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好意寄せた女性の夫を刺殺…25歳に懲役16年:「寝室殺人」:公判で単独犯行の供述を翻し被害者妻の唆しを主張
http://www.asyura2.com/13/nihon31/msg/187.html
投稿者 あっしら 日時 2013 年 11 月 23 日 04:02:38: Mo7ApAlflbQ6s
 


 今年5月末に起きた同衾ないし同室の配偶者(夫)が侵入者によってナイフで刺され死んでしまうという事件の裁判だが、発生時点の報道からすでにイヤな匂いが漂っていた。

 被告人は、取り調べ段階で単独犯行の供述を行い、検察の起訴内容も、その供述を重要な証拠として構成されていた。
 ところが、今週初めの18日に開催された初公判で、被告人は、“無施錠”の被害者宅に侵入し危害を加えるに至ったのは、被害者の妻の“意”を汲んだものだったと供述した。

 取り調べ段階の供述を翻す“被害者妻の唆し”があったとする被告人の主張は、検察官や裁判官に聞き容れられなかったが、被告人が逮捕直後から“共謀説”を供述していれば、事実はどうであれ、違う展開になった可能性はあると思う。
 被告人の主張は起訴内容を根底から覆すものであり、それを聞き容れれば、被告人に対する量刑が云々というレベルの話ではなく、取り調べからやり直しになる。まじめさに欠ける検察にしてみたら、何を今さら、という気持ちなのかもしれない。

 検察側は、被告人の「被害者妻唆し」説について、被害者の「妻は、ことを荒立てずに対処しようとしただけで、被告が自分で考え・自分で殺害したと考えるのが妥当。重い罪を逃れるため嘘をついているにすぎず、反省の態度が認められない」と主張した。
(懲役16年の量刑は、このような検察官の主張が聞き容れられたものと言える)

 被害者妻との共謀については、被告人の主張(証言)に従っても成り立たないと思う。
 仮に、被告人が言うような被害者妻とのやり取りがあり、被告人が被害者の妻の“意”を汲むかたちで犯行に及んだとしても、“巧妙な誘導”(被告人の勝手な思い込み)によるものであり、“共謀”とは言い難いからである。

 公判で、犯行に至る経緯について、次のようなやり取りが行われている。

被告人:「妻からは、小野里正志さんから暴力を受けていることをほのめかされていました。犯行当日、『家に来て欲しい』と言われました。『玄関から入ってきて欲しい』『泥棒などが入ったことにしておくから』と言われました」
弁護人:「それを聞いてどう思いましたか?」
被告人:「旦那さんを亡き者にして欲しいのではないかと思いました。そういうことをして欲しいくらい追い詰められているのかと思って、『望みを叶えてあげたい。助けてあげたい』という気持ちがありました」
検察官:「あなた自身の話では、妻の方から『殺害して欲しい』とか『協力してくれ』とは言われていないということですか?」
被告人:「はい」
検察官:「殺害して欲しいと感じた根拠は何ですか?」
被告人:「彼女が『死にたい』という話をしていて、追い詰められていると感じたからです」
検察官:「死にたいということと旦那さんの殺害はつながらないと思いますが?」
被告人:「原因は旦那さんだと思いました」


※ 被害者の妻は検察の尋問に対し、「被告の主張は9月の終わりころ検事から聞きました。凄いショックでした。被告は誰にも謝罪せず、今度は私に罪をなすりつけようとしている」と証言している。

 事実関係はわからないが、事件発生時の報道から感じたイヤな匂いが表に出たように思われた。

 今回のケースは冤罪の匂いではなく、被告人が危害を加えるに至った動機や経緯をめぐる食い違いなので深入りする気にはならないが(事実はどうであれ、被告人は当初一人で罪を背負う気だったのだから)、茨城県警や検察官のいい加減な対応ぶりを物語るものとして簡単に触れたい。


 同じ布団のなかだったかどうかはわからないが、被害者の妻は、同じ寝室にはいた配偶者(夫)が侵入者に果物ナイフのような刃物で何カ所も刺されるという騒動の渦中でも目を覚まさなかったらしい。
 それを物語るかのように、妻は、「名前を呼ばれているような声がして、見たら血だらけだった」と説明している。(「気付いたら夫が血だらけだった」という記事もあるから、犯行そのものには気づかなかったという趣旨の説明といえるだろう)
 このような記事を読み、そんなバカな!と思いイヤな匂いを感じた。
 のちに犯人の後ろ姿(被告人に似た)を見たと説明しているが、事件直後はこのレベルでの説明で終わっている。

 より大きな問題は、その後の妻の対応である。
 記事に「駆けつけた境署員が2階の寝室で倒れている小野里さんを発見、病院に搬送したが間もなく死亡が確認された」とある。
 このことから、妻は、119番通報をしないまま警察の到着を待っていたようだ。被害者の死因は大量失血だとされているので、心臓を一突きされたような即死に近いものではないと思われる。
 侵入者が夫に危害を加えた事実を知らず、「名前を呼ばれているような声がして、見たら」、夫が血だらけで倒れていたというのなら、「どうしたの?何があったの?大丈夫?」などの声をかけるだろうが、何はさておき、すぐ119番通報するのが“ふつう”である。110番通報はそのあとの話であろう。

 被告が侵入したのは午前2時15分頃で、妻が警察に110番通報したのが午前2時35分とされている。
 犯行時刻や警察官の到着時刻は不明だが、夫が刺されたあと「名前を呼ばれているような声」が聞こえた時点で119番通報をしていたら、夫は命を取り留めたかもしれない。


 被告人と被害者の妻はレンタルビデオ店で働く同僚(バイト仲間)だが、公判では、次のような証言も行われている。

● 2012年5月ころからデートを繰り返していた(被害者の妻も、会っていたことやメールのやり取りは確認:「毎日毎日誘われていて、一度一緒に出掛ければ諦めると言われたので」と証言)

● ビデオ店の店長は、公判で「被告と(被害者)の妻は親密な関係と感じた。付き合っていると思っていた」と証言(ある店の客も、二人がイチャイチャする様子を目撃したと証言)

● 被害者の妻が被告人の自宅に二度ほど訪問(目的は別として妻も確認)

被告人:被害者の妻は自発的に自宅に来て一緒に映画を鑑賞
被害者妻:ストーカー行為をやめてもらうよう説得に行っただけ


● 事件の一月前に夫を対象とした2千万円の生命保険契約(保険金を受領済み)

● 被害者の妻が被告人にプレゼント

1)香水のプレゼント

被告人:「香水をプレゼントされた。前に職場でふざけて制服に香水をかけられ、私が『この香水いいね』と言ったからプレゼントしてくれたんだと思います」

被害者妻:「職場で首元をかがれ『いい匂いだね』などと言われるのが嫌だった。同じ香水をあげれば、そういう行為をやめると思った」


2)弁当について

被告人:「誕生日の前日に弁当をプレゼントしてもらった。『卵焼きもハート形にした』と言っていました」

被害者妻:「『誕生日に何かくれ』と言われていた。その前後に子供に弁当を作ることがあり、それを詰めて渡せば終わると思った」

 こうして書くとまるで「火曜サスペンス」のあらすじのようだが、このような事実経緯を踏まえてもなお、被告人のストーカー的殺人事件と判断した茨城県警や検察官の思考力を疑う。

 実を言うと、茨城県警には強い不信感を抱いている。
 10年ほど前に、茨城県警の管轄地域で起きた女子大生と女子高生の殺人事件についてあれこれ投稿したことがある。

1)美浦村舟子地内における女性被害殺人・死体遺棄事件(平成16年1月31日):茨城大学農学部女子学生殺害事件(同室者がうたた寝中に深夜外出して殺害された事件)

※ 参照投稿

「ほんとに、茨城県警は事件を風化させようと思っているとしか考えられない」
http://www.asyura2.com/0401/nihon11/msg/739.html


2)坂東市長須地内における女子高生被害殺人事件(平成16年6月20日) (強盗されたという110番通報を受けても現場に向かわず)

※ 参照投稿

「仰天!茨城県警は正真正銘の「無能集団」!?:茨城県警の無能で破廉恥な対応が平田さんを死に追いやった可能性も..」
http://www.asyura2.com/0403/nihon13/msg/667.html

「明るくなっているとは言え、明け方の若い女性の二度にわたる110番通報なのに!!」
http://www.asyura2.com/0403/nihon13/msg/671.html


この他、他殺を病死としている可能性も出ていた。

「「3人殺害」状況詳細 元組幹部弁護人「架空と思えぬ」 [朝日新聞]【茨城県警はそのうち1人を病死として処理済】」
http://www.asyura2.com/0505/nihon17/msg/617.html

[茨城県警管轄の未解決殺人事件:平成7年以降]

http://www.pref.ibaraki.jp/kenkei/a04_jiken/atrocious_crime/index.html


つくば市谷田部地内における女性被害殺人事件(平成22年9月2日)
水戸市渡里町地内における女性被害殺人事件(平成22年2月11日)
石岡市小倉地内における男性被害放火・殺人事件(平成18年2月6日)
栃木・茨城にまたがる女子児童殺人・死体遺棄事件(平成17年12月1日)
水戸市根本町地内における女性被害殺人・死体遺棄事件(平成17年9月19日)
坂東市長須地内における女子高生被害殺人事件(平成16年6月20日)
水戸市常磐町地内における男性被害殺人事件(平成16年4月16日)
美浦村舟子地内における女性被害殺人・死体遺棄事件(平成16年1月31日)
神栖市(旧波崎町)荒波地内の利根川河川敷における男性被害殺人・死体遺棄事件(平成15年12月19日)
水戸市新荘地内における独居老女被害殺人事件(平成15年10月3日)
五霞町川妻地内における女子高校生被害殺人・死体遺棄事件(平成15年7月9日)
つくば市谷田部地内谷田川における男性被害殺人死体遺棄事件(平成15年4月30日)
神栖市溝口地内における不動産会社々長被害殺人事件(平成14年10月4日)
古河市(旧総和町)下大野地内における社長夫人殺人事件(平成14年1月31日)
神栖市知手中央における殺人事件(平成14年1月9日発生)
古河市鴻巣地内における女性スナック経営者被害殺人事件(平成13年7月25日)
神栖市大野原地内スナックにおける店主被害殺人事件(平成13年1月24日)
水戸市千波町地内における殺人事件(平成12年9月9日)
牛久市中央地内における少年被害の強盗致死事件(平成12年5月4日)
つくば市高田地内における筑波大学女子学生被害の殺人・死体遺棄事件(平成11年5月3日)
結城市白銀町地内における女性被害殺人事件(平成10年5月26日)
つくば市春日町地内における殺人事件(平成10年3月22日)
常陸太田市茅根町における殺人事件(平成9年9月10日)
水戸市中大野地内那珂川における男性被害殺人・死体遺棄事件(平成9年3月19日)
茨城町奥谷地内水田における殺人事件(平成8年8月1日)
北茨城市大北川における殺人・死体遺棄事件(平成7年7月5日)

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好意寄せた女性の夫を刺殺…25歳に懲役16年

 茨城県境町の民家で就寝中の男性自動車修理工(当時38歳)を刺殺したとして殺人罪などに問われた同町山崎、無職野村賢志被告(25)の裁判員裁判で、水戸地裁は22日、懲役16年(求刑・懲役18年)の判決を言い渡した。
 佐藤弘規裁判長は、「あらかじめ用意したナイフで面識のない被害者を刺殺し、卑劣かつ悪質性が高い」と述べた。
 判決によると、野村被告はアルバイト先で同僚だった、男性の妻に好意を寄せ、今年5月27日未明、男性方に侵入し男性の胸や首をナイフで刺すなどして殺害した。
 弁護側は、男性の妻が野村被告を犯行に導いたと主張したが、佐藤裁判長は「意思を通じ合っていたとは認められない」と退けた。

(2013年11月22日23時16分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131122-OYT1T01034.htm?from=main8


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[関連参考記事]

38歳男性、深夜の寝室で胸刺され死亡 茨城、殺人容疑で捜査
2013.5.27 08:12

 27日午前2時15分ごろ、茨城県境町塚崎の自動車修理工、小野里正志さん(38)方から、女性の声で「夫が胸から血を流して倒れている」と110番通報があった。駆けつけた境署員が2階の寝室で倒れている小野里さんを発見、病院に搬送したが間もなく死亡が確認された。
 小野里さんは左胸を刃物のようなもので刺されており、同署が死因を調べるとともに、殺人事件として捜査している。現場から凶器は見つかっていない。
 県警によると、通報したのは一緒に寝ていた妻(37)で、「名前を呼ばれているような声がして、見たら血だらけだった」と話しているという。小野里さんは、寝室のマットレスの脇であおむけに倒れていた。
 小野里さんは、妻と高校1年の長男(16)、中学1年の次男(12)、小学3年の長女(8)の5人暮らし。当時は夫婦と次男が小野里さん宅の2階で、長男と長女は同じ敷地内にある妻の両親宅で寝ていた。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130527/crm13052708140002-n1.htm

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茨城の男性刺殺事件で妻に交際申し込んだ24歳同僚男を逮捕 「交際の障害になると思った」
2013.6.6 23:27

 茨城県境町塚崎の自動車修理工、小野里正志さん(38)が自宅で胸を刺されて死亡した事件で、茨城県警境署捜査本部は6日、殺人容疑で、同町山崎のアルバイト店員、野村賢志容疑者(24)を逮捕した。容疑を認めている。
 逮捕容疑は5月27日午前2時15分ごろ、小野里さん宅に侵入し、自宅2階の寝室で就寝中の小野里さんの胸などを刃物で刺して失血死させたとしている。
 捜査本部によると、野村容疑者は小野里さんの妻(37)の職場の同僚。小野里さんの妻に交際を申し込んでいたといい、「(小野里さんが)交際の障害になると思った」などと話しているという。野村容疑者は犯行前、小野里さんの妻に頻繁にメールを送っていた。
 小野里さんの妻が「気になる同僚がいる。逃げた人と背格好が似ている」と話したことから、野村容疑者が浮上した。6日、野村容疑者の自宅周辺からは凶器とみられる果物ナイフが見つかった。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130606/crm13060623280025-n1.htm


 

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コメント
 
01. 2013年11月23日 10:12:52 : nFO2KuyiJI
被害者が亡くなって
一番、とくするのは誰か?
解りきっていることだ

薄ろ指差されながらの人生だろう
旦那の生命保険を若者の人生を
狂わせた懺悔のため使え。


02. 2013年11月23日 19:39:57 : FlYjHz6nwE
検察の懲役18年という求刑は、後で妻が主犯が確定しても矛盾の生じない範囲の求刑。
検察としては、被告が最高裁まで上告するまでに妻を逮捕するのが目的だと思われる。その場合の妻の求刑は無期か25年か。

03. 2013年11月25日 08:44:08 : VY1HbHpOrU
>>01
同意

04. 2013年12月03日 09:47:36 : RPDOZMcq9A
>>01
激同意。

05. なかの 2013年12月05日 00:51:31 : LZAgqcUchU5EE : VxiX3vemjc
犯罪者 中野隆一
今夜は眠れない
ザーマスターキースリー
美容室 ブルーム コスタ デコラ カレン 社長

上記人物は警察に偽証申告してお客様の
逮捕状を取得

警視庁 赤羽警察署も関与


6. 2019年2月06日 20:32:08 : KVSkRieKXM : LTbLkQdL7Tw[1] 報告
罪のない人、殺しても死刑ならんのやね。マジで、恐ろしいわ。

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