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2013/1/29 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
自民独裁の暴政が復活した
安倍首相は通常国会が始まったきのう(28日)、所信表明演説で「強い経済を取り戻す」「世界一を目指そうじゃありませんか」と訴えた。2度目の首相就任、好調な株価、6割近い内閣支持率。出足はとりあえず、上々だからか、その表情は高揚を通り越して“恍惚”としていた。安倍を間近で見ている大メディアの記者もこう言う。
「とにかく、ハイテンション。先日も各社の論説委員と懇談があったが、『前回とは全然違う』ということを強調していた。『肩に力が入っていないから体調もいい』とアピールしていましたが、それはウソですね。2度目は失敗は許されない。で、ガチガチに力が入っていますよ」
安倍は前回、首相辞任に追い込まれたあと、気づいたこと、反省点をノートにつけていたという。そういう類いの話を周辺がメディアにこそっと漏らし、それを真に受けたメディアが「だから、前回とは違う」と書く。安倍自身もPRに必死だ。
「前回は何の準備もなく総理になってしまったが、今回はそれなりに準備をしている」などと強調。メディアに盛んに「オレは変わった」とアピールしている。前回の轍は踏まない。今度はいける。暇さえあれば、こう力んでいるわけで、これは「不安」の裏返しに見える。
◆「勝手に消えろ!」と言いたくなる民主党
とはいえ、安倍の側近議員は「それでも国会は楽チン」と余裕しゃくしゃくだ。国会は参議院がねじれたままだが、野党が死に体だからだ。
民主党なんて、補正予算に賛成する方針を早々と表明。自民党の「社会保障改革先送り」「消費増税“食い逃げ”」の姿勢が鮮明になっても、ケツをまくるわけでもなく、3党合意に付き合う根性なし。これじゃあ、いかに安倍がバカでも安心だ。
「おまけに民主党ではいまだに野田前首相がしゃしゃり出てくるのですから、どうしようもありません。野田さんは官邸を去る際、消費増税を仕上げたことを理由に『(自分の政権は)いいことをした』と自負していたといいます。とんでもない勘違いですが、ケジメをつけられないまま、党内は四分五裂している。執行部は代表、幹事長以外は旧民社系が固め、労組依存が鮮明だし、前原グループらは早晩、離党するのではないか、とみられている。野党第1党がこのていたらくでは、野党共闘なんかできっこない。そもそも、維新の会は自民別動隊なのですから、組めっこない。結局、自民党を利するだけの展開です」(政治ジャーナリスト・角谷浩一氏)
◆野党は消えて安倍の独裁が始まる
アホな民主党は予算案が成立すれば、特例公債法も自動成立するルールを認めてしまった。問責決議案も「政権に決定的ダメージにならないときは使うべきではない」(輿石参院議員会長)なんて言い出している。是非はともかく、丸腰で戦うようなものだ。武器がない。早い話、戦う気がないのである。これじゃあ、どうにもならないが、それは「生活の党」の小沢一郎代表も同じだ。「国民生活が第一」と主張する政党は小沢のところぐらいしかないが、こちらも再起は難しい。
「野党共闘をしようにも小沢アレルギーが強すぎて、できない。目下、参院議員が8人いて、6人が今度の参院選で改選ですが、当選できるのはせいぜい3人でしょう」(選挙事情通)なんて言われている。
維新の会は論外だし、みんなの党もインフレターゲットは大賛成。競争至上主義という点で、安倍とは根っこで一致する。つまり、安倍を脅かす野党はいない。弱者に気配りする政党がない。
国民は愛想を尽かし、野党は消滅や離合集散を繰り返していくのだろう。
かくて、防衛費を400億円も増額する一方で、生活保護を670億円も減らす暴政が今後、どんどんエスカレートするわけだ。とんでもない話である。
◆難病持ちの安倍は歯車が狂い出すとモロい
こんな事態が続いたら、国民生活は干上がってしまうが、それじゃあ、安倍は万全なのか、というとちょっと違う。冒頭で書いたように、安倍の恍惚は不安と隣り合わせだ。
野党不在で状況的には「敵なし」だけど、地雷原はいくつもある。モロさと背中合わせで、それが市場の不安にもなる。平均株価が1万1000円を超えず、円安も90円の壁があるのは、そのせいだろう。
まず、安倍の健康不安だ。難病の潰瘍性大腸炎は新薬でコントロールできるようになったというが、完治はできない。
「しかも最大の敵はストレスです。福田赳夫元首相はかつて『総理大臣になって、天井を見上げると、天井が落ちてくるのではないか、と思う』と言っていた。それくらいの重圧があるのです。海千山千で角福戦争を勝ち抜いた福田さんでさえ、そうだった。安倍首相は重圧に耐えられるのか。国会ではすべてを見られる。トイレに頻繁に立てば、すぐ分かる。もちろん、メディアは書くでしょう。今は何もかもがうまくいっているが、歯車が逆回転しだしたときが怖い。そういうもろさがあると思います」(政治評論家・野上忠興氏)
◆これだけあるアベノミクスの不安
ヤバイのは3月末から4月とされる。政局的には3月に日銀総裁人事がある。財務省OBを起用すれば、人気が下がる。みんなの党も離れていく。そうなれば、参院のねじれ解消は難しくなる。かといって、財務省OBを排除すれば、今度は財務省や麻生財務相と対立する。野田の挑発に乗った国会議員の定数削減問題もある。そこに景気の不安要素が重なる。いまはムードで上がっている株価だが、各社の決算の見通しが出てくれば、「期待」が一転、「現実」になる。株価が下がれば、どうするか。財政出動や金融緩和など、もう出し尽くしているだけに、安倍はつらい。
「それでなくてもアベノミクスの不安を挙げていけばきりがないのです。10兆円の補正を組んだが、2月の法案成立から3月末までに執行できるのか。ゼネコンは人手不足で予算をつけても工事に着工できない。それでなくても高速道路やトンネルの補修は景気対策の乗数効果が低い。早晩、景気対策の底が割れ、バケの皮がはがれていく。それなのに、金融緩和で物価を上昇させ、円安に持っていけば、ガソリンや生活必需品が上がり、一気に庶民の生活は苦しくなる。長期金利が上がれば、国の借金の利払いもかさむ。アベノミクスは歯車が逆転すると、大ダメージを食らうことになるのです」(大手証券会社エコノミスト)
経済アナリストの菊池英博氏は「アベノミクスは完全に順番を間違えている」とこう言っている。
「浜田宏一・エール大名誉教授は金融緩和で景気が上向くようなことを言っていますが、古い理論で、いい加減にして欲しい。金融政策を万能視し、それだけを先行させれば、悪い円安、悪いインフレが進み、景気はどうにもならなくなる。それよりも個人に仕事を与えて稼がせることです。雇用対策を最優先させなければいけません」
こうしたアベノミクスの負の側面が顕在化するのが4月ごろとされているのだ。景気に暗雲が立ち込めれば、財政出動のマイナス面だけが残ってしまう。メディアは批判に転じ、そうなれば、安倍はすぐにお腹が痛くなる。
上々の滑り出しをみせた安倍独裁政権だが、その行く末は春まで待たないと見えてこない。
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