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◆経済政策が、現在の日本で最重要課題でしょうか?
マスコミは今回の通常国会は「アベノミクス追究」国会だ、と開会の時から報じています。 アベノミクスとは金融緩和、財政出動、成長戦略を柱として、日本経済をデフレから脱却させることを目的とするという、特に目新しいことはない主張ですが、この件に関しては、今日はこれ以上触れません。
問題は、政治家もマスコミも付和雷同的に、いま、日本で最も重要なのは経済の復興だとしきりに強調していることです。 果たしてそうでしょうか?
◆国民が生存し、生活できる国土を保全することが全ての前提です。
経済はもちろん重要な課題で、デフレ不況が長引くことは、少しも「良いこと」でも「どうでもいいこと」でもありませんが、物事の重要度は相対的に判断するべきです。経済をどうするか?という議論を進める前提には、「日本国が今のまま、存在し続ける」という仮定があります。
311以前の日本ならば、まだ理解できますが、今は歴史的に初めて、核燃料が環境に剥き出しになったまま、というとんでもない状態が続いていて、福島第一原発の原子炉圧力容器でメルトダウンした核燃料は、圧力容器、その外側の格納容器の鋼鉄を溶かし、さらにその外側の「建物」、原子炉建屋の床のコンクリートを溶かして、地中に沈降していることはほぼ間違いない、といわれています。
さらに、福島第一原発四号機の使用済み核燃料プールには原子炉の何倍もの核燃料が存在するわけですが、311の衝撃でプール自体が脆くなっている可能性が十分に考えられ、もう一度、311ほどではなくても、大きな地震などが起きて、プール自体が壊れたら、一挙に冷却水が失われ、そうなったら、膨大な量の核燃料が一挙に崩壊熱で溶融し、猛烈な放射能をはっするため、近寄って冷却することも出来ず、最悪、東京・横浜まで猛烈な放射能汚染で、人が住めないようになるだろう、と、これはずっと前から小出助教も繰り返しているし、世界の専門家の懸念材料となっています。
いくら何でも国会議員が誰も、このような情報を知らないということは考えられませんが、あまりにも、状況が悪く、安倍首相も含め、与野党ともに、どうしたらいいのか分からないのでこの問題は傍らによけて、敢えて「経済の復興こそ、日本の最重要課題であることにし」て、国民の注意を逸らせているように見え、さらに困ったことに、それをマスコミが批判せず、政治家に迎合して「アベノミクスを検討する」とかなんとか、経済学者にいろいろ言わせたり、経済担当編集委員が記事を書いていますが、本当の危険を無視した、現実逃避だと思います。
日本中が「危険は見なければ存在しない」と考える「オストリッチ・コンプレックス」に陥っています。今の国会の議論は、国家の最重要課題を故意に無視しているという点において、間違っています。
http://jiro-dokudan.cocolog-nifty.com/jiro/2013/02/post-6bdf.html
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