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2013/2/6 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
自民党政権なら景気は回復するのか、沖縄問題、尖閣問題は何とかなるのか
アベノミクス、福島視察、沖縄訪問と仕事ぶりを報道させているけれどあの悪政暴政の自民党とどこが違うのか聞いてみたい
政治家が狡知に長けているのか、国民が能天気で単純なのか――。国会が始まっても、安倍政権への期待が衰えない。内閣支持率は6割を超え、株式市場も火が付いたままだ。
きのう(5日)の日経平均株価は6営業日ぶりに反落し、1万1046円で取引を終えた。それでもリーマン・ショック後の高値1万1339円の回復は、時間の問題とみられている。
「衆院選前にボロ株を買い、短期間で億単位のカネを稼いだ個人投資家は少なくありません。乗り遅れた人たちも、目の色を変えています。12週連続の平均株価上昇に浮足立ち、投資信託や債券を売って株を買うようになっている。個人投資家は完全に株式モードです」(株式評論家・倉多慎之助氏)
安倍首相のロケットスタートは経済に限らない。昨年末は福島を視察。事故処理にあたる作業員を激励し、仮設住宅も訪問した。
また、今月2日には沖縄を訪れ、仲井真知事と会談している。民主党政権がグチャグチャにした課題について積極的に取り組む姿勢をアピールしているのだ。
政治評論家の有馬晴海氏が言う。
「6年前の安倍首相は、不用意な発言や未熟な対応で国民の信頼を失っています。そのときの反省を踏まえ、安全運転を心掛けているし、発言も慎重。派手なパフォーマンスは封印し、政権の課題となる現場に出向き、求められる役割をこなしている。言質を取られて身動きがとれなくなるのを警戒しているのでしょう。菅官房長官も黒子に徹し、つまらないと言われるぐらい無駄口を叩かない。それが国民の安心感につながっている感じです」
政権に返り咲く前、安倍は盛んに「以前とは違う」とアピールした。下痢は止まったし、ワインも飲む。ひと皮むけたと訴えたのだ。
なるほど、この1カ月は、かつてと感じが違う。なんだかよく分からないと批判された「美しい国」のフレーズも封印している。
ただ、それらはすべて表面的なことに過ぎない。国民が知りたいのは、安倍のオツムもマシになったのか、悪い自民党政治と決別したのか、ということだ。かつての悪政暴政が復活するようなら、新政権への期待はすぐ失望に変わる。支持率も株価も急落だ。
残念ながら、その兆候は、早くも見えてきた。いくら安倍が猫をかぶっても昔と何も変わらない自民党政治がそこにある。
◆大企業と金持ちだけが得する政治
生まれ変わったという安倍の大看板は経済政策だ。「大胆な金融政策」「機動的な財政政策」「民間投資を喚起する成長戦略」の3本の矢で、日本経済を上向かせると豪語している。
だが、3本のうち、曲がりなりにも解き放たれたのは金融緩和だけだ。ほかは方針が打ち出されているだけである。
「自公両党は先の選挙で325議席を獲得した。いくら野党が抵抗しても、多勢に無勢。衆院で再議決が可能な3分の2を押さえられている以上、どんな予算案も止められない。赤字国債を発行し、借金を積み上げて、7・7兆円を公共事業にブチ込む。そんな安倍のもくろみは確実に実行されるが、その先のシナリオは見えてこない。生まれ変わった自民党を象徴するはずの第3の矢が、いまだに不明瞭なのだ。「自律的な経済成長を実現するには、新たな産業を育てないとダメです。価格競争に巻き込まれない圧倒的な技術力で市場を席巻する。それが日本経済の成長の原動力となるはずですが、安倍政権の経済政策から浮かび上がるのは、結局、公共事業のバラマキだけです」(東海東京証券チーフエコノミスト・斎藤満氏)
野田政権から安倍政権に代わっても、政策は同じ官僚がつくっている。土台、新味があるプランが出てくるわけがないのだ。安倍政権になれば景気が回復するというのは、明らかに幻想である。
きのうの経済財政諮問会議で安倍は、労働市場の規制緩和策を検討すると言い出した。規制改革を「成長戦略の一丁目一番地」とも言っている。ここから導き出される答えはひとつ。いまよりも簡単に社員のクビが切れるようにして大企業を儲けさせ、GDPを拡大させるという「成長戦略」だ。
「経済再生には使えるカネを増やすとともに、安心して使えるようにすることが大事です。それには雇用の安定が不可欠なのに、安倍政権は使えるカネを減らし、雇用を不安定にしようとしているのだからアベコベです」(法大教授・五十嵐仁氏=政治学)
国民の暮らしのことなど、これっぽちも考えない。大企業と金持ちだけが得をする社会。それが安倍の理想ということだ。
◆3つの悪い自民党を兼ね備えた安倍政権
福島原発や沖縄問題、尖閣問題も前進しない。確かに野田前首相はひどかった。やりたい政策や理念もない男が首相になると悲劇である。消費増税だけにとらわれ、ほかは何もやらない。史上最悪の首相として名を残すのだろうが、安倍が幾分マシに見えるのは、間抜けな前任者のおかげである。
前出の五十嵐仁氏は、安倍政権について、「@古い自民党の悪い部分A新しい自民党の悪い部分B両方の自民党の悪い部分の3つの悪さを抱えた政権」と指摘した。@は、公共事業のバラマキに代表される官僚主導の利益誘導型の政治だ。Aは、新自由主義的な構造改革路線による貧困格差拡大の政治。Bは、改憲で軍国化を進める一方で国民を犠牲にする政治である。
「バラマキで借金を積み上げる手法は、09年の衆院選で国民に否定されています。経済財政諮問会議が骨太の方針で経済政策を主導するやり方も、ノーの審判が下っている。それなのに安倍政権は、自己責任を前面に出して生活保護費を削減する方針です。一方で、防衛予算を増やしている。国民の生活を犠牲にして軍事に力を入れるわけです。かつての自民党の悪政暴政よりも悪くなっている。だいたい、“小泉亜流の安倍”“バラマキの麻生”“野党時代に引きずり降ろされた谷垣”と、挫折と失敗と悲哀を味わった3人が閣内で中枢を占める政権が、うまくいくわけがありません」
安倍自民党政権には何も期待できないのだ。
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