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(C)日刊ゲンダイ
清原容疑者はいくらでも覚醒剤を入手できる立場にいた 溝口敦の「斬り込み時評」
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geinox/174958
2016年2月8日 日刊ゲンダイ
【溝口敦コラム「斬り込み時評」】
元プロ野球選手の清原和博容疑者(48)が覚醒剤で逮捕され、テレビやスポーツ紙などは、どのように入手したか、入手先探しに躍起である。
日本では覚醒剤の流通は8、9割、暴力団が仕切っている。たとえ不良中国人が自力で大量に覚醒剤を密輸入しようと、全国への荷さばきは暴力団に頼るしかない。
だから清原の場合も入手ルートは暴力団系の売人、現役組員か元組員だろう。清原がどこの誰からと言いたがらないのは、その者を逮捕させたくないからとみられる。清原は覚醒剤の初犯だから、有罪であっても、執行猶予がつく。だが、彼の供述で逮捕される売人はプロで再犯だろうから、長めの実刑を食らうのは間違いない。
では、どこの何という暴力団か、が次の疑問になる。覚醒剤は代紋でする商売ではないといわれる。代紋の違いに関係なく、覚醒剤は組織横断的に卸され、流れていく。たとえば北九州の工藤會が密輸入し、大卸となった覚醒剤を山口組や稲川会、松葉会系などの仲卸が荷受けするのはごくふつうのことである。
どこの暴力団かの解明はあまり意味がなさそうだが、ただ清原は6代目山口組・司忍組長をうたい上げた演歌を好んで歌うようだし、山口組には特別な思い入れがあるようだ。
たまたま昨年末に刊行された生島マリカ「不死身の花」は、いずれゴーストライターがまとめたはずの半自伝だが、ここで生島女史は西武時代の清原と1年たらず男女の関係だったと明記している。当時、女史は大阪・北新地でクラブのホステスをし、本の中ではアルコール中毒としているが、同時に覚醒剤依存症だったことはキタでは広く知られている。
彼女は清原の後、有名ヤクザの間を転々とする。一例を挙げれば、もともと菅谷組の出で、日本一の金持ちヤクザとされたサージこと生島久次・生島組組長と結婚を約束する(生島組は現在山健組系)。また3代目山健組組長・桑田兼吉の愛人だったことでも名が通っている。
つまり清原容疑者は生島女史ルートなど、その気になれば、いくらでも覚醒剤を入手できる立場にいた。
今でもキタでは「大阪・堂島のホテルで清原と一緒に覚醒剤をやった」などと話すクラブホステスが珍しくない。どうやら清原はこの辺から覚醒剤の深みにはまったようだ。覚醒剤の常習から抜け出すのは難しく、今回の事件後も、再犯を繰り返す恐れがある。
みぞぐち・あつし▽1942年7月5日生まれ。早大政経卒 徳間書店、博報堂勤務を経て、フリージャーリストに。暴力団や闇の世界に深く食い込んだド迫力ルポには定評がある。『食肉の帝王』で第25回講談社ノンフィクション賞受賞、日本ジャーナリスト会議賞受賞。『暴力団』(2011年)がベストセラーに。
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