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日航機墜落29年 「人間ドラマ」で見せたフジ特番に評価の声
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2014年8月14日 日刊ゲンダイ
フジテレビが12日に放送した「8・12日航機墜落 30回目の夏」の評判がいい。
午後6時半から2時間半にわたり、当時のニュース映像に再現ドラマを交えて報じた特別番組。事故発生と同じ午後6時56分に差しかかると、御巣鷹山で黙とうする関係者の様子も生中継でつないだ。
520人の命を奪った大惨事だ。いまだに多くの人々の記憶に残っている。ところが、その12日に振り返る特番はこれ1本で、NHKもスルーした。現場に一番乗りし、生存者の救出映像を持つ強みを存分に発揮した格好だ。
お茶の間の関心も高かった。平均視聴率は13・5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と横並びトップの数字をマーク。放送ジャーナリストの小田桐誠氏も、「良質で見ごたえのある番組だった」と評価する。
番組の予告で強調されていた「新事実」は、目を見張るようなものではない。これまで報じられてきた事故原因が覆ることもなかった。その代わり、乗客同士の会話や操縦室での細かなやりとりの数々を拾い、丁寧に紡いだ印象だ。
すでに公表されていたボイスレコーダーの音源よりも鮮明に記録されたテープを入手。最新の技術でクリアにすることで、聞き取れなかった操縦室でのやりとりを再現した。さらに4人の生存者のひとりである吉崎博子さんの話をもとに、爆発音が起きてから墜落するまでの32分間の機内の様子を再現ドラマで振り返っている。
改めて29年前を思い出した視聴者も多かっただろう。
前出の小田桐氏が言う。
「最新のCG技術を駆使しながらも、番組づくりはオーソドックス。音源だけではイメージしにくい部分を再現ドラマとして映像化し、3組の乗客を軸とした人間ドラマにすることで、32分間の極限状態がどれほどのものだったのか、見る側の心に大きく訴えかける内容になっていた。事故解明の大事な手がかりとなるボイスレコーダーの内容紹介や、日航の現役機長、OBといった専門家の使い方も的確でした」
過去にも手を替え品を替え、いろいろな切り口や演出で検証番組がつくられてきた。小説や映画の題材にもなっている。それでも、「歴史に残る事故を風化させないのはメディアの役割。とりわけテレビが取り上げることに大きな意義がある。無念の晴れない遺族の思いも配慮した上での番組制作は、報道機関の使命といっても過言ではありません」(小田桐氏)。
見る側も作る側も、テレビ報道の意義を改めて考える機会となったのではないか。
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