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2013.02.03 ZAKZAK
★鈴木哲夫の核心リポート
橋下徹共同代表(大阪市長)率いる「日本維新の会(維新)」と、渡辺喜美代表の「みんなの党(みんな)」の合流問題が紛糾するなか、維新内部のバラバラ感があらわになっている。基本政策や選挙協力をめぐり、幹部や主要議員らの見解が統一されておらず、みんな側では「維新は事実上、7分裂している」と認識しているという。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が驚くべき実情に迫った。
みんなの渡辺代表が「合流はない。石原(慎太郎共同代表)さんらが一緒になってから、維新の政策が変わった。猛省を促す」と批判したかと思えば、維新の橋下代表は「渡辺代表には大人の政治家になってほしい。自民、公明与党に対抗する政治勢力を作るべきだ」と反論。これに渡辺氏が「『大人になれ』という言葉は、そのままお返しする」と応酬し…。
安倍晋三政権が「経済再生」を掲げて期待を集める一方、野党の存在感は薄い。だが、今年夏の参院選で、野党が選挙協力をしなければ自公与党には太刀打ちできないため、維新とみんなとの連携が注目されている。
橋下、渡辺両氏とも、選挙協力の必要性では一致しているが、みんなは「政策の一致」が前提条件。これに対し、かつては反既成政党の政策を掲げていた維新は「前回衆院選の公約は、旧太陽の党のメンバー中心に、企業献金や原発再稼働などで『維新八策』をひっくり返した」(維新地方議員)ため、さまざまな方向性を内包したままだ。
こうしたなか、みんなの某幹部は「維新は、石原氏率いる旧太陽の党の『東軍』と、橋下氏率いる大阪維新の会の『西軍』で2分裂していると思っていたが、いろいろ接触した結果、最低、7つに分裂している」といい、こう続けた。
「東軍の平沼赳夫国会議員団代表、片山虎之助氏、園田博之氏と話をしていると、実は、3人とも路線が違う。平沼氏は、石原氏や安倍首相とほぼ同じ。片山氏は旧経世会の流れで、公務員改革には消極的。そして、園田氏は民主党の旧新党さきがけ系議員とも連携して保守新党を狙っている。つまり、この3人はバラバラなんだ」
維新とみんなの会合で、旧太陽幹部の1人が石原氏について、「テレビで(石原氏が)いろいろ発言をしているが、あんなのは気にしなくていい」と言い放つなど、一体感は崩れている。
一方、西軍にも亀裂が広がっている。前出の地方議員はいう。
「維新を引っ張ってきた橋下氏と、松井一郎幹事長(大阪府知事)は、政策や政局への対応で路線も文化も違う。橋下氏は国民的人気をひき付け、松井氏は根回しや永田町とのパイプという役割で補完し合ってきた」
ところが、本格的な国政進出に際し、「誰と組むか」「どういった手順で進めるか」といった点で、松井氏は明らかに自民党系に軸足を置いた。
「橋下氏の理念に共感して参加した初期のメンバーは、旧太陽との合流には反対。橋下氏は大阪維新の原点に返ってやり直すべき」(同)
橋下、松井両氏の亀裂だけではなく、山田宏(前杉並区長)、中田宏(前横浜市長)の両衆院議員が独自の動きを見せているほか、東国原英夫(前宮崎県知事)衆院議員は公然と「橋下、石原合流」を批判するなど、距離を置きつつある。
つまり、東軍の3路線、西軍の4路線を合わせて、維新は事実上、7分裂しているというわけだ。
先月30日の政策協議では、前回衆院選前にいったんは「維新八策」をひっくり返した維新が、またまた一転、みんなの政策を丸飲み転換する姿勢を見せた。みんな幹部は「言下に信用できない。7分裂の党内を集約できるのか」と、一気に選挙協力まで進めるか、いまだ慎重姿勢だ。
一方で、自民党も新年早々、安倍首相が大阪入りして、橋下、松井両氏と会談するなど、急接近している。官邸周辺は「安倍首相が、日本再生を実現する長期政権を目指すためには、衆参両院での多数確保が不可欠。公明党が憲法改正に慎重姿勢のため、安倍首相の本命は維新ではないのか。今年夏の参院選では、維新と無用な争いは避けるはずだ」と推察する。
参院選を考えると、橋下氏は今後、1、2カ月の間に難しい決断が迫られることになりそうだ。
■すずき・てつお 1958年生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部などを経て、現在、日本BS放送報道局長。著書に「政党が操る選挙報道」(集英社新書)、「汚れ役」(講談社)など。
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