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多駅前の道路30m陥没、大量の水流入 地下鉄工事中
2016年11月8日12時31分
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【動画】博多駅前で路面が陥没=読者提供
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陥没したJR博多駅前の道路=8日午前7時45分、福岡市博多区
http://www.asahicom.jp/articles/images/AS20161108000612_comm.jpg
8日午前5時15分ごろ、福岡市博多区のJR博多駅前の市道2カ所が縦約10メートル、横約15メートルにわたって陥没した。穴は徐々に広がり、計5車線の道幅いっぱいの約30メートル四方、深さ約15メートルになった。現場は地下鉄延伸のための工事中。穴には水が激しく流れ込んでいて穴がさらに広がる可能性がある。市は、周辺のビル10棟に避難勧告を出した。市は掘削が陥没の原因となったことを認め、謝罪した。
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付近では一時、ガス漏れもあり、警察が一帯を通行止めにし、火を使わないよう呼びかけた。最大で周辺の800戸が停電した。博多駅前3丁目のビルでは、70代女性が階段を踏み外して転落し、けがをした。
福岡市交通局によると、現場は市営地下鉄七隈(ななくま)線延伸工事の「博多駅(仮称)工区」部分のトンネル掘削中で、深さ約25メートルの地中を掘り進めていた。午前5時ごろ、現場に地下水が流れ込んできたため作業を中断。約10分後に道路上を交通規制して点検をしていたところ、路面の崩落が始まったという。
事前のボーリング調査で、現場付近は地下3〜5メートルより深い位置に地下水が流れているとわかっていた。これまでも掘削工事中にわずかに水がしみ出していたが想定内の量で、ポンプで排水していたという。交通局幹部は「万全の措置をとってきたが、一番恐れる陥没の事故が起きた。深く反省している」と説明した。陥没で崩壊した下水管から正午現在、水が流れ込んでいる。
九州電力によると、崩落と同時刻に博多駅周辺の約800戸で停電が発生。現場から約2・5キロ離れた福岡空港国際線ターミナルも停電し、自家発電に切り替え、その後、仮復旧した。陥没現場付近に地下埋設ケーブルがあるが、付近の立ち入りは規制されており、損傷しているかどうかの確認はできていない。停電は正午には、大型ビル向けなどの特別高圧の14戸に減った。
JRの新幹線博多駅の構内や駅ビルなどでも停電が発生。駅ビルを運営するJR博多シティは午後1時現在、停電に伴い「アミュエスト」「博多デイトス」「JRJP博多ビル」の開店時間は未定としている。在来線と新幹線、地下鉄空港線は通常運行している。飛行機の運航への影響もないという。
ふくおかフィナンシャルグループ(FG)によると、ふくおかFG傘下の福岡銀行(本店・福岡市)、熊本銀行(同・熊本市)、親和銀行(同・長崎県佐世保市)の全店舗で銀行窓口の入出金業務を停止している。福岡県内にある店舗内外に設置した一部のATMも稼働していない。オンラインシステムが安定しない状況が続いているためという。
2014年10月には、現場から約400メートル離れた福岡市博多区祇園町のはかた駅前通りで、車道が幅、長さ、深さ各約3メートルにわたって陥没する事故があった。地下鉄七隈線の延伸工事の影響だった。
00年6月にも、現場から約2キロ離れた福岡市中央区薬院3丁目の地下鉄のための掘削工事をしていた市道が、幅約5メートル、長さ約10メートル、深さ7〜8メートルにわたって陥没した。
地下鉄七隈線の延伸工事は14年2月に着工。今回の現場付近の「博多駅(仮称)工区」は、大成建設など5社による共同企業体が担当。地下鉄延伸工事の総事業費は約450億円で開業は20年度の予定。
現場はJR博多駅から西に約200メートルで、周辺にはオフィスビルやホテル、飲食店が立ち並ぶ。
◇
JR博多駅の駅ビルを運営するJR博多シティによると、停電に伴い、「アミュエスト」「博多デイトス」「JRJP博多ビル」の開店時間が未定になっている。「アミュプラザ博多」「博多阪急」は通常営業の予定。
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http://www.asahi.com/articles/ASJC82Q11JC8TIPE002.html
博多駅前で大規模陥没 銀行システムに障害
2016/11/8 11:23 (2016/11/8 13:07更新)
日本経済新聞 電子版
8日午前5時15分ごろ、福岡市博多区のJR博多駅前で大規模な道路の陥没が発生した。現場付近では地下鉄の延伸工事中だった。付近では停電が発生したほか、ガスの臭いもしており、福岡市は周辺に避難勧告を出した。市によると、停電の影響で70代の女性が転倒し軽傷を負った。
陥没したはかた駅前通り(8日午前、福岡市博多区)
周辺が封鎖され、多くの朝の通勤客に影響が出た。
http://www.nikkei.com/content/pic/20161108/96958A9E93819695E2EA9AE6E48DE2EAE3E3E0E2E3E49191E2E2E2E2-DSXMZO0927118008112016000002-PB1-4.jpg
陥没は徐々に拡大した(8日午前、福岡市博多区)
http://www.nikkei.com/content/pic/20161108/96958A9E93819695E2EA9AE6E48DE2EAE3E3E0E2E3E49191E2E2E2E2-DSXMZO0927141008112016000002-PB1-4.jpg
陥没範囲は長さ30メートル幅27メートル。停電の影響で博多駅周辺の商業ビルが営業できなくなったほか、銀行のオンラインシステムに障害が発生し、窓口での出入金ができなくなるなど影響が広がった。
陥没が起きたのは、博多駅から西方向にのびる「はかた駅前通り」で、駅から300メートルほどの交差点付近。オフィスや飲食店、商業ビルなどが並ぶ福岡市の中心地域。
県警によると、8日午前5時20分ごろから「道路が陥没している」との通報が相次いだ。警察や消防が確認したところ、大きくえぐられたように道路に穴が開いていた。
周囲にはガスの臭いが漂っているほか、穴の中には水がたまっている。当初は2つの小規模な穴が開き、その後崩落が広がって大きな1つの穴になったとみられる。一部は近隣ビルの土台部分に達しているもよう。市などによると陥没範囲は幅約27メートル、長さ約30メートル、深さ約15メートルに及ぶという。
市交通局によると、現場周辺では当時、繁華街の「天神」方面から博多駅へ市営地下鉄七隈線を延伸する工事が行われていた。作業中の午前5時ごろ、トンネル内で水の噴出を確認し、約15分後に陥没が発生したという。工事の作業員などに被害はない。市は工事と陥没の関連などについて調べている。
県警は周辺の広範囲に規制をかけて通行止めにするとともに、周囲のビルの関係者らに避難を呼びかけている。市は午前、一部地域に避難勧告を出し、近隣の公民館に避難所を開設した。
九電によると、博多駅を含む同市博多区で一時約800戸で停電が発生した。JR九州やJR西日本によると、九州新幹線や山陽新幹線、在来線の運行に影響はないが、停電の影響で博多駅構内で一部の営業用設備が稼働せず、エレベーターやエスカレーターなどが使えない場所が出ているという。
ふくおかフィナンシャルグループによると、8日午前にオンラインシステム障害が発生し、傘下の福岡銀行、親和銀行(長崎県)、熊本銀行(熊本県)で窓口での入出金や振り込みができなくなった。一部のATMも使えなくなっている。JR博多駅前の陥没事故の影響だという。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG08H46_Y6A101C1CC0000/
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