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1人区どころか2人区でも全敗の予想!「参院選惨敗」しても民主党が生き残る道
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/34716
2013年01月28日(月)田崎 史郎「ニュースの深層」 :現代ビジネス
「2009年衆院選で民主党が圧勝したのは、反自民の票がほとんど民主党に乗ったから。今は日本維新の会とみんなの党が自民党と民主党の間にいる構図だ。仮に反自民の流れが出てきたにしても維新、みんながある程度吸収し、民主党が独り占めして勝つことはないだろう」
これは政府首脳の分析だ。現状ではこの通りだろう。民主党は今年7月の参院選ではなく、3、4年後の次期衆院選を見据え、じっくりと党の立て直しを図るべきではなかろうか。
■維新の会の勢いは衆院選後も続いている
昨年暮れの衆院選を振り返ると、民主党は底割れしたような結果だった。議席が2009年衆院選の4分の1以下の57に落ち込んだだけではなく、比例代表11ブロックの得票数を合計すると、2984万票から963万票に2000万票あまりも落ち込んだ。得票率においても、42.4%から16.0%と激減した。
この結果を参院選に当てはめると、勝敗を左右する改選数が1の「1人区」で民主党が全敗を喫するのは言うまでもない。深刻なのは「2人区」でも、維新の会、あるいは維新の会とみんなの党の得票数の合計で競り負け、全敗の憂き目を見ることになることだ。
2人区は北海道、宮城、新潟、茨城、長野、静岡、京都、兵庫、広島、福岡の10選挙区ある。たとえば、民主党が固い基盤を持つ北海道で民主党は47.7万票、これに対し維新33.4万票、みんなの党15.6万票で合計49万票という結果だった。京都では民主17.8万票、維新29.0万票で、維新はみんなの党の選挙協力を得なくても単独で勝ち、民主党は負ける。
2人区のうち、維新が単独で民主党を上回っている選挙区が6選挙区もある。これらを元に比例代表も加えて民主党の議席を推計すると、改選議席の46を大きく割り込み、選挙区9、比例8の17議席となる。
もちろん、衆院選の結果がそのまま参院選に反映されるわけではなく、候補者の力量も影響する。たとえば、長野では前国土交通相・羽田雄一郎は父の元首相・羽田孜の時代から培った厚い地盤と地力がある。
しかし、維新の会の勢いは衆院選後も続いている。大阪市長・橋下徹頼みであることに変わりはないが、橋下は大阪市立桜宮高校の体罰問題で際だった情報発信力を生かし、賛否はあっても論争の中心に位置している。こういう橋下を自民党首脳は「政治の天才」と呼んでいる。
■地元を回り、揺るがない支持者を増やすことだ
これに対し、民主党は「改革の党」というイメージを維新に奪われてしまった。代表・海江田万里―幹事長・細野豪志というラインは内向きで存在感に欠ける。本来は結党の段階で作っておくべき党綱領を今ごろ作っている。前首相・野田佳彦が「ここで民主党がへこたれるわけにはいかない。必ずや出番はある」「再逆転の夏だ」(26日、滋賀県近江八幡市で)と力んでも、まだ有権者の胸に届かない。
だが、議席の上では衆院で野党第1党だ。参院でも7月に惨敗しても非改選議席が42議席あるため、よほどのことがない限り、あるいは党が再分裂しない限り、民主党は16年の参院選まで野党第1党であり続ける。
民主党内では「参院選で負ければ民主党はおしまいになる」などという弱気な声も聞かれるが、そう事を急がず、次期衆院選に向けて涙をのんだ候補者を取捨選択して支援するようにした方が良い。また、落選した議員は地道に地元を回り、多少の風では揺るがない支持者を増やすことだ。
民主党は1996年9月に最初の民主党をつくって以来、政党としての体裁を整えてきた。あれほど政権運営に失敗を重ねても、衆院選では963万人もの有権者が民主党と書いた。
民主党は次期衆院選を三段跳びのホップと思って、一から出直す腹構えが必要ではないか。そのようにどっしり構えていれば、冒頭の政府首脳が描いた構図は変わってくるだろう。(敬称略)
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