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北海道男児置き去りは「しつけ」か「虐待」か 芸能人巻き込み論戦「沸騰中」
J-CASTニュース 5月31日(火)19時53分配信
北海道七飯町の山林で小学2年生の男児(7)が行方不明となっている問題で、「しつけと虐待」の線引きをめぐる議論が巻き起こっている。ネット上で盛んな意見が交わされる中、SNSなどで持論を展開する芸能人も続々と登場している。
「明らかにネグレクト!虐待です」「殺人同等で問われるべきですね」――。今回の件を「しつけではなく虐待」とみた芸能人からは、このように両親を過激に批判する声が次々と上がっている。一方で、ビッグダディこと林下清志さんなど、自身の育児経験から「(親を)責める気にはとてもならない」と同情的な立場をとる芸能人もいる。
■茂木健一郎「しつけではありません。犯罪です」
男児が行方不明になったのは2016年5月28日17時頃。両親から「しつけ」として七飯町の山中で車から降ろされた後、行方が分からなくなった。約5分後に父親が現場に戻った際には姿が見えなくなっていたという。警察や消防が100人以上の体制で捜索を続けているが、31日17時時点では男児の手がかりすら見つかっていない。
当初、両親は山菜採りをしていた際にはぐれたと警察に説明していた。事実とは異なる虚偽の説明をしたことについて、父親は「世間体を気にした」などと複数のメディアからの取材に答えている。産経新聞電子版が29日に配信した記事によれば、父親は「親としての威厳を示さなければ」という思いで、男児に反省を促すため山中に放置したという。
この一件を発端に、ネット上では「しつけ」と「虐待」の線引きをめぐって盛んな議論が交わされることになった。ツイッターやネット掲示板には、両親への批判や同情を含む様々な意見が数万件以上は寄せられている。
こうした議論には、芸能人も次々と「参戦」している。脳科学者の茂木健一郎さんは29日のツイッターで、「『しつけ』ではありません。『保護責任者遺棄罪』(刑法218条)という犯罪です」とツイッターに投稿。続けて、「『しつけ』という言葉を使う人も嫌いです」とも述べており、両親に批判的な立場を示している。
タレントのクリス松村さんは29日、「置き去りが...しつけという感覚...恐ろしい」と持論を展開。「大人という立場を利用して、子供に対する精神的な暴力」として、「許しがたい行為」だと断じた。また、エジプト出身タレントのフィフィさんも同日のツイッターで、「どんな結果であれ親はネグレクト、いや虐待」「殺人同等で問われるべきですね」などと両親の行為を厳しく批判している。
「お父さんを責めるつもりにはとてもならない」
尾木ママこと教育評論家の尾木直樹さんは、今回の件に関連したブログ記事を続けざまに更新している。
29日には、「明らかにネグレクト!虐待です」と厳しく指摘。翌30日にも、「しつけのお仕置きで7歳を山中に放置するでしょうか!? 」「悪いしつけの見本です...虐待です」などと複数の記事にまたがって持論を展開。さらに31日には、今回の事件を直接指したわけではないが、「(日本では)変な人権侵害の放置事件まで発生する」とまで言及していた。
その一方で、自身の育児経験から「しつけ」をした両親に同情的な立場を示す芸能人もいる。タレントの伊集院光さんは30日放送のラジオ番組で、言う事を聞かない子供については「(親も)パフォーマンスを大きくせざるを得ない」「しつけの手加減って、難しい」などと一定の理解を示した。
また、18人の子供の父親である「ビッグダディ」こと林下清志さんは31日に更新したブログで、自身の育児経験を引き合いに「一般論や育児論を持ち出して、今あのお父さんを責めるつもりにはとてもならないのです」など同情的な意見を展開している。
林下さんによれば、日々の生活に追われる中では、口頭で丁寧に諭すしつけを実践することは「なかなか難しい」。そのため、今回の件についても、「しつけとしての方法としての論議はあるのでしょうが...」とした上で、「自らが招いてしまったこの事態に、お父さんの後悔の気持ちもいかほどかと察してつらくなります」とつづっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160531-00000007-jct-soci&pos=4
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「しつけ」で子どもを山に「置き去り」 意外に多い「私も同じ目にあった」
J-CASTニュース 5月30日(月)17時49分配信
北海道七飯町の山林で北斗市の小学2年生の男児(7)が行方不明となった一件は、「しつけのために山中で放置した」という両親の証言で新展開を見せている。
当初「山菜採りの最中に行方が分からなくなった」と警察に説明した両親だが、これが後に嘘だと発覚。「しつけ」と言えるのか、とネット上の意見が「親批判」に傾く一方で、「私もよくされた」と体験談を語る人も多い。
■とくダネ・小倉「親の叱り方としてはありがち」
男児は2016年5月28日に家族4人で鹿部町を訪れた。しかし、水遊びの後、車道に向かって石を投げたため父親から叱責。七飯町の山中で「しつけのため」車から降ろされた。泣きながら車を追ったため1度は車内に入れられたものの、約500メートル先で再び降ろされた。約5分後、両親がその場に戻った頃には姿が見えなくなっていたという。周囲はうっそうとした山林で、函館中央署などが29日に約180人で捜索したが、日没までに見つからなかった。30日も朝6時から捜索が始まっている。
男児の父親は30日朝放送の情報番組「とくダネ!」(フジテレビ系)スタッフの取材に
「最初にお仕置きで(中略)って話を出すのは...気持ち的にちょっと...それで(捜索を)お願いするのはできなかった。ちょっと世間体を気にしてしまいました」
と答えた。
7歳の男児を山林に置き去りにし、警察に虚偽の説明をする――。そんな両親の姿勢にネット上では疑問の声が噴出した。
一方、自身の体験談を踏まえて「(親による置き去りは)よくあることだ」と指摘する人も少なくない。
父親への取材を放送した「とくダネ!」で、番組司会の小倉智昭さんは「そんなに悪いことするんだったら連れて行けないからここにいなさい、ってのは親の叱り方としてありがちだと思う」と語った。
財布叩きつけられ「これで帰りたければ帰りなさい」
事件をうけ、ツイッター上でも
「私も幼少期によく親に怒られては置いて帰られていました。」
「長女があんまりわがまま酷くて、車から下ろして置き去りにしたことある」
「私も妹も言うこと聞かなくて夜に山連れてかれた」
といった「告白」が相次いでいる。
兵庫県に住む20代女性はJ-CASTニュースの取材に、こんなエピソードを明かす。
「以前、能登(石川県)の山林で母親に財布を叩きつけられ、『これで帰りたければ帰りなさい』と言われて放置されました。比較的人通りの多い山道だったので無事でしたが、その時は泣きながら親を探し回りました」
行方不明となって捜索された経験はないにせよ、今回の男児と同じ経験をした、もしくは自分の子どもにさせた人は存外多いのかもしれない。
ただ、今回の場所はヒグマも生息しているとされる北海道の山林で、夜はまだまだ冷え込む季節。「場所が悪かったかねぇ」――30日放送の「とくダネ!」で、小倉さんはこうつぶやいた。
最終更新:5月31日(火)8時18分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160530-00000001-jct-soci
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