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2013-02-07 陽光堂主人の読書日記
安倍は昨日、東シナ海で中国の軍艦が海上自衛隊の護衛艦にレーダーを照射したことについて、「危険な行為」であり「遺憾だ」として不快感を表明しました。こういう出来事はお互いに言い分があるのが常なので、白黒つかないことが殆どであり、この一件も中国側を一方的に非難することはできません。
今月19日にも、中国のフリゲート艦が火器管制レーダーを自衛隊のヘリコプターに照射した疑いがあるのですが、小野寺防衛大臣はその前の15日に、中国機の領空侵犯に対しては警告射撃することも有り得ると述べています。立て続けのレーダー照射は、これに対抗して行われたものと見られます。
「領空侵犯に対して警告射撃するのは当たり前じゃないか」ということになりますが、中国側は尖閣は自国領であるとしているのですから、その立場に立てば日本側の言動は不埒千万ということになります。要は、中国としては、領土問題の存在を認めさせたいわけです。
領土問題は、関係国の力関係に変化が起きた時に噴出します。尖閣について中国側が棚上げを求めたのは、未だ日米に対抗するだけの力がなかったためで、近年になって国力が増すと方針転換し、自国領として主張し始めたのです。
今回の騒動の切っ掛けを作ったのは石原慎太郎の尖閣買取構想ですが、その前に中国は暗黙の了解事項であった棚上げ措置を反故にして、勝手に自国領に組み入れています。我国の方から見れば、ケンカを吹っ掛けてきたのは中国側なのです。
この見方に対しては、反論もあることでしょう。「いやいや、その前に日本側はこんなことをやっている」と中国サイドは反論するはずです。どこまで言ってもこの調子で、果てがありません。最後は力で勝負しようということになるのです。
中国の動きを見ていると、一貫して尖閣を取りに来ていることが判ります。中国政府は覇権主義を否定し、近隣諸国に対しても侵略行為をしないと述べていますが、この言葉に騙されてはなりません。大義名分がないので、明らかに他国領と判っている場所に押し入ったりしないでしょうが、自国領だと見做せば実力行使してきます。
中国人が厄介なのは、あやふやな根拠でかつては自国領だったと主張し、勝手に他人の土地へ押し入ってくる傾向が強いことです。こんなことがまかり通るなら、欧米の覇権主義と何ら変わりません。だから力を増した中国は危険なのです。
米国は破綻状態で、それにくっついている我国もジリ貧状態となれば、軍事外交面でも中国に押されてゆくことになります。このままでは尖閣は中国に取られてしまうでしょう。
もちろん、米国戦争屋は日中戦争を画策していますから、そんな動きに乗せられてはなりません。米国戦争屋は、日中を共倒れにしてその隙に一儲けしようと企んでいます。真に悪辣な連中です。
昨日付の「櫻井ジャーナル」によれば、現在、アメリカでは次期国防長官を巡って激しいバトルが繰り広げられており、オバマが指名したチャック・ヘーゲル元上院議員にネオコンが拒絶反応を示しているそうです。小野寺外務大臣がこのタイミングで大袈裟に騒いでみせたのは、米国ネオコンを側面支援するのが狙いなのかも知れません。
中国側は事態をエスカレートさせて、日米の反応を探っています。引けばどこまでも押してくるでしょうし、反撃すれば戦争となります。レーダー照射について中国政府は、「報道で知った」とトボけていますが、そんなことは有り得ません。(軍が勝手に行動しているのなら、コントロールできていないことになります)
アベノミクスに浮かれている人もいるようですが、今の緊張状態からすると一夜にして暗転する恐れもあります。慎重に情報分析しないと、身を滅ぼすことになりかねません。極東のパワーバランスが崩れると、日米の戦争屋の思惑を超えた展開となる可能性もあります。
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