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レーダー照射、官邸葛藤 「対話」か「毅然外交」か[日経新聞WEB]
2013/2/7 0:48
中国海軍の艦船が海上自衛隊の護衛艦に射撃用の火器管制レーダーを照射した問題は、1月30日の発生から公表と中国への抗議まで6日間を要した。なぜ公表が遅れたのか。外務省が蚊帳の外に置かれる一方で、安倍晋三首相が中国との対話再開への機運と、毅然とした外交方針のはざまで葛藤した形跡がうかがえる。
■完璧なデータそろえ
発生当日に防衛省から一報を受けた首相官邸サイドは「中国に抗議して大丈夫か」とただした。護衛艦はレーダー解析装置を装備している。照射は数分間にわたっており、中国のフリゲート艦の照射であることはほぼ特定できていたが、完璧なデータをそろえて中国に反論の隙を与えない方針がとられた。
民主党政権時代にも尖閣諸島国有化後に中国艦船からレーダーを照射された事実も明らかになった。当時の野田佳彦首相や岡田克也副総理らは「日中関係を悪化させたくないとの判断で公表を避けた」と関係者は語る。
今回、安倍首相は5日に防衛省から最終報告を受けると「国際社会に知らしめる必要がある。悪質な事案はすぐに公表してほしい」と指示した。
同時に「冷静に対応するように」とクギを刺した。対外発信を首相や官房長官でなく防衛相が担うことも決めた。レーダー照射が中国指導部の指示なのかが定かでないなかで「日中関係に配慮し、事態をエスカレートさせないためだった」(政府筋)。
■外務省は蚊帳の外
政府の対応は混乱した。首相と小野寺五典防衛相は5日夕に公表方針を決定し外務省に中国への抗議を指示したが、外務省はレーダー照射の事実を同日午後に初めて知らされていた。尖閣沖の日本領海に中国の監視船が侵入した問題で、斎木昭隆外務審議官が午前に程永華大使を同省に呼び抗議したばかりだった。
「そこまでに防衛省も教えてくれれば大使にまとめて抗議できたのに」と外務省幹部はこぼす。公使や公使代理がつかまらず、結局、担当課長が参事官に抗議した。抗議が手間取ったため、午後5時45分に予定していた防衛相の記者会見は午後7時にずれ込んだ。
部隊から部隊に報告を上げるための隊長決裁、東京にデータを送るための決裁、東京で解析したものを上層部に報告するための決裁――。「自衛隊の決裁地獄」(防衛省関係者)を公表が遅れた理由に挙げる声もある。
いずれの政治判断も首相や官邸の一部関係者の間で決められた。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS06032_W3A200C1EA2000/?dg=1
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