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陽光堂主人の読書日記
レーダー照射事件は泥仕合の様相を呈していますが、どうも中国側の分が悪いようです。日本側の捏造だと言っていますが、監視レーダーを照射したことは認めています。安倍政権の剣幕に抗し切れなくなったようです。
問題となっている「火器管制レーダー」と「監視レーダー」は異なりますが、軍事的に見れば、こうした言い訳は通用しません。軍事専門家の小川和久・静岡県立大特任教授によると、自衛隊のヘリや艦艇は、広い幅で照射している通常の監視レーダーの電波には警報は作動しないが、射撃用に狙いをピンポイントでつける火器管制レーダーの電波を受けると作動するそうです。
警報が作動したということは、中国側が火器管制レーダーを照射したことを意味するわけです。日中双方の軍関係者は、当然この事実を知っているはずで、中国側の説明は子供騙しに過ぎません。それほど追い込まれているのです。
下手をすると戦争に拡大した可能性のある出来事ですから、安倍が中国側に謝罪を要求したのは最もな話です。安倍政権は水面下で中国側と話をつけ、外交上貸しを作るべきだったというその筋からの批判もありますが、単なる領空侵犯とか異常接近とは性質の異なる話ですから、的外れな指摘と言わざるを得ません。
今回の一件は、解りやすく言えば、相手が銃口をこちらに向けて照準を合わせたわけです。後は引き金を引くだけの状況ですから、剣呑極まりない状態で、3qの至近距離から撃たれたら確実に被弾し、大きな被害を被ります。
軍の好戦性が広く世界に知れ渡ってしまい、中国政府はかなり狼狽しています。事件後の対応のもたつき振りからすると、中国政府の与り知らないところで起きてしまったように思えます。その後、中国海軍の挑発が沈静化していることからも、現場の独断専行だった可能性が高いと言えましょう。
「産経ニュース」は、本日付でこう報じています。(http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130209/plc13020908210006-n1.htm)
【レーダー照射】中国軍の挑発沈静化 日本政府、「軍独断」の見方
政府が5日に中国海軍艦艇の射撃管制用レーダー照射を発表して以降、東シナ海での中国軍の挑発が沈静化していることが8日、分かった。フリゲート艦は沖縄県・尖閣諸島の北方海域に展開しているものの動きは小さく、連日続いていた戦闘機などの領空接近は途絶えた。中国共産党指導部が挑発を自粛するよう指示したためとみられ、政府は照射が「軍の独断」だったとの見方を強めている。
東シナ海上空では昨年9月以降、中国海軍のY8哨戒機とY8情報収集機が日本領空に連日接近。12月からはY8を護衛する形で空軍戦闘機J10も近づき始めた。緊急発進(スクランブル)する航空自衛隊のF15戦闘機や警戒監視中の海上自衛隊P3C哨戒機などが入り乱れ、偶発的な衝突が懸念されていた。
政府高官は「年末から一触即発の状態が続いていたが、6日以降は驚くほど静かになった」と指摘。別の高官も「フリゲート艦を尖閣北方から後退させることはないが、この3日間の領空接近は皆無だ」と語る。
レーダー照射では、党指導部の指示か、軍の現場の独断だったかが焦点。防衛省幹部は「指導部の指示であれば照射を即座に正当化した上で、反発のメッセージとして別の形で挑発に出る準備をしていたはずだ」と分析する。
逆に、挑発が沈静化したことで、国際社会の批判を恐れた指導部が慌てて挑発の自粛を軍に命じたとの指摘が多い。パネッタ米国防長官も中国に自制を求めており、政府の積極的な公表が中国軍の挑発を封じる上で奏功したといえる。。
中国では今月10日に春節(旧正月)を迎え、政府は祝賀ムードの中で軍が挑発を再開させるかにも注目している。仮に挑発に出てくれば、今度は指導部の指示であることは明白だ。 (下線は引用者による)
我国政府が謝罪を要求しても、中国側が応じたりすることは万が一にもありませんが、国際社会に中国の好戦性を印象付けることに成功しました。日中関係の修復は一層遠のくことになりましたが、国の防衛や威信には変えられませんから、止むを得ない仕儀と思われます。
中国軍は、日米の対応を探るべく挑発を繰り返しています。隠忍自重していたらどこまでも付け上がりますから、この辺で反撃する必要があると政府は判断したのでしょう。安倍政権が本当に好戦的だったら戦闘になっていたはずで、その手前で踏み止まったのはよかったと思います。
オバマ政権は経済重視で中国と仲良くやりたい一心ですから、支援など期待できず、冷淡な対応が目立っています。だから中国は挑発を繰り返しているのです。戦争は避けるべきですが、一方的に蹂躙されたらもっと大変ですから、その辺の匙加減が難しいところです。
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