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【冷凍食品に農薬】逮捕1週間 マラチオン検出、容疑者のみ 小さな容器で工場持ち込みか[産経新聞]
2014.2.1 10:53
食品大手マルハニチロホールディングスの子会社「アクリフーズ」群馬工場(群馬県大泉町)の農薬混入事件で、群馬県警が鑑定した工場従業員の靴などの所持品のうち、農薬「マラチオン」が検出されたのは阿部利樹容疑者(49)=偽計業務妨害容疑で逮捕=の靴だけだったことが31日、捜査関係者への取材で分かった。1日で逮捕から1週間。捜査上の課題も残っている。
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県警などによると、阿部容疑者は当初、容疑を否認していたが、その後「やったのは私です。自宅にあった市販農薬を1人で混入した。こんな大ごとになるとは思っていなかった」と関与を認める供述を始めた。
動機についても、「賃金や待遇に不満があった」などと供述。アクリ社が約2年前から給与体系を年功型から能力型に移行したのに伴い、給与が上がらずボーナスも減額されたことなどが背景にあるとみられる。
接見した弁護士は、「最初は反響の大きさに驚き、動揺してあいまいな供述を繰り返していたが、徐々に責任の重大性を自覚したようだ」と説明する。
県警の鑑定では、マラチオンが付着していたのは阿部容疑者の靴のみ。他の従業員の靴から検出されたのは清掃で使われていた別の農薬成分とみられる。マラチオンは、阿部容疑者が使っていた作業用の腕カバーからも検出されたが、自宅からは見つかっておらず、入手方法の解明を急ぐ。
また、工場内へのマラチオンの持ち込みは、小さな容器に入れ、腕カバーに隠したとみられるが、捜査関係者によると、混入現場の目撃は今のところない。
一方、県警は逮捕後、捜査員約50人を改めて工場に派遣し、回収された商品の確認を行っている。県警幹部は「国民に大きな不安を与えた事件。やれることはすべてやる」としており、最高で懲役3年の偽計業務妨害罪より量刑の重い容疑での立件も視野に入れて捜査を続けている。
ただ、最高で懲役15年の傷害罪を適用するには、混入と健康被害の因果関係の立証が必要だが、商品を食べて下痢や嘔吐(おうと)を訴えた人の食べ残し品からマラチオンが検出された例はない。
毒物を混入させた場合に懲役10年が科される流通食品毒物混入防止法違反罪も検討されているが、毒性が低く、法律で規制されていないマラチオンをそもそも「毒物」とみなせるのかという問題が横たわる。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140201/crm14020110560004-n1.htm
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