http://www.asyura2.com/13/senkyo143/msg/302.html
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1.安倍晋三の戦争責任感と“自虐史観”
「歴史教科書「アジア配慮」修正も 検定基準で文科省」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013012801002083.html
安倍らは戦争責任を認めていない。アジア植民地解放戦争だったと、東条英機らが取ってつけた理屈を盾にしている。
自虐史観だと屁理屈言うが、謝罪したくないだけだ。伝統文化に誇りを持たせる教育をと言うが、江戸時代の非戦文化の伝統を無視して、明治以降の軍事侵略文化を再現して、国民を戦闘的な軍団に仕立て上げたいとしか思えない。
ドイツは第一次大戦後のワイマール憲法に基づく議会制民主主義でファシズムを選んでしまった。憲法を厳しくしたところで選挙による議会制民主主義は帝国主義以上に危険な国家主義を産出す欠陥が5千万人の犠牲者をだした。
第二次世界大戦後のドイツは、国民一人一人がファシズムを排除する学習を永遠に続ける他ないと、反省した。大統領以下、謝罪を率先して繰り返し、国民にもナチスに憧れる素朴な心情をも法律で禁止した。ドイツはファシズムの歯止めである憲法及び“戦う民主主義”を制度化した。
翻って日本は、ドイツのような特定のファシズム政党が国民を扇動した過去ではなく、官僚の権化となった陸海軍将校が天皇主権を乗っ取ってファシズムを産みだした。天皇は全ての権力と責任を持ちながら、天皇を補佐する軍人たちが法律を自在に操り、国民を戦争に駆り立てた。
「天皇は機関に過ぎない、天皇の決定は法律に基づく」と解釈すれば、責任は輔弼する将校連中に転嫁される。そうやって数名の高級軍人が処刑された。
議会は予算権を持ち天皇を輔弼する軍人たちを牽制することが出来るはずであったが、軍人たちに共鳴する岸信介などの高級官僚が権力を握って、議会も“大政翼賛会”となってしまった。
最早誰にも暴走を防ぐことが不可能になって、日本軍はアジアで5千万人の死者を出した挙句に瓦解した。
瓦解したが、ファシズムを産みだす仕組みは官僚の中心に居残り、スターリンのような経済翼賛会を再現させて、高度成長を遂げた。軍人も極一部が刑罰を受けただけで99%は企業の幹部となって高度経済成長の翼賛化に貢献した。
そんな大日本帝国の亡霊が闊歩するようになった日本。
2.ドイツは“戦う民主主義”でファシズム再来を防ぐ
韓国の中央日報「メルケル「責任は永遠」、安倍「答えない」…あまりに違う歴史観」
http://japanese.joins.com/article/460/167460.html?servcode=A00§code=A00
「1970年、西ドイツのブラント首相(当時)はポーランドのワルシャワにあるユダヤ人慰霊塔でひざまずき第2次世界大戦の犠牲者に謝罪した。2001年、日本の小泉純一郎首相(当時)は第2次大戦敗戦記念日を前に、戦犯14人の位牌が安置された東京の靖国神社に公式参拝した」
「両国は戦争を起こしそれぞれ5000万人の犠牲者を出したが、1945年の敗戦後の対応は全く違った。ドイツは首脳らが続けた謝罪表示で欧州内での信頼を積んだ反面、日本は戦争犯罪を否定したり隠すなど後退した歴史認識で周辺国と対立を生じさせた」
「メルケル首相は自身のホームページで『われわれはナチスの各種犯罪、第2次大戦犠牲者、そして何よりホロコーストに対し永遠の責任がある』と明らかにした。 メルケル首相は2006年にイスラエルで犠牲者に参拝し、2009年にはポーランドでひざまずいて欧州人に謝罪した」
「安倍晋三はメルケル首相とは全く違う言動を繰り広げた。毎日新聞とのインタビューで、憲法を改正し集団的自衛権行使を認める考えを示した。さらに・・・」
「安倍晋三は、植民地支配と侵略を謝罪した村山談話(1995年)、日本軍慰安婦強制動員を認めた河野談話(1993年)、近隣諸国に配慮した教科書記述を約束した宮沢談話(1982年)のいわゆる“歴史反省3大談話”をすべて修正するという意向を明らかにした」
ワシントンポストに寄稿したリンド教授『河野談話の修正検討は世界の憤怒を買っている。日本の保守陣営が第2次大戦当時の戦争犯罪に対し否定しているが、むしろ彼らの悪行をさらに浮かび上がらせる逆効果だけを産んでいる』中央日報
◆新華国際時評「ドイツは第二次世界大戦について謝罪しただけではなかった」
http://jp.xinhuanet.com/2013-01/29/c_132136176.htm
「ドイツのメルケル総理は談話を発表し、『ドイツはナチスの犯罪行為に対して「永遠の責任」がある』と言明」
「謝罪は言葉だけに留まらず、国民の教育、法律の制定、金銭による賠償等各種の方法でナチスによる侵略の歴史にメスを入れている」
「領土主権問題におけるドイツ人のやり方にはさらに感服させられる。1990年東西ドイツが統一した際、『敗戦によって割譲されたオーデル・ナイセ線東側の領土を一切要求しないで、それがプロイセン起源の地であったことにもかかわらない』と正式に宣言した」
「ドイツでは教科書から着手しており、人々に子供の頃からナチスの残虐な行為とドイツのその不名誉な歴史を認識させている。ドイツの教育法は、歴史教科書ではナチスの残虐な行為に関する歴史的内容を必ず掲載しなければならず、また教学の重点としなければならないと明確に規定している」
「ドイツはまたフランス、ポーランドなど隣国と歴史教科書を共同で編集し、相互信頼を深めている。2006年にはフランスとドイツが共同編集した高等学校の歴史教科書が刊行されている」※日中韓三国は最近まで近代アジア史の共同編集を続けてきた。
「ドイツの『反ナチスと反犯罪法』では、いかなる形式によるナチス思想の宣伝も行ってはならず、ウエブを含めてナチスのシンボルやスローガンの使用を厳しく禁止し、ナチスによる大虐殺を否定するいかなる発表を行った者でもみな厳罰に処されることになっていると定めている」
「ドイツとともに侵略者である日本は最低限の侵略の史実さえ『しらばっくれて 人をだます』をしたがっており、型式的な謝罪姿勢さえ望んではいない。こうであってはどうやってアジアと融合し、理解を得て、信頼を得ることができようか」新華社
3.安倍親書に対する中国外交部の公式表明
人民日報「日本・公明党代表の中国訪問」
http://j.people.com.cn/94474/8113286.html
人民日報「もし安倍氏に中日関係を立て直す誠意があるのなら、日本国内で有意義な世論の下地を作り、正しい歴史問題へと民意を誘導することに着手すべきだ。それ以上に鍵となるのは、日本が新たな挑発行為の出現を避けることだ」
「安倍氏は中国周辺国を慌ただしく訪問して回り、あちこちで“腹を割った話し合い”をしている。2月には米国も訪問する。誰に焦点を定め、誰を“包囲”するために、接近して引き込む技を使っているのか?」
「安部親書からはどう見ても“時間稼ぎ策”の墨跡が透けて見える。某国から更に強い後押しがもしあったなら、この親書は書こうと書くまいとどちらでもよいのではないのか?」
「最も鍵となるのが国民間の相互信頼の確立だ。それを難しくしている釣魚島(尖閣)、靖国神社、南京大虐殺、歴史教科書の「四大問題」はいずれも歴史問題だ。日本の極端な民族主義を取り除き、日本に歴史への省察を行わせ、国民間の相互信頼を確立することが、中日関係改善の鍵となる」
4.人民日報も安倍晋三に『歴史を鑑にして省察し反省すべき』と
馮・復旦大学歴史学部教授「歴史を鑑として初めて中日は「氷を砕く」ことができる」
http://j.people.com.cn/94474/8112708.html
「中日関係改善の鍵は釣魚島(日本名・尖閣諸島)、靖国神社、南京大虐殺、歴史教科書の『四大歴史問題』」を真摯に学ぶことによって、「日本の極端な民族主義を取り除き、日本に歴史への省察を行わせ、国民間の相互信頼を確立することである」
「歴史への省察が欠如しているより大きな原因は、戦後に日本の政治体制と政権機構が粉砕されなかったことにある。これは同盟国だった日本とドイツの戦後改造の最大の違いでもある」
「冷戦形成後、大量の戦犯が釈放され、再び権力を握った。このうち安倍晋三氏の外祖父で東条内閣の大臣にしてA級戦犯である岸信介は1957年から2回首相に就任し、日米安保条約を改定した。安倍氏の戦争責任における姿勢および日米同盟の強調は、その外祖父と同じ流れである」
「2005年に靖国神社はパールの彫像をわざわざ建立。NHKは特別報道を行った。2007年8月、首相在任中だった安倍晋三氏はインドを訪問し、パールの長男とわざわざ面会した。A級戦犯「全員無罪論」を打ち出したインド国籍の裁判官パールに安倍らの『東京裁判史観』は依存している」
「中曽根康弘元首相は1985年に靖国神社を公式参拝し、中国などの政府や民衆の強い反発を呼んだ。だが翌年は参拝しなかったのみならず、胡耀邦総書記(当時)に書簡を送り『戦後四十年たったとはいえ、不幸な歴史の傷痕はいまなおアジア近隣諸国民の心中深く残されております』と書いた」
「中曽根氏は書簡で『世界諸国民の国民感情を十分に尊重することが、平和友好、平等互恵、相互信頼、長期安定の国家関係を築き上げていくために政治家が賢明な行動を取るに当たり遵守すべき基本原則であります』と表明した。安倍晋三氏は、これを鑑とすることができるだろうか」人民日報
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