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生田美玲さんの11日の足取りと行方不明の経過(神戸新聞社作成)
転載するNHKの記事に、「君野容疑者は「女の子とは面識はなかった。先月11日に、コンビニエンスストアの近くの入浴施設付近で『かわいいね。絵のモデルになってくれないか』と声をかけたら『いいよ』と言ってついてきた」などと話した」とある。
検察がこの供述内容を公判で証拠として使いたいと考えたとき、その信憑性に大きな傷があることに気づくはずである。
被疑者が女児に声を掛けたとされるコンビニ近くの入浴施設(周辺には2軒の入浴施設しかなく位置関係から“湯あそびひろば ゆぇ〜ぶなぐら”と推定)は、女児が訪問したマンションの近くにある。
女児は、防犯カメラで姿を捉えられたコンビニの少し先にあるマンションまで行ったが管理人の説明で友達に会うのをあきらめ、自宅に戻る方向に歩き始めたようである。それは、冒頭に引用した表にまとめられている目撃証言から推測できる。
女児は、友達のマンションを出たあと、その姿を4ヶ所で目撃されている。
午後4時半頃(マンションを出て1時間近く経過)、自宅のそばにある名倉幼稚園の前で目撃されている。女児は、自宅まで数分のところまで戻ってきていながら、そのまま家に帰ってもつまらないと思ったのか、自宅とは反対の方向に歩いていった。その後、午後5時頃名倉交番前→午後5時半頃大丸山公園近く・夢野台高校付近という順で女児の姿が目撃されている。
目撃証言が正しいとすれば(全部でなくても1ヶ所でも正しければ)、被疑者の「コンビニエンスストアの近くの入浴施設付近で『かわいいね。絵のモデルになってくれないか』と声をかけたら『いいよ』と言ってついてきた」という供述は不合理なものになる。
というのは、4時頃から5時半過ぎにわたるどの目撃証言も、被害女児は一人で(歩いて)いたとことになっているからである。
目撃証言を考慮すると、被疑者が被害女児に声を掛け連れ歩き始めた時刻は、午後6時過ぎ(女児の足取りを考えると午後6時半頃)でなければ辻褄が合わないことになる。
女児の行動で説明すると、最後に目撃された夢野台高校付近から来た道を戻り、名倉交番がある交差点まで到達し、その後、コンビニがある歩道とは反対側の歩道を入浴施設(“湯あそびひろば ゆぇ〜ぶなぐら”)まで歩いたことになる。
女児は、3時頃から歩きっぱなしで疲れ切っているはずだが、当日歩いた行程ほぼすべてを再び折り返したものとしよう。そうであるなら、その過程で誰からも目撃されなかったことに違和感を覚える。9月11日の午後6時頃になると東京より西にあると神戸でもさすがに日暮れの雰囲気が漂っているから、小学校低学年(1年生)の女児が一人でふらふら歩いていれば目を引いたはずである。
次に、被疑者が女児に声をかけ連れ歩いた状況を想像してみよう。被疑者には近所では良くない評判が立っているようだから、被疑者を知っているひとが夕暮れ時に女児を連れて歩いている姿を見れば、強く記憶に刻まれたはずである。知人でなくても、それなりに交通量が多い道路を歩いたことになるから、目撃者がまったくでてきていないのは奇妙と言わざるをえない。
このようにこれまで報道されてきた情報をベースに考えると、「コンビニエンスストアの近くの入浴施設付近で『かわいいね。絵のモデルになってくれないか』と声をかけたら『いいよ』と言ってついてきた」という被疑者の供述は、報道されてきた目撃証言をことごとく無視する(ボツにする)ことによってなんとか成立するレベルのものであることがわかる。
9月11日の女児に関する目撃証言は、女児が行方不明になったことで集められたものであり、被疑者が女児を連れ込み殺害し遺体を切断したことで集められた証言ではない。
さらに、目撃証言のすべてが児童のものであり、勘違いや見間違いという言い訳はしやすい。
決定的なのは、裁判で何を証拠として出すかは検察の判断であり、殺人・遺体損壊・遺体遺棄の裁判で失踪した女児の足取りに関する目撃証言を出す必要性はない。(これまでの冤罪事件でも、検察は不都合な証言は聞かせない戦術をとっていた)
検察は、ようやく引き出した被疑者の供述を重要な証拠とするため、午後4時の名倉幼稚園前から午後5時半過ぎの夢野台高校付近での目撃証言までをなかったことにするだろう。
それらの目撃証言は、公判で証拠として提出する必要がない内容だから当然と言えば当然である。
当事件は裁判員裁判になるはずだが、裁判官もしくは裁判員が行方不明当日の目撃証言と被疑者(被告)が声を掛け連れ込んだという供述のあいだにある“矛盾”をつかない限り、9月11日の目撃証言はなかったことになってしまうだろう。
※ 参考資料
長田区銭湯のマップ
http://batchgeo.com/map/c49597df9ef4bca4927e5807267efef9
NHK記事の内容や女児の行動範囲から、「コンビニエンスストアの近くの入浴施設」は、“湯あそびひろばゆぇ〜なぐら”と推定できる(地図でバルーンPのところ:その他はNの明泉寺湯しか考えられない)
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「絵のモデルになって」小1女児に声かける[NHK]
10月21日 19時23分
神戸市で小学1年生の女の子の遺体が見つかった事件で、殺人の疑いで再逮捕された男が女の子の殺害を認める供述を始めたうえ、事件のいきさつについて「女の子とは面識はなかった。『絵のモデルになってくれないか』と声をかけたらついてきた」などと話していることが、弁護士への取材で分かりました。
先月23日、神戸市長田区の雑木林で、行方が分からなくなっていた小学1年生の生田美玲ちゃん(6)の遺体が見つかった事件では、近くに住む君野康弘容疑者(47)が殺人の疑いで再逮捕されました。君野容疑者は、これまで黙秘を続けていましたが、検察の調べに対し、女の子の殺害を認める供述を始めたことが、捜査関係者などへの取材で分かりました。
また、21日面会した弁護士に対し、女の子に声をかけたいきさつなどについて、具体的に話したことが新たに分かりました。
弁護士によりますと、君野容疑者は「女の子とは面識はなかった。先月11日に、コンビニエンスストアの近くの入浴施設付近で『かわいいね。絵のモデルになってくれないか』と声をかけたら『いいよ』と言ってついてきた」などと話したということです。
そのうえで「取り返しのつかないことをしてしまった。本当に申し訳なかった」と話したということです。
警察は、引き続き、詳しいいきさつや動機について調べを進めています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141021/k10015583681000.html
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