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尖閣有事に備えて合同訓練する陸上自衛隊と米陸軍。中国撃退のため、その手の内を知ることが肝要だ
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20130209/frn1302091435003-n1.htm
2013.02.09 ZAKZAK
沖縄県尖閣諸島を狙う中国の横暴は、とどまるところを知らない。領海・領空侵犯どころか、海上自衛隊の艦船に射撃管制用レーダーを照射、戦闘寸前まで踏み込んだ。日本が猛烈に抗議すると「照射は日本の捏造」などとしらを切る。自らの目的を達するために手段を選ばない隣国。その手の内がわかる兵法書が存在するという。現地で中国人と渡り合うこと200回以上。日本人商社マンが説く中国撃退法とは−。
中国が尖閣での挑発行為をエスカレートさせている。先月には、海軍のフリゲート艦が海上自衛隊の護衛艦とヘリに射撃管制用レーダーを照射。空軍の戦闘機による日本領空の接近飛行も急増し、空自の戦闘機と接近戦が繰り広げられていることも明らかになった。
彼らにとって軍事衝突はしめたもので、日本を交渉のテーブルに引っ張り出し、事態収拾の条件として尖閣の領有権を認めさせる腹づもりだ。
中国情勢に詳しいジャーナリストの宮崎正弘氏は「何度でも挑発を繰り返し、隙を見て相手の領土を占有。思惑通りに譲歩を引き出すのは中国の常套手段です。ベトナムから1974年1月に西沙諸島、88年3月に南沙諸島の一部を強奪したときも同様の手法を取った」と指摘する。
横暴以外の何物でもないが、彼らにその認識はない。だまされた方が悪く、ほしいものは取る。これが理性を上回り、戦いとなれば手段を選ばない。
「実は、彼らには相手を屈服させるマニュアルがあり、それを踏まえて動いている」と話すのは、レアメタル専門商社「アドバンスト・マテリアル・ジャパン」(AMJ)の社長、中村繁夫氏(65)だ。
マニュアルとは、中国古来の兵法書『兵法三十六計』のことで、「有利な立場、不利な立場、同盟を結ぶときなど大きく6つのパターンに分け、それに応じてさらに6つ、計36通りの戦術を戦況に応じて使い分けることを説いている。勝つためのあらゆる手段を網羅し、中国人にとっては戦いのバイブルのような書です」と解説する。
中村氏は静岡大学農学部大学院を修了後、中堅商社「蝶理」に入社。レアメタル関連部門で輸入業務を担当したが50代半ばでリストラ勧告され、それを契機にAMJを設立した。売上高712億円(2012年3月期)まで成長させた異色のトップとして知られる。
過去、商談で世界有数のレアメタル産出国である中国に何度も渡航するが、連戦連敗。結果、たどり着いたのが『兵法三十六計』で、交渉を優位に進めるため、逆手に取ることを覚えたという。
その中村氏の目に尖閣問題はどう映っているのか。領海侵犯などの行為は、同書にある「瞞天過海(まんてんかかい)という戦術に当たる」と話す。
「戦いの主導権を握っている状況で使う『勝戦計』のなかのひとつです。同じ行動を繰り返し、相手の油断を誘い、隙ができたと見るや一気に攻撃する戦術。現に本来なかったはずの尖閣での領土問題が、すでに存在していたかのような空気をまんまと作り出した」
中国政府は鳩山由紀夫元首相(65)を引っ張り出し、北京での高官との会談で「尖閣は係争地」との発言を引き出すことに成功した。尖閣は係争地ではなく日本の国土。帰国後、大問題に発展するが、鳩山氏は現地でさらなる謀略にもはめられた。
「敵を本拠地から誘い出し、自分たちに有利な場所で戦う『調虎離山(ちょうこりざん)』という戦術に鳩山氏ははまった。中国は、南京大虐殺記念館に連れ出し、プレッシャーをかけて衆人環視の中で(鳩山氏に)謝罪させました」(中村氏)
策謀を重ねて攻勢を強め、レーダー照射までやってのける。やられっぱなしの日本だが、勝機はあるのか。
中村氏は「日中間の対立が深刻化している現在は、戦況が混乱している状況を示す『混戦計』にあたる。これを打破するには『遠交近攻(えんこうきんこう)』が有効でしょう。『遠きと交わり近きを攻める』。つまり遠い国と同盟を結んで隣接する国を攻めるのです。安倍(晋三)首相が提唱した米国ハワイ、オーストラリア、インドといった民主主義国家・地域が連携して、中国を囲い込む『セキュリティー・ダイヤモンド構想』。これがその戦略に当てはまる」とみる。
中国に形勢不利と実感させられればしめたもの。『兵法三十六計』に記される劣勢で取る戦術「走為上(そういじょう)」(逃げるが勝ち)となり、おのずと去っていく。
横暴国家の野望をはねのけるには、手の内を知るのが先決。日本はひるんではいけない。
【兵法三十六計】中国で5世紀頃まで語り継がれた戦術、計略を6段階計36通りに分けてまとめたもの。作者不詳で編纂は17世紀頃とされる。宋代の将軍が言ったという有名な故事「三十六計逃げるに如かず」に引用されたとの説もある。色仕掛けで敵の力をそぐハニートラップ「美人計(びじんけい)」。偽の情報を流して仲間を割いたり、スパイに偽の情報をつかませて攪乱したりする「反間計(はんかんけい)」。「苦肉の策」の語源となった自身を傷つけて敵をだます「苦肉計(くにくけい)」などがある。
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