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2013-01-28 文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ 『毒蛇山荘日記』
小沢一郎が正式に「生活の党」新代表に選出され、政治の世界に活気が戻って来ました。
やはり、小沢一郎が必要なのだ。
ところで、それなりに、安倍晋三も頑張っていますが、なんせ安倍晋三さんには、政治家らしい誇りと貫禄、風格がありません。
安倍特使として、親書をたずさえて中国を訪問した公明党の山口某にはさらに、それはありませんね。
昨日か一昨日の、中国の新国家主席・習近平に対する振る舞い方は、明らかに貫禄負け、属国化した日本の三流政治家の卑屈さが、よく出ていました。
保守論壇やネット右翼の皆さん、残念ながら、あれが「安部外交」の実態なのです。
おそらく安倍晋三さんが行っても同じことの繰り返しでしょう。そこへ行くと、小沢一郎には、習近平を圧倒する存在感が有ります。
胡錦濤に民主党議員を多数引き連れて行き、集団で会見したことがありましたが、胡錦濤 に対する小沢一郎の振る舞い方には、小沢一郎独特の貫禄が感じ取られたはずです。
ネット右翼の連中には、小沢一郎が土下座したぐらいにしか見えないだろうが、見る人が見れば、一目瞭然でしょう。
政治家は「御用聞き」でも「太鼓持ち」でもない。
一国を背負っていると言う「貫禄」と「威厳」「風格」が必要でしょう。
しかし、「貫禄」や「威厳」「風格」は、そう簡単に、一朝一夕で、身につくものではない。
現代日本の政治家たちが、必死になって「政治家・小沢一郎」を批判・罵倒するのは、そこに理由があります。
「政治家・小沢一郎」にしかないものに嫉妬しているのです。
安倍晋三さんが、所信表明演説かなんかをやったらしいですが、次に引用する「生活の党」党大会での小沢一郎の演説を読めば、どちらが総理にふさわしいか、あらためて言うまでもなく、一目瞭然でしょう。
代表に選出された衆議院議員・小沢一郎氏のスピーチ全文
ただ今は,ご出席の皆さまの総意を以って新しい出発にあたって党の代表をということで,ご推挙を賜った訳でありますけれども,この皆さまのご推挙を引き受けるにあたりまして,わたくし自身,何人かの方がたからお話しを頂きました時に,非常に考え,どうすべきか,ということに悩みまして,やはり,このような皆さまの御厚意を受けるに当りまして,なお,心の中に,自分が代表に就任して果たして本当に皆さまのために,そして,国民のために,或いはまた日本の国の将来のために,いいのだろうか,という自分自身の心に問いかけている状況であります。
その理由は,ひとつは昨年の総選挙におきまして,色々な原因はあったといたしましても,本当に多くの仲間,同士を失ってしまいました。当選してもらう事が出来ませんでした。その事につきまして,自分自身として本当に心から強く責任を感じております。そういう意味におきまして,形の上では,勿論「未来の党」に合流し嘉田代表の下で闘った訳でありますけれども,自分の皆さんに対する,同士に対する協力と力添えが充分出来なかったという思いで一杯で御座います。そういう自分自身の気持ちが,ひとつ。
それから,もうひとつは,わたくしは色々と「表に立て」「表に出ろ」「先頭に立て」という事を多くの方から言われております。
自分自身,何も,今までも,これからも,陰に隠れているつもりはありませんけれども,ただ,わたくしが代表として,或いは先頭に立って政治活動を行えば,必ず,皆さんも御承知の通りに,過去の3年半の権力の濫用による,私自身の政治活動は制約された3年半でありましたけれども,それに象徴されるような意図的な批判や誹謗中傷に晒される。まあ私自身は我慢すれば済む事ですけれども,その事によって皆なに迷惑を掛けるんじゃないかと,そういう思いを,たいへん強く持ち続けております。
そういうようなことで,本当に今日に至るまで,何人かの方からこのお話しを聞く度に,思い悩んで参った訳であります。
しかしながら,今申し上げました事は,既にこの会場にお出での皆さんが御承知の事であり,その事を分かった上で敢えて自分に代表を命ぜられた事なのだろうと,そのように考えまして,ここまで皆さんから御支援頂き,信頼頂き,御推挙頂く以上は,自分も非常な決意をもって,その代表の責任を果たさなければならない。(満場・拍手15秒間)
(小沢議員・少し涙)有難う御座いました。
今,本当に皆さんの御厚意を,直接,いただいて,その決意を新たに致しました。その御心添いは,わたくしの力の及ぶ限り,全力で皆さんと共に,国民のために,日本の国のために,頑張って参りたいと思います。(満場・拍手)どうぞよろしくお願い致します。(小沢議員・礼)(満場・拍手20秒間)
御推挙頂き,自分も皆さまの前で決意を申し上げましたので,この機会に党の代表として,若干,自分の思いを申し上げたいと思います。
政党の命は,やはり政策でございます。
勿論,まだ日本の風土の中では,論理的・合理的な政策とその説明が必ずしも素直に選挙結果に反映するということには,まだ残念ながら至っておりません。しかしながら,わたくし共は飽くまで,何と言われようとも,我々が国民の皆さまに約束した,そして我々の信念に基づいた政策を,その大義の旗を,飽くまでも掲げて行かなければならない。
それが,政党のあるべき姿だと思います。
この,政策の基本はわたくしが敢えて今申し上げるまでもなく,先般の選挙においても,そしてまた「国民の生活が第一」という我々の基本の原則,或いはまた,更に,もう少し遡れば「政権交代」の時に,国民の皆さまに御訴えした,それで約束した,その原点に戻れば自ずから決定されるものと,わたくしは,そのように考えております。
我々は飽くまでも,国民の生活,命と暮らしとを守って行く,この事を前提といたしまして,政策をあらためて『生活の党』として政策を訴えて参りたいと思います。
今日は基本政策の発表もある訳でございますが,この基本の政策を,できればぜひ,広範な国民の皆さん,そして有識者の皆さんの御意見,御協議を頂いて更に質的に良いものをつくり上げて行きたい。
特にあと半年で参議院の選挙でありますので,出来るだけ早急に,そしてより良い,いいものを国民の皆さまに,あらためて,申し上げたい。そのように考えておるところであります。
それから,もうひとつは政党,そして民主主義の,正に基本は,因って立つところは,主権者の総意。主権者の総意を示されるものは,選挙であります。
その意味で今申し上げましたように,参議院の選挙が6か月後,半年後には通常選挙が行なわれる予定になっております。この参議院の選挙は,今までの選挙戦にも増して,本当に日本の将来にとって大事な,大事な行く末を左右する選挙戦だと思います。
昨年の選挙で,自公は衆議院で3分の2の議席を獲得致しました。もし,夏の参議院選挙で,同様に自公,そして自公に連なる勢力とが一緒になって,結果として同じような参議院においても議席を占めるという事になりますと,本当に,その場その場でやりたい放題の政治が行なわれるという可能性が非常に強い。
勿論,国民にとっては何党であろうが,民主党であろうが自民党であろうが,どの党であろうが,国民のための良い政治をしてくれればいい訳でありますけれども,今日(こんにち)の新しく誕生した安倍内閣そして自公の状況を垣間見ておりますと,非常に,日本の将来にとって,危うい。危険な要素が見えて来ております。
勿論,単純に右とか左とかと言う事ではありませんけれども,それぞれの政党の或いはリーダーの理念・信念に基づいてその論理的結果で結論が出されるものであれば,それはそれなりに国民も我々も含めて意見はしてみてもそれなりに理解をすることが出来る訳でありますけれども,今日(こんにち)の状況を見ると,そのような理念や或いはしっかりした論理や合理性というものは,感じられません。その時々の,その時の思い付き,或いはその時々の自分の感情でもって色んな事を言い,色んな行動をするというきらいが,非常に強く,感じられます。
今日は具体的な色んな事を申し上げる訳ではありませんけれども,俗に言われる「憲法改正」やなんだかんだと言う話しであります。
特に,最初に黙祷致しました。アルジェリアでの問題が発生致しました。国際情勢を今日は言う話しではありませんが,こういうような不安定な状況は,わたくしは今後も更に続くのではないかと思っております。そういう中でですね,自衛隊の派兵ということが,また,言われるようになり,マスコミの場でもそれが当然であるかの如く議論がなされております。これも,謂わば日本人の生命や,或いは日本人の権益が危うくなった時に他所に軍隊を派遣するということは,正に海外派兵そのものでありまして,これは,あらゆる戦争というものも,そういう美名の下で群を外へ派遣してきた。これが戦争の大きな理由であります。
わたくし共は勿論,わたくし共の,国民の生命・財産を守ることをしっかりと行動しなくてはなりませんけれども,国際問題を一国の軍事力によって解決するという事は不可能である。そして更に紛争を大きくするという事は,過去の歴史を見ても,そしてまた,最近のイラクやアフガンがどうだという事を考えてみましても,世界最強の米軍,何万投入しようが,決して民を安定させることはできないということを証明している訳であります。(満場大拍手・7秒間)
わたくし達はそういう意味で,第一次大戦後には国際連盟,そして第二次大戦後には国際連合を,世界の総意として作った訳であります。
まだまだ,国連なんて当てにならないと,機能しないということを仰る方もおります。勿論充分でないことは,その通りであります。「北朝鮮の核実験の非難決議」も,ようやく,妥協の産物で出来たような状況でありますから,充分な機能を発揮できていないことはその通りですけれども,しかしながら私達はやはり,より良いものを,そしてより多くの国民の皆さまの,そして地球上の皆さんの理解を得ながら紛争を解決し,平和を維持しなければならない。
そういう事に考えを致せば,当然この単独な海外派兵という事が,どういう意味を持つのかということは当然分かるはずでありますけれども,わたくしはそういった議論が,メディアの間でも全くなされずに,ただ人質になって日本人の命が失われたという事のみで海外派兵という事に道を開くような議論というのは,非常にわたくしの言う基本の平和貢献にも反しますし(満場拍手6秒間)それから,わたくし共が国際社会で生き延びて繁栄をし平和を守って行く上では,わたくしは全く短絡的な議論だと,心から思っております。(満場拍手7秒間)
ちょっと横道にそれてしまいましたが,そういった中での現在の政権,そして参議院の選挙であります。従ってわたくし共は,今のような政治では駄目だと言う多くの人々と力を合わせなくてはなりません。
しかしながら,その力を合わせる,連帯・連携の基本はやはり,政治の理念であり,基本の政策であると思います。そういう意味で私達は,我々が「国民の生活が第一」というその原則に基づいた政策を,大義を,最後まで掲げ,その共通する共有するお互いの力を,皆なでもって力を合わせて何としても参議院選挙においては,今言ったような無茶苦茶なその場その場の思い付きの政治を,させてはならない。そのための力を国会内において,参議院内において,維持して行かなくてはならない。そのように考えております。
当面,わたくし共の党と致しまして次改選期を迎える6人の現職議員がおります。北から申し上げますと,青森の選挙区・平山君(参議院議員・平山幸司氏)と,新潟の選挙区・森君(参議院議員・森ゆうこ氏)そして広島の選挙区・佐藤君(参議院議員・佐藤公治氏),この3人が選挙の候補者として選挙戦に臨むことになります。それからまた,比例区でははた君(参議院議員・はたともこ 氏),広野君(参議院議員・広野ただし 氏),そして藤原君(参議院議員・藤原良信 氏)と,これまた3人の今現在,現職の候補者が夏の参議院選挙戦に臨むことになります。勿論,現職以外にも今一緒に選挙活動を共にしたい,参議院選挙にも参加したいと言う方もお見えになっておりますので,その皆さんの中からも候補者を決定しながら,一緒に力を合わせて頑張って行きたいと,そのように考えている所であります。
いずれに致しましても本当に小さな所帯になってしまいましたけれども,考えてみますと,我々もそして民主党もですね,ちょうど合併前の状態に戻ったというような現状で御座います(笑いながら)。その事を思うと,よくこの状況の中から政権を取るまで頑張ったなあという思いを(満場笑いと拍手)しておりますけれども,正に,その事を考えてみれば,今日(こんにち)の現状からスタートしたそもそもの民主党政権でありましたが,わたくし達が心を新たにして,ほんとうに,国民の皆さんの,そして日本の国の将来を見据えて考えた時に,もう一度,国民の皆さまのための「国民の生活が第一」という基本原則,基本の理念に則った政権を,もう一度打ち立てたい(満場拍手・約20秒間)。
こうして自分を省みず代表をお引き受けしたからには,今申し上げました,その決意をあらためて自分自身で心に刻み,そしてまた,皆さまの前で申しあげまして,わたくしの代表就任の御挨拶といたします。誠に有難う御座いました。(満場拍手続く)
(支持者書き起こし)
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