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日銀・白川総裁「駆け込み退職」のワケ 任期残し“最終防衛ライン”死守(ZAKZAK)
2013.02.06
4月8日の任期切れを前に、3月19日付での辞任を決めた日銀の白川方明(まさあき)総裁(63)。「駆け込み退職」の裏には、日銀法改正や正副総裁人事をにらんで“最終防衛ライン”を死守する狙いが垣間見える。白川日銀の落城を受け、後任人事をめぐる駆け引きも激しさを増してきた。
「政府の圧力はない。私自身の判断だ」。
5日夜に記者会見した白川総裁はこう強調した。
日銀総裁が任期を残して辞職するのは、接待汚職事件で1998年3月に引責辞任した松下康雄総裁以来、15年ぶり。とはいえ、白川氏は2008年3月の前回人事で副総裁に就いたものの、政府と野党の対立で後任総裁の不在が続いたことで4月に総裁に昇格した経緯がある。山口広秀(61)、西村清彦(59)の両副総裁の任期切れである3月19日に合わせた辞職はある意味では順当ともいえる。
長引くデフレや円高にも知らんぷりだった白川日銀を崩壊させたのは、強力な金融緩和を掲げて衆院選に圧勝した安倍政権の誕生だった。
「急速な円安株高でそれまでの日銀の無策ぶりがあぶり出され、世論も安倍政権を支持した。メディアや市場関係者による日銀擁護の声も次第に小さくなっていった」(市場関係者)
当初は執行部が安倍政権に反発して総退陣するとの観測もあったが、そんな度胸もなく、「2%のインフレ目標導入」という世界的には標準の政策を遅まきながら導入。しかし、その後も安倍晋三首相は日銀法改正に言及するなど日銀への圧力を緩めないため、「白川総裁はわざわざ前倒し辞職を表明して、日銀法改正を避けようとした」(国内系シンクタンクエコノミスト)との見方もある。
事実上の“無血開城”となった白川日銀だが、市場からはこんな声が聞かれる。
「新体制の早期スタートに市場からは期待も寄せられる。金融緩和期待で為替相場が円安に振れ、株式相場も上昇する動きが出るのではないか」(みずほ証券投資情報部の倉持靖彦副部長)。白川氏の在任期間が国民にとって不幸な5年間だったことがわかる。
次期総裁には現在、財務次官、日銀副総裁を歴任した武藤敏郎大和総研理事長(69)、元財務官の黒田東彦アジア開発銀行総裁(68)、内閣府出身で元日銀副総裁の岩田一政日本経済研究センター理事長(66)、金融緩和に積極的な岩田規久男学習院大教授(70)らの名前が浮上しているが、「総裁に武藤、岩田一政氏のどちらか、副総裁に日銀プロパーというのが日銀のベストシナリオ。これで日銀法改正を阻止できるともくろんでいる」(金融関係者)。
安倍首相はどんな決断を下すのか。
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20130206/plt1302061533008-n1.htm
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