http://www.asyura2.com/13/nihon31/msg/212.html
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「健康被害」や回収商品の流れ
農薬混入、つかめぬ「故意」の手口 マルハ系工場 [日経新聞]
発覚から約2週間、捜査続く
2014/1/13 18:57
マルハニチロホールディングスのグループ会社アクリフーズの群馬工場で製造した冷凍食品から農薬「マラチオン」が検出された問題で、群馬県警は工場内で何者かが意図的に混入した可能性があるとみて捜査しているが、13日までに混入経路は分かっていない。製造日や製造ラインはばらばらで、点と点を結ぶ「線」は見えていない。
これまでの調べで、複数の従業員が工場内で使っている作業靴に農薬が付着していたことが判明。農薬は数種類で、県警は成分を分析してマラチオンとの関連を調べている。
アクリ社によると、マラチオンが検出されたのは7商品9個。昨年10月4日〜11月5日のそれぞれ別の日に製造され、農薬は複数回混入されたとの見方が出ている。
工場の製造ラインは5種類(8本)。1階にピザとグラタン、2階にホットケーキ、コロッケ、フライで、それぞれ独立した部屋にある。9個はコロッケ、フライ、ピザのラインで製造し、1階の同じ包装室に集められていたが、室内でのラインは別々だった。
ある男性従業員は「別のラインに行くことはあまりない。作業服にはポケットがなく、農薬を気付かれずに持ち込むのは難しい」と話す。作業工程は細分化されている。フライなら、衣やパン粉を付け、油で揚げた後、フリーザーで急速冷凍するといった具合だ。1メートル間隔で人が配置され、「両手を使って作業をしているので、(農薬混入のために)少しでも休んだら製品が山になってしまう」。
群馬県警は昨年12月29日の問題公表を受けて捜査を開始。工場関係者への事情聴取や鑑識作業、食品の分析を進め、従業員の勤務状況も確認している。アクリ社は10日、「食品への農薬混入によって業務を妨害された」として大泉署に被害届を提出。県警は業務妨害より罰則が重い流通食品毒物混入防止法違反罪の適用も視野に入れている。ある県警幹部は「故意に混入したと立証するには、客観的事実の積み重ねが不可欠だ」と話す。〔共同〕
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG13010_T10C14A1CC1000/?dg=1
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体調不良2500人…でもマラチオン検出ゼロ 「健康被害」は別の要因?[産経新聞]
2014.1.13 10:00
食品大手マルハニチロホールディングスの子会社「アクリフーズ」群馬工場(群馬県大泉町)で製造した冷凍食品から農薬「マラチオン」が検出された問題で、各地で報告されている「健康被害」とマラチオンとの因果関係に、微妙な齟齬(そご)が生じている。回収対象商品を食べて体調不良を訴えた人は全国で約2500人だが、自治体の検査が約4分の1終わったのに農薬検出の例はない。回収対象(640万個)もすでに半数以上を回収したが、異臭が確認されたのはわずか5個だ。「健康被害」が別の要因で起こった可能性も出ている。
ノロの可能性指摘
厚生労働省によると、健康被害の疑いがあるとして各自治体が公表した事例は12日現在で2062件、2490人にのぼる。
いずれも、嘔吐(おうと)や腹痛などの症状を訴えているが、自治体が食べ残しなどを検査し結果が判明した560個に農薬が検出されたものはない。
ある自治体の担当者は「冬場でもあり、ノロウイルスなど別の原因で体調を崩した人も一定数いるのでは」と推測する。
「異臭」はわずか
マラチオンの混入が確認されたり、混入が疑われたりする商品に共通するのは石油のような刺激臭だ。
こうした「異臭商品」は昨年12月29日の問題発覚時点で20個確認された。うち9個から国の残留農薬基準値の150万倍(衣は260万倍)〜200倍(同600倍)のマラチオンが検出された。
同社は、残る11個のうち群馬県警に任意提出した1個を除く10個について、検査基準が甘く、微量の農薬が付着している可能性が残るとして再検査している。
問題発覚後、同工場で製造された商品の自主回収も行っているが、これまでに対象の640万個のうち約375万個(58・7%)を回収したものの、異臭を確認したのは5個のみ。任意提出と再検査分の11個を含め、混入の疑いが残るのは16個にすぎない。
異臭商品は、いずれも消費者が臭いに気づいてそもそも食べないか、口に入れた直後にはき出しており、健康被害は出ていない。
内藤裕史・筑波大名誉教授(中毒学)は「体調を崩した人が食べた冷凍商品に農薬が含まれていたとすれば、(臭いなどの違和感を覚えていないことから)異臭商品より濃度は低いはず。今回最も低濃度の農薬が検出された商品でも、かなりの量を一度に食べてない限り、身体に影響は出ないレベル。健康被害とマラチオンとの因果関係は薄いのでは」と指摘する。
他の毒物は否定的
では、体調不良の訴えが相次いでいる理由はほかにあるのか。
考えられるのはマラチオン以外に、類似の農薬や青酸カリなどの無臭の毒物が商品に混入された可能性だが、捜査関係者は「もしそうなら、そちらの方が先に検出され、すでに問題になっているはず」と、否定的な見解を示す。
これまでに確認された異臭商品の製造時期は、いずれも昨年10〜11月。群馬県警は、この期間の限られた商品に対して混入されたとの見方を強めている。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140113/crm14011310000007-n1.htm
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安全管理の「死角」どこに 誰が、どうやって混入? [産経新聞]
2014.1.11 08:22
食品大手マルハニチロホールディングスの子会社「アクリフーズ」群馬工場(群馬県大泉町)で製造した冷凍食品から農薬「マラチオン」が検出された問題は、包装直前に人為的に混入された疑いが強いが、工場内に持ち込んだ手段や、混入方法は不明だ。厳しい安全管理態勢の「死角」はどこにあったのか。アクリ社は10日、群馬県警に被害届を提出。県警は工場内部の薬物鑑定や従業員からの聴取を中心に捜査を本格化させている。
ラインは厳格
「常にグループで行動しており、人の目を盗んで農薬を入れるなんて無理」
商品の製造ラインで勤務する女性従業員は話す。
アクリ社によると、工場には1階にグラタンとピザ、2階にホットケーキとコロッケ、フライと計5つの製造ラインがある。これまでにピザ、コロッケ、フライの3ラインで製造された計25商品で異臭を確認。うち9商品からマラチオンが検出されている。
異臭商品はピザ(15商品)、フライ(9商品)の2ラインに集中。コロッケのラインでは1個のみだったが、基準値の150万倍という高濃度(1万5千ppm)を検出している。
複数の従業員によると、製造ラインは担当が決まっており4、5人〜十数人単位のグループで作業。商品は加工、凍結処理された後、ホットケーキは2階、残る4ラインの商品は1階の包装室で袋詰めされて冷凍庫で保管、出荷される。製造ラインから包装までの工程は数時間程度という。
各ラインは独立した部屋で、作業を指導する「オペレーター」と呼ばれる監督役を除き従業員がライン間を移動することはほとんどない。コロッケの製造ラインで働く女性は「30分おきに消毒や毛髪が落ちていないか注意を促すアナウンスが流れ、手袋のずれなどもオペレーターから厳しくチェックされる」と明かす。
4種類の商品を袋詰めする1階の包装室ではラインごとに作業するが間仕切りなどはない。ただ、2交代制で約40人が一斉に作業するため人目が多く、繁忙期にはライン担当の従業員が包装を手伝うこともあるものの、「ライン以上に(安全管理は)厳格」(女性従業員)という。
「抜け穴」存在
異物の持ち込みについては一定の規制はあるものの、「抜け穴」の存在も浮かび上がる。
従業員が着る作業服は会社の貸与品で、ポケットがないか縫い付けられている。「リップクリームも持ち込めない」(男性従業員)が、製造ラインなどに入る際にカード認証などのセキュリティーはなく、ボディーチェックも行われていなかった。
県警が押収して解析を進めている工場内部のカメラも、「防犯カメラというより、商品の衛生管理用」(捜査関係者)で、不審な動きまで克明にとらえているかは疑問が残る。別の男性従業員は「袖口などに(農薬を入れた)ポリ袋を忍ばせることは、今思えばできたかもしれない」と打ち明ける。
300人勤務
工場には約300人が勤務しており、稼働時間は午前5時〜午後11時。約8割が非正規労働者で、外国人も実習生を含めて11人いるという。
異臭商品の製造時期はいずれも昨年10〜11月。一部商品では外側の方が中身より高濃度を検出していることから、“犯人”は継続的に混入を繰り返していた可能性がある。
群馬県警は、商品が加工され凍結処理される前後から1階の包装室までの間で混入されたとの見方を強めている。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140111/crm14011108280000-n1.htm
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製造者非表示のPBも 農薬検出で回収対象品[産経新聞]
2014.1.11 22:34
農薬検出問題で、マルハニチロホールディングスと子会社アクリフーズが自主回収を進める市販用冷凍食品約50品目の3分の1以上は、他社のプライベートブランド(PB)商品だ。その一部は製造者の記載がなく、消費者団体は「気付かずに食べる危険がある」と指摘している。制度上は製造者を記載しなくても問題はないが、消費者庁は食品表示法の施行に向け表示の基準づくりを進めており、製造者の記載が検討対象になる可能性がある。
回収対象のうち「アクリフーズ群馬工場」の表示がない商品を販売していたのはイオン(千葉)、西友(東京)、バロー(岐阜)のスーパー3社。イオンは「オリジナルブランドの責任は販売者が持つべきだ」と説明。西友は「自社ブランドなので表示していない」、バローは「製造元の意向に合わせている」としている。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140111/crm14011122350017-n1.htm
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