑で逮捕されたIT関連会社社員、片山祐輔容疑者(30)=東京都江東区=が勤務先から派遣されていた会社のパソコン(PC)に、匿名化ソフト「Tor(トーア)」が使用された形跡があったことが11日、捜査関係者への取材で分かった。
逮捕容疑となった昨年8月の同人誌イベントでの殺害予告はトーアを使って書き込まれており、警視庁などの合同捜査本部は、片山容疑者が派遣先のPCから書き込んだとみて、家宅捜索で派遣先からPCなど11台を押収して解析を進めている。
捜査関係者によると、殺害予告は昨年8月9日午前10時40分ごろ、トーアを使って愛知県内の会社のPCが遠隔操作されて書き込まれた。片山容疑者の派遣先のPCにも同じ時間帯にトーアが使用された形跡があり、片山容疑者も社内で勤務中だったとみられる。
片山容疑者は「(愛知県内の)会社を知らない」と容疑を否認している。
真犯人は犯行声明で、同人誌イベントを含む13件の犯行予告を行ったと説明。記録媒体内に残された文書では「全てトーアで書き込んだ」としていた。派遣先のPCには他にも複数回トーアが使用された形跡があり、合同捜査本部は片山容疑者が真犯人で、このPCから一連の犯行予告が書き込まれたとみている。
勤務先のIT関連会社によると、片山容疑者は平成20年2月に入社し、取引先に派遣されてアプリの開発を担当。昨年3〜9月には東京都港区のIT関連会社で勤務していた。真犯人は同6〜9月、平日の昼間の時間帯を中心に犯行予告を繰り返していた。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130211/crm13021113510007-n1.htm
「望んでいた結果」「徹底的な裏付けを」複雑な表情の捜査幹部
2013.2.10 21:42
誤認逮捕が相次いだ遠隔操作ウイルス事件。「真犯人」を名乗る男に振り回され、謝罪に追われた各地の警察幹部らは10日、容疑者の逮捕に複雑な表情を浮かべた。
横浜市のホームページに小学校への襲撃予告が書き込まれた事件で少年を誤って逮捕した神奈川県警。サイバー犯罪を担当する幹部は「警察がだらしないといわれてもしようがない」と自戒する一方で「罪のない人の貴重な時間を奪った犯人は悪質だ」と憤った。
大阪市に殺人予告のメールを送ったとしてアニメ演出家の男性を業務妨害罪で起訴、その後取り消した検察の幹部は「真犯人のいることが明らかになったときからずっと望んでいた結果だ」と胸をなで下ろした。
失態を踏まえ、慎重な姿勢を崩さないのは三重県警の幹部。伊勢神宮を破壊するとネット掲示板に書き込んだとして津市の男性を誤認逮捕した。
「今回も男を容疑者に仕立て上げようとする別の人物がいないかどうか徹底的に裏付けを取るまで、軽々しいことは言えない」
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130210/waf13021021440012-n1.htm
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