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2013/1/24 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
もう「アベノミクス」も終焉か。政府と日銀が“物価目標2%”という「共同声明」を22日に決定した途端、株価が急落している。きのう(23日)は200円以上も下落し、1万486円と今年の最安値で取引を終えた。
安倍首相は共同文書を「金融政策における画期的な文書。レジームチェンジだ」と達成感たっぷりに自画自賛していたが、結果は最悪。
意外なことに、市場は「安倍首相の満足げな表情を嫌った」という。
「もともと市場は、22日の“共同文書”の発表で、アベノミクスの主要政策は出尽くすとみていた。すでに13兆円の補正予算を組み終え、しばらく財政出動もない。期待先行で“円安”“株高”が進んだ安倍バブルは、ストップすると市場は危惧していました。こういう時こそ、首相は〈これからも次々に政策を打っていく〉と発言する必要があったのに、達成感に浸っていた。市場は、『やっぱりもう策はないのか』と判断した。その結果が株価の急落です」(市場関係者)
好材料が出尽くしたこの先、株価はどうなるのか。株式評論家の杉村富生氏はこう言う。
「2カ月間で約2000円も株価が上昇したのは、期待感で買われる“理想買い”でした。この先は、企業業績で買われる“現実買い”になる。市場の注目は、個別企業の業績に移ります。しかし、アベノミクスの効果が企業業績に反映されるのは、はやくても4〜6月。それまで空白期間が続くのではないか。4月以降も、平均株価の上限は、2010年4月につけた1万1339円でしょう。この時、為替は1ドル=94円だった。このラインを突破するのは難しいと思う」
2カ月前に仕込んでいた外国人投資家だけが、売り抜けてボロ儲けしそうだ。
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