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2013/2/2 晴耕雨読
https://twitter.com/KazuhiroSoda
ほうら、おいでなすった。
体罰問題で強硬手段をとる橋下の本当の目的はこれだよ。
→橋下市長が検証強調…市教委の体制改めるべきだ(読売新聞) http://bit.ly/Ykn76o
みんな忘れちゃだめだよ。
橋下徹はずーっと体罰を容認してきた。 @navermatome3: 橋下徹は体罰についてどんな発言をしてきたか―05年〜13年 (979 views) http://bit.ly/11iiGxl
体罰は、事態の深刻さを痛みで思い知らせるという発想のもとに行われる。
橋下徹は、事態の深刻さを現場に思い知らせるために入試の中止が必要だと言っている。
相似形である。
この相似形に気づかないと、橋下徹の詭弁に騙されてしまう。
ずーっと体罰を容認して来た橋下徹が、いつの間にか、体罰追放運動の急先鋒のように振る舞い、彼の体罰的で横暴な措置を批判する本当の体罰反対派が、「市長に反対するお前は体罰を容認するのか!」と罵られている。
橋下の措置が体罰的であると見抜けない人は、体罰の本質を理解していない。
体罰をなくすために体罰をするという本末転倒が起きるのは、平和のために戦争をするという本末転倒が起きる構造と同じである。
橋下徹に対して是々非々で臨む態度は、不合理と言わざるを得ない。
なぜなら、たとえ彼が何か素晴らしい提案をしたとしても、詐欺的テクニックを活用する彼の言葉をそのまま信じるのは、ナイーヴとしかいいようがないからだ。
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http://bit.ly/sbvQsU
抜粋*
橋下氏が本書の中で最も強調するのが「仮装の利益」という概念です。彼は次のように言います。
交渉において相手を思い通りに動かし、説得していくには、はっきり言って三通りの方法しかない。
“合法的に脅す”“利益を与える”“ひたすらお願いする”の三つだ。そのなかで、最も有効なのは“利益を与える”ことである。
この場合の利益には二通りある。一つは文字通り相手方の利益。もう一つは、実際には存在しないレトリックによる利益だ。不利益の回避によって感じさせる“実在しない利益”とも言える(6頁)。
橋下氏は「実際には存在しないレトリックによる利益」を作為的に創出することによって、相手に要求を飲ませるべきであると述べています。そして、この「仮装の利益」をより有効に起動させるためには、「譲歩の演出法」が重要になると説きます。
相手方に利益を与えるということはこちらの譲歩を示すということだ。譲歩とそれに伴う苦労は、徹底的に強調し、演出すべきだ。譲歩とはよべない些細なことであっても、さも大きな譲歩であるように仕立て上げるのである。そうすることで、相手方の得る利益が大きいものであると錯覚させることができるからだ。これも交渉の技術である(10頁)。
橋下氏は、譲歩に伴う苦労を徹底的に演出せよと説きます。相手に譲歩するために、多大な労力と努力を伴ったことを強調することが重要で、本当に苦労したかどうかは別問題だといいます。
大きな利益を得た、と相手方に感じさせるように、こちら側の苦労を強調するのである。その演出に、タフネゴシエーターは腕をふるっている。詐欺にならない程度に、ではあるが(10頁)。
さらに橋下氏は、交渉に際して「譲れるもの・譲れないものを明確に分別しておく」ことが重要であると説きます。彼は、あらゆる主張を「譲歩できるもの」と「譲歩できないもの」の二種類に徹底的に分別し、「二者択一の法則で自己の利益を絞り込む」必要があると言います。
物々交換の基本にのっとって、自分の主張を絞り込んでいく。どうしても通したい主張と、譲歩できる主張を明確に区別する必要がある。
できることならこの主張も通したい、交渉の流れのなかで判断しよう、そんなグレーゾーンを持ったままで交渉に臨むことだけは避けたい。それが交渉をこじらせ、長期化させる原因にもなるのだ(12頁)。
以上のような「交渉テクニック」から見えてくる政治手法は、どのようなものでしょうか。
橋下氏は、はじめにハードルを高く設定した提案を掲げます。もちろん、この提案の中には「譲歩できるもの」と「譲歩できないもの」が含まれています。
突然、提案を突き付けられた利害関係者は、当然反発します。そして、橋下氏が提示した提案に依拠しながら、問題点を列挙し抵抗します。
しかし、この時点ですでに勝負は決しています。それは橋下氏の舞台に乗ってしまっているからです。橋下氏の提案に基づいて交渉がスタートさせることこそが、彼の「交渉テクニック」だからです。
橋下氏は、ここから「譲歩できるもの」のカードを切っていきます。そして、このカードの付与によって「仮装の利益」を分配していきます。「実際には存在しないレトリックによる利益」のため、橋下氏側にダメージはありません。「譲歩の演出」によって相手が利益を得たと錯覚させることが目的であり、この錯覚を駆使することによって「本当の利益」を獲得していくのです。
結果、相手はあたかも「利益を得たかのような感覚」を持ちながら、実際は重要なものを損なっているという結果が生じます。これが、橋下氏が繰り返し用いる政治手法です。
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