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北京の人民大会堂での会談に際し、握手を交わす公明党の山口那津男代表(左)と中国の習近平総書記。会談は山口氏の帰国日になってようやく実現し、しかも会談1時間半前に知らされた=1月25日(AP)
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20130203/frn1302031910002-n1.htm
2013.02.03 ZAKZAK
今年になってから、鳩山由紀夫元首相(65)、山口那津男(なつお)公明党代表(60)、村山富市(とみいち)元首相(88)ら日本の政治家らが中国側の招待で相次いで北京を訪れた。中国側との話し合いを通じて、沖縄・尖閣問題をめぐり対立している日中関係修復のきっかけを作ろうとしたが、結果として中国側の巧みな外交術にはまり、日本の世論を分断させるために利用された感は否めない。「習(しゅう)近(きん)平(ぺい)(総書記、59)が見せた外交手腕は毛(もう)沢(たく)東(とう)、●(=登におおざと)(とう)小(しょう)平(へい)らを彷彿(ほうふつ)させる」と指摘する中国共産党史研究家もいた。
安倍政権へ嫌がらせ
昨年11月15日に発足した中国の習近平政権は、これまでの胡(こ)錦(きん)濤(とう)政権と比べて、日本に対し厳しい姿勢で臨んでいることは明らかだ。中国全土に吹き荒れた9月の反日デモが一段落し事態が沈静化しつつあるなか発足した習政権は、日中関係の修復に乗り出すのが常識なのに、実際にやっていたのは反対のことだった。
12月13日に尖閣諸島の上空に国家海洋局のプロペラ機を出して日本の領空を侵犯。双方の対立をエスカレートさせた。12月26日に安倍晋三政権が誕生したときには、中国は外交上の基本的礼儀を無視して祝電を送らなかった。さらに、安倍首相が特使として高村(こうむら)正彦自民党副総裁(70)を中国に派遣したいと発表したにもかかわらず、中国側はスケジュール調整が難しいなどの理由で、受け入れを実質的に拒否している。
しかし一方で、安倍政権とは考え方が相容れない鳩山氏、村山氏らを招待し、習氏本人を始め、中国側の要人らが会談している。日中関係筋は「鳩山氏らを招待した習近平政権のやり方は、両国関係を回復させるのに逆効果で、安倍政権に対する嫌がらせでしかない」と指摘する。
期待通りの結果
中国側が招待したのは、日本国内で影響力をほとんど持たなくなった過去の政治家や、夏の参議院選挙前に政権内での存在感を示したい公明党の関係者で、中国の主張を受け入れそうな人選といえる。
彼らが共産党内の序列上位の指導者と会いたい心理をうまく利用して、会談する相手と時間をギリギリまで知らせないことで日本側を焦らせる常套手段を中国は使った。鳩山氏も村山氏も習氏との会談を要請したが、いずれもかなわず代わりに別の指導者が出てきた。
安倍首相の親書を持参し1月22日に北京に到着した山口代表は帰国日の25日になってからようやく習氏と会えた。それまでは博物館めぐりなどをして時間をつぶしたという。中国側の最高指導者が出てきただけで日本側が感激していては、その後の交渉は中国のペースで進められることはいうまでもない。
一連のやり取りは、ほとんど中国側が期待通りの結果となった。中国メディアの報道だけをみれば、多くの日本要人が中国側の主張を支持し、安倍氏は日本で孤立しているような印象がある。
暇な中国指導層
今回の習政権のやり方は中国のかつての最高指導者の毛沢東氏や●(=登におおざと)小平氏がよく使った手だった。1972年9月、訪中した田中角栄首相(当時)は毛氏と会えるかどうかは事前に知らされていなかったが、ある日の夕食中に「これから毛主席がお会いになります」と突然言われ、慌てて準備した話が知られている。
また、90年夏に訪中した金丸(かねまる)信(しん)・自民党代表団は●(=登におおざと)氏との面会を強く希望したが、●(=登におおざと)氏は最後まで出てこずに、周(しゅう)恩(おん)来(らい)元首相の夫人、●(=登におおざと)(とう)頴(えい)超(ちょう)氏が「●(=登におおざと)小平同志は多忙なため、名字が同じ私がお会いします」と言って出てきたというエピソードがある。
●(=登におおざと)氏が出てこなかったのは、金丸氏のそれまでの親台湾的な言動に対して不満があったためで、忙しいわけではない。晩年の●(=登におおざと)氏はほぼ毎日のように側近と一緒に、趣味のトランプのブリッジに興じていたという。
欧米や日本の指導者と比べて、選挙のことや国会答弁のことも考える必要はなく、各種団体の陳情客の相手をすることもない中国の指導者は時間も持て余している。江沢民氏(86)は執務室でよくピアノを弾いていたことは有名だ。習氏が多忙を理由に鳩山氏との会談を拒否したときは、趣味の囲碁、またはサッカー観戦をしていた可能性もある。
「最近の習近平氏をみていると、外交のやり方は毛沢東と●(=登におおざと)小平をまねしているところが多い」と指摘する中国の外交関係者は、「日本の政治家が中国の最高指導者と会うことにありがたみを感じなくなれば、この手は使えなくなるのだが」と話している。(中国総局 矢板明夫)
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