２０年前に大阪市東住吉区の民家で小学６年生の女児が死亡した火災。
保険金目的で娘を殺したとして、無期懲役の判決が確定していた母親と当時の同居男性について１０月、裁判のやり直しが決定。
取材では警察の取り調べの問題、自白に頼った裁判所の姿が見えてきた。
母親が２０年ぶりに釈放された。
大阪高裁が「無罪の蓋然性が高い」として再審を決定。
かつての家は駐車場になっている。
火事は軽ワゴン車を止めていたガレージから出火し家は全焼。
家には母親や長男ら４人がいたが３人は避難。
風呂に入っていた女児が逃げ遅れて死亡。
長男は「姉を呼んだが出てこられなくて、煙がすごくなった。
（母は）落ち込んでいた。
泣いていた」と話した。
火事から５０日後、母親が警察に逮捕。
容疑は当時一緒に暮らしていた男性と共謀し、放火して女児を殺害したというもの。
動機は１５００万円の生命保険金とされた。
母親らは車のローンを抱える一方で新築マンションの購入を計画。
火事の２日後に保険会社に電話していたことから、警察は保険金目当てに女児を殺害したと判断。