http://www.asyura2.com/13/nihon31/msg/149.html
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ロシア捜査当局は9日、北極圏バレンツ海でロシアの油田開発を妨害したとして国境警備隊に拿捕(だほ)された環境保護団体グリーンピースの抗議船「アークティック・サンライズ」の船内から、麻薬のようなものが押収されたと発表した。ケシやモルヒネとみられ、捜査当局は使用目的などを調べている。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201310/2013100900937&g=int
(以下グリンピースからの反論)
●北極海でロシアがグリーンピースの船を連行した本当の理由。(グリンピースHP)
9月20日、ロシア連邦保安局が北極海を保護区にと抗議活動をしたグリーンピースのアークティックサンライズ号を28人の乗組員と2人のジャーナリストごと強制的に連行した。
10月3日までに30人全員が「組織的集団による海賊行為」の容疑で起訴されてしまっている。もし有罪となれば最長15年の禁錮刑が科せられることになるという。
て10月9日、ロシア当局はアークティック・サンライズ号から麻薬が発見されたと発表した。ロシア当局が発見したというモルヒネなどは、オランダ船籍であるアークティック・サンライズ号が、船に積むことを義務付けられている医療用のものだろう。船の医薬品は、免許をもつ船医が鍵のかかる棚に厳重に管理していた。
オランダ船籍の船にはオランダ国内法が適用される。よってオランダではこれらの医薬品を搭載せずに船を航行させることが違法行為だ。
ロシア当局は30人を「海賊罪」で有罪にするのが難しいと判断し別の容疑を探そうとしたのか、もしくはグリーンピースに悪いイメージをつけようと必死なのだろう。
この30人のニュースは世界中で伝えられ、ロシアの北極開発の中止を求める世論は急速に広がっている。世界的な俳優のユアン・マクレガー、ロックバンド「レディオヘッド」のトム・ヨークなどの著名人も30人の行動への支持を表明し、世界中から100万人が乗組員30人の解放を求めた署名に参加した。
グリーンピースを「海賊だ」と批判することで国策である「北極開発」への国際批判を避けたいロシア政府と、北極をまもろうとするグリーンピース。
◆ロシアの“半国営企業”ガスプロム
ロシアの“半国営企業”であるガスプロム。日本では業界の人を除いてあまり知られていない企業だが、時価総額で世界有数の巨大エネルギー企業だ。
そのガスプロムが威信をかけて進めているのが北極海での石油掘削事業だ。気候変動で北極の氷がとけているため、掘削が可能になってきたというわけで、2014年に世界で初めて北極圏で石油を掘削しようとしている。
◆北極海は、世界で唯一残された手付かずの海域
これまで北極海は、氷で覆われていたため人間の開発から逃れてきた。しかし、気候変動で氷がとけて海底に石油や鉱物があることがわかると各国が競って開発にのりだしている。
9月27日に発表されたIPCC(国連の気候変動に関する政府間パネル)も、将来的にさらなる気候変動が起こるとの予測を発表し、北極の氷も毎夏、小さくなり続けるとされる。
しかし北極海は、生物多様性の宝庫だ。ガスプロムが掘削を始めようとしている海域も、ホッキョクグマやセイウチなどの生息地に近い。石油掘削事業というのは、非常に危険な事業であって、万が一原油漏れ事故などが起これば厳しい気象条件の中で汚染は取り返しのつかないことになる。
石油メジャーである仏トタル社のクリストフ・ドマージュリー最高経営責任者も北極海の石油掘削には手を出すべきではないと発言している。
◆油流出事故なんて起こらない?
国策事業には安全神話がつきまとうことを、私たちは東電福島第一原発の事故で学んだ。
今回のガスプロムの石油掘削プラットフォームの安全性も同様だ。
ロシアの石油開発は、陸上でもパイプラインのメンテナンス不備などによる原油流出が頻繁に起こっている。グリーンピース・ロシアの調査によれば、1万件以上、合計500万トンの原油漏れが毎年起きているのだ。
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