http://www.asyura2.com/13/nihon31/msg/646.html
Tweet |
<あの日あの時から〜2015年ニュース掘り起こし>
「滑走路に座り込まないといけないのか…」。小型機墜落事故が7月26日に起き、住民ら3人が死亡した東京都調布市富士見町では、地元の悲痛な叫びが続いている。調布飛行場から離陸した小型機が同町内に墜落したのは、35年ぶり2度目。飛行場を管理する東京都に、市民が自家用小型機撤廃などを要望したが、都の回答はない。同町の自治会は署名運動の検討を始め、場内に入る実力行使を口にする町民も出てきた。
今月初旬のある日、墜落現場周辺を記者が歩いた。全焼した家屋の骨組みが残り、火柱が噴き上げた当時の惨状が脳裏をよぎる。近隣に住む60歳男性は「現場の目の前を通ると、暗い気持ちになる」と伏し目がち。別の男性は「この辺りはみんなナーバスになっている」と明かした。「もう話したくありません」「もういいでしょ」と口を閉ざす住民もいた。航空機のエンジン音が、取材の会話を何度かさえぎった。
事故後の9月、調布飛行場周辺の富士見町、上石原、飛田給の自治会などが連携し、「三町地域協議会」を設立。10月6日に東京都へ要望書を提出。(1)飛行場の管理運営実態の検証と安全対策の構築(2)小型の自家用機の撤廃と事業機の制限(3)事故発生時の保険などの加入と迅速な補償制度の義務化、が主な内容。11月中の回答を求めた。
しかし今月に入っても都の納得いく回答がなく、住民の失望感は高まった。17日に富士見町内で行われた自治連合会の役員会では、不満の声が相次いだ。「住民をバカにしている」「被害者家族に誰もおわびに来ていない」「加害者が誰も名乗り出ない。責任のなすり付け合いだ」「新国立競技場に400億円も出せるなら、全焼家屋の再建費用を負担しろ」…。
次の行動を起こすために、署名運動の検討を始めた。都に提出した要望書を流用するか、新たな文章を考えるか。署名の集め方など、三町地域協議会とも相談の上、具体的な準備に入る。富士見町自治連合会の塚本信之会長(74)は「本当は飛行場をなくしてほしいけど、離島便や災害対策の必要性は分かる。次に落ちないようにするために、小型機は撤廃してほしい」と力を込めた。
調布飛行場は市街地に密接し、移転問題で揺れる沖縄・米軍普天間飛行場との共通点を指摘される。富士見町のある町民は「辺野古で抗議する人たちのように、我々も滑走路に座り込まないといけないのか。実力行使をする前に、東京都は分かってほしい。高齢の住民が多いから、強硬なデモはできない」。我慢の限界が近づいている。【柴田寛人】
◆調布小型機墜落事故 7月26日午前11時ごろ、調布飛行場を離陸した直後の小型機が約690メートル先の住宅地に墜落して大破し、炎上。機長、同乗者1人、住民1人が死亡。同乗者3人が重傷、住民2人が負傷。住宅は全焼1棟、半焼1棟、部分焼が2棟など。事故機の行き先は伊豆大島を予定。目的は操縦者の技量を維持する「慣熟飛行」と届け出られていたが、調布飛行場で禁止されている「遊覧飛行」だった可能性が指摘されている。
国の運輸安全委員会は、何らかの原因でエンジン出力が低下し、墜落した可能性があるとして、事故機のエンジンを米国のメーカーに輸送。来年1月12日から調査が始まる。今回の事故原因が明らかになり、再発防止策が講じられるまで、自家用小型機運航の自粛を要請中。
http://www.nikkansports.com/general/news/1582326.html
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 日本の事件31掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。