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2013/1/31 晴耕雨読
http://www.daichi.gr.jp/diary/diary_2013_01.html
2013年1月30日(水)から転載します。
法相の諮問機関である法制審議会の「新時代の刑事司法制度特別部会」は29日、取り調べの録音・録画(可視化)の導入範囲を、裁判官裁判対象事件を念頭に、さらに範囲の在り方を検討する」とした基本構想の修正案を公表、了承されたと報道されている。
取り調べの可視化が拡大されることは、検察・警察の名誉、立場を守る上でも職務上の公平・公正の観点からも大事なことである。
可視化に慎重な考えを持つ警察・検察は、自分で自分の首をしめていることになる。自信を持って捜査・取り調べをするなら可視化を恐れることはないだろう。
私は私自身の事件の経験から、密室でのシナリオ・ストーリーに沿った検察の権力を背景にした国策捜査はあってはならないと感じた。立場の弱い市民の弱みに付け込んだ調書作り証人尋問はあってはならない。
可視化で重要なことは、被疑者の可視化より公判において将来参考人、証人になる人達の可視化が必要である。
私の事件でも検察は「あなた方は時効を過ぎている。こちらの狙いは鈴木だ、こっちに協力するか鈴木につくかどちらだ」とプレッシャーをかけている。検察に呼びつけられた気の弱い市民は、恐れおののいて検察の言った通りの調書が作られる。こうした悪しき慣例をやめさせる為にも、可視化が必要である。
私は平成15年8月29日保釈以来、一貫して取り調べの可視化を訴えて来たが、徐々に可視化に向けて前進していることは評価したい。
最近、冤罪が多くなっている。冤罪をなくす為にもダイナミックに可視化が進むことを心から切に期待するものである。
衆議院本会議で代表質問が行われたが、言いっぱなし、答えぱなしの一方通行の議論で盛り上がりに欠ける。その中でも自民党の高村正彦氏、維新の会の平沼赳夫氏の演説は聞かせるものだった。
来週からの予算委員会での丁々発止のやり取りを注目したい。国民が目を見張る質疑を行って戴きたいものだ。
鈴木宗男
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