★阿修羅♪ > 日本の事件31 > 764.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
コンビニATMを使った巨額資金の不正引き出し事件(1)(2)誰が18億円の損をかぶるの?
http://www.asyura2.com/13/nihon31/msg/764.html
投稿者 てんさい(い) 日時 2016 年 6 月 06 日 12:44:47: KqrEdYmDwf7cM gsSC8YKzgqKBaYKigWo
 

http://www.daycodetimes.com/entry/2016/05/27/000000
2016-05-27
コンビニATMを使った巨額資金の不正引き出し事件

 少し前の話になりますが、5月15日(日曜日)午前5〜8時の3時間弱の間に東京、神奈川、大阪、福岡など全国17都道府県のコンビニATM約1400台から、1万4000回以上にわけて14億円以上が不正に引き出されていたことが5月22日になって報道されました。

 南アフリカにあるスタンダード銀行から流出した約1600件のクレジットカード情報で偽造カードを作り、100人以上の「出し子」がそのキャッシング機能を使って一斉にコンビニATMから資金を引き出したもので、明らかに大掛かりな国際組織が関与しています。

 それでは南アフリカのクレジットカードが(偽造されたものですが)、何でわざわざ日本のATMで使われたのでしょう? そのATMとは、ほとんどがセブンイレブンに設置されたセブン銀行のATMだったようです。

 それはセブン銀行のATMが海外カードのキャッシングにも対応していること、偽造しやすい磁気情報を書き込んだ旧式カードがまだ使用できること、1回当たりの引き出し限度額が10万円と国際比較でも格段に高いこと、それにセブンイレブンは店舗が多く集中出店方式なので短時間で多数のATMを操作できたこと、そしてたぶんですがこういう不正操作を感知して出金を止めるシステムが不十分だったことなどが考えられます。

 それでも不思議なことがあります。まず南アフリカの銀行から流出したクレジットカード情報が1600件だったとすると、普通はキャッシングには上限が設定されており世界的にその上限は500ドル(5万円)ほどであるはずで、1600件のカードで14億円は「絶対に」引き出せません。

 これはアフリカの銀行からクレジットカード情報を盗みだした犯罪組織が、システムそのものに手を加えてキャッシングの上限を取り払っていた可能性が強いのですが、それにしてもセブン銀行のシステムが異常な操作に機敏に対応できていなかったことも事実です。

 ATMが不正に操作された時間が午前5〜8時だったということは、不正開始から3時間弱もたってからようやく出金を止めたことになります。またその間にATMが不正操作されているセブンイレブンの各店舗やATMの入出金を管理している警備会社に通報していれば、もう少し違った対応となっていたはずですが、それも(あったのでしょうが)かなり遅れていたことになります。

 実はセブンイレブンに限らず最近のコンビニはどこも極端に人件費を削減しているため、とくに夜間・早朝の店舗にはアルバイト店員が1人しかいないこともあり、明らかに不審な人物がATMから何回も資金を引き出していても気にもかけなかったのかもしれません。

 要するにその辺を総合的に犯罪組織がリサーチして、セブンイレブンに設置されたセブン銀行のATMに狙いを定めて集中的に狙ったことになります。

 ほかの大手コンビニではローソンのATMは海外カードに対応しておらず、ファミリーマートは本年4月から対応していますが、被害にあったかどうかは確認できていません。

 ところが類似の事件は過去にもあり、2012年12月と2013年2月には中東オマーンのマスカット銀行など2行のクレジットカード情報が盗み出され、日本など27か国のATMから10時間かけて3万6000回の操作で4000万ドル(44億円)が不正に引き出された事件がありました。

 これは米国司法省がNYの「出し子」の米国人8人を起訴していますが、首謀者はわからないままです。また日本でもゆうちょ銀行や(ここでも)セブン銀行など220のATMから9億円が不正に引き出され、「出し子」のルーマニア国籍の3人が指名手配されていますが、当然に国外逃亡しています。

 ところでセブン銀行は自行には被害がないと発表していますが、そのためにはキャッシング元の南アフリカのスタンダード銀行がセブン銀行にその14億円全額を支払わなければなりません。通常のキャッシングならそれで問題がないはずですが、こういう明らかな犯罪事件では「被害拡大を防ぐ適切な措置をとらなかった」として支払いを渋る可能性もあります。

 そもそも南アフリカの銀行の関係者そのものが、この事件に関与していた可能性もないわけではありません。またキャッシングに限らずクレジットカードの事故・不正使用については保険でカバーされていることが多く、どこにも実損が出ない可能性もあります。

 日本だけでも盗難などによるクレジットカード不正使用の被害額は年間100億円以上あり、今回の14億円も「びっくりするほどの金額」ではありません。つまり迅速な再発防止策がとられる可能性も少なく、まもなく世間から忘れ去られてしまうことになりそうです。

 ボニーとクライドから80年しか経過していませんが、現金を強奪する犯罪はすっかりと形を変えてしまったようです。

http://www.daycodetimes.com/entry/2016/06/03/000000
2016-06-03
コンビニATMを使った巨額資金の不正引き出し事件 その2
闇株新聞 社会 話題の出来事を語る

 5月27日付けで「同題記事」を書いていますが、どうしても気になる不気味な事件なので続編です。

 その後の出来事としては5月31日に愛知県警が「出し子」の2名を逮捕したのですが、当然にそこから全国17都道府に100人以上いるはずの「出し子」に指令を出していた「日本における首謀者」にたどり着くことは不可能で、ましてや世界のどこかにいるはずの「全体の首謀者」にたどり着くことなど絶対に不可能です。

 逮捕された2名は別に特定の反社会グループに属しているようでもなく、単なる労務者で「知り合い」から頼まれただけで指令されたこと以外は何も知りません。たぶんですが2人で約10件のコンビニATMから数百万円を引き出して「知り合い」に渡し、それぞれ5万円の報酬を受け取っていたようです。

 「日本における首謀者」は「出し子」が逮捕されることは予想したうえで身の安全を確保し、全国規模で100人以上の「出し子」を動員し、引き出したまま持ち逃げしようとする「出し子」にも対応し、3時間弱の間に14億円(報酬支払い前)をかき集め、さらにそれを(1か所ではなさそうですが)どこかに持ってこさせたとすれば、その行動力・統率力はたいしたものとなります。

 しかもこの「日本における首謀者」は、世界のどこかにいる「全体の首謀者」からどうやってどういう条件で請負い、どうやって報酬分を引いた「純利益」を支払うつもりなのでしょう?まともに海外送金などできるはずがないため、大掛かりな地下銀行でも使うつもりなのでしょうか?

 また「全体の首謀者」はほぼ間違いなく海外にいるため、「日本における首謀者」が裏切ったときにどういう対処方法を考えているのかも想像がつきません。

 要するに考えれば考えるほど不気味なことだらけです。

 5月27日付けの記事に書いた2012年12月と2013年2月に起こった類似の44億円不正引き出し事件では、NYで「出し子」8人が逮捕されていますが全体の首謀者はもちろん逃げ切り、「NYの首謀者」と思しき人物が殺害されています。

 またこの時も日本ではセブン銀行とゆうちょ銀行から9億円が引き出されており、日本の「出し子」のルーマニア人3人はもちろん海外逃亡しています。

 さらに本日(6月1日)になって被害はセブン銀行だけでなく、ファミリーマートに設置したATMからゆうちょ銀行が2000万円、イーネットが4億円を引き出されていたと報道されています。つまり被害総額は14億円ではなく18億円以上だったようです。

 イーネットとは銀行ではなく、全国の銀行とコンビニなどが共同で設立したATM管理業務を行うサービス会社で多数の銀行カードやクレジットカードが使えますが、今回被害にあった4億円はゆうちょ銀行分であるとほぼ断言できます。

 その理由は全国的に海外のクレジットカードでキャッシングができる銀行がゆうちょ銀行とセブン銀行だけだからです。これは何と政府が2015年の成長戦略として推進していたサービスですが、メガバンクなどは試験的に「やっているふり」をしているだけです。

 つまり今回の事件の被害総額は、セブン銀行とゆうちょ銀行の被害額がもっと膨らまない限り18億円ほどだったことになります。

 セブン銀行は今回の事件を受けて5月27日から1回当たりのキャッシング上限額を10万円から5万円に引き下げたそうですが、何とも政府は余計な成長戦略を掲げていたことになります。だいたい海外旅行者が日本で海外発行のクレジットカードを使用することはあっても、それでわざわざ小口キャッシングすることもおかしく、成長戦略でもこういう実務的には意味がなく犯罪機会を提供するだけのものは即刻やめてしまうべきです。

 5月31日に逮捕された2人は、すべてのカードが同じ暗証番号だったと言っているようで、だとするとその南アフリカの銀行内部にも協力者がいたと考えたほうが自然です。だとするとセブン銀行とゆうちょ銀行に、キャッシングした(つまり建て替えただけの)18億円がすんなり支払われることも難しいような気がします。

 つまり日本中で(たぶん世界中でも)セブン銀行とゆうちょ銀行だけが、こういう国際的犯罪組織(全体の首謀者)に収益機会を提供していたことになります。

 そして何よりも不気味なことは、その「全体の首謀者」と「日本における首謀者」が見事に連携して(今のところですが)、日本の金融システムにおける「お人好しなサービスの次の穴」を虎視眈々と狙っているに違いないところです。


http://www.asahi.com/articles/ASJ663RD3J66UTIL00S.html
ATMから18億円超が引き出された事件、新たに逮捕者
2016年6月6日11時51分

 全国の現金自動出入機(ATM)で5月、短時間に約18億6千万円が一斉に引き出された事件をめぐり、警視庁は6日、東京都北区上十条5丁目、塗装工和泉智之容疑者(34)を不正作出支払用カード電磁的記録供用と盗みの疑いで逮捕し、発表した。

 警視庁は、和泉容疑者は現金引き出し役の一人とみており、一連の事件の逮捕者は愛知県警が逮捕した2人に続き3人目。容疑を認めているという。

 組織犯罪対策特別捜査隊によると、和泉容疑者の逮捕容疑は5月15日、東京都荒川区内のコンビニのATMで、南アフリカの銀行が発行したカードの情報を書き込んだ偽造カードで現金70万円を引き出して盗んだというもの。カード情報のキャッシング機能を使い、セブン銀行のATMから約3分間で10万円を計7回引き出していたという。

 一方、一連の事件に加えて、昨年12月27日午前にも東京都内などのセブン銀行のATMから約1億円が短時間で一斉に引き出されていたことがわかった。南アフリカの銀行とは別の海外の金融機関が発行したカード情報を書き込んだ偽造カードで引き出されたとみられる。一連の事件と手口が似ており、警察当局が関連を調べている。  

  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 日本の事件31掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
日本の事件31掲示板  
次へ